異世界2
「ふっ・・・。笑われるのには慣れてるからな。それに、テメエは知らねえんだ。知らねえのに怒るのはフェアじゃねえ」
ルンルンの視線を受け止めて、メイメイは身に沸き上がる怒りを右手を拳で握りしめることで我慢した。
「へぇ、我慢できるじゃない。メイメイも大人になったんだね」
そんなメイメイを見て、単純に驚き、そして生暖かい視線を送る。
「ルンルンやめろ。その視線はやめろ。つーか、笑えんじゃねえかよ。俺はてっきり、もう絶望してんのかと思ったがまだ、望みは持っているようだな」
笑った、吉人を見て安心したようにメイメイは微笑む。
笑える内は死ぬことはないと。
そう言っているようだ。
「ところで、メイメイ。吉人君をどうしたいの?」
「ルンルンのところで預かってほしい」
「まあ、メイメイの頼みだからいいけど。コキ使ってもいいわけ?」
「無論だ」
その約束に吉人の意思は微塵も必要ない。
二人だけで話を進めて、当の本人はその話をただ、茫然と聞いているだけ。
「了解ー!メイメイはどうするの?」
「一旦、この世界をでる。帰るのは半年後だな」
「そっかぁ。残念だね。じゃ、頑張ってね~」
「おう。俺が帰るまで、弱虫君を頼んだ」
「再び、了解。じゃ、バイバーイ」
「ああ」
メイメイは、右手を目の高さまで上げ、斜め上に一回。斜め下に一回。そのまま上に二回。そして、上から下に直線を引いた。
そして、ここの世界に来た時と同じように線が浮かび上がるように光った。
「弱虫君、精々頑張るんだな」
ニヤリと笑うと、颯爽とその光の中へ入っていった。
次の瞬間、メイメイは圧倒的な光に包まれて消えた。
メイメイに置いて行かれた吉人君。
もう、ルンルンと暮らすしか道は残されていませんね。
頑張れ、吉人君!




