不良に絡まれる1
ある日、ある学校の帰り道。
一人の少年が、ピンチに陥りそうになっていた。しかし、彼はそれをまだ認識できていない。目前に迫っているというのに。
彼は、今、河川敷を歩いていた。池谷川という川が流れており、自然が豊かな地域だ。公園や、サッカー場などがあり、結構広い。なので、利用者は結構多い。が、今日は異様に少なかった。
「・・・?」
いつもより、静かな河川敷に疑問を抱き、首をひねる。
普段とは異なる雰囲気の河川敷気を取られ、恐ろしいオーラを纏った高校生が前からやってくる事に気付けなかった。
すると、急に距離を縮めてきた高校生が、少年に声をかける。
「おい。お前、吉良沢か?」
不機嫌な声で尋ねてくる。
「・・・・・」
急に、声をかけられたので、すぐに反応できず高校生の顔を見て固まる。
(でかい・・・。そして、怖い・・・)
少年は、心の中で恐怖に打ちひしがれていた。
自分も高校生なので、目の前の不良で有名な白川高校の制服を来た白川高校の生徒に怖がる必要はないのだが、しかし、背も高いし、顔も怖い。ピアスの穴がパッと見で三個。右の耳たぶに二個。左の耳たぶに一個。髪の色も金で赤のメッシュが入っている、いかにも不良です。という彼の風貌に誰が恐れをなさないものか。大抵の人間なら、恐ろしくてダッシュで逃げる。
勿論、少年もそうしたい。大抵の人間がするようにダッシュで逃げたい。しかし、少年は、名前を尋ねられてしまったのだ。しかも、直接。これは、もう、何が何でもお前の名前聞いてやるよ的な脅しだろう。教えないと、地の果てまで追いかけて、三途の川に沈めるよ的な意味合いが込められているだろう。
ということで。
「・・・はっはい」
恐怖で声を裏返しながら、少年は白川高校の生徒の質問に答えた。
しかし、心の中では、ものすごい後悔をし始めている。
(やっやばいよ~!!!この人、絶対俺のこと殺す気だ)
答えたあたりから、白川高校の生徒の瞳孔が思いっきり開き、今にも目玉が落ちそうだ。
そして、次の瞬間、なんだか納得したように少年を思いっきりにらんだ。
話さなくてもわかる。少年への怒りが、彼にはある。彼は、恐らく、感情豊かな人なのだろう。自分の感情を一切相手に隠そうとはしない。初対面の少年にでさえ、ちょっと見ればわかる。
「そうか。下の名前は?」
少し、優しい声でそう尋ねてくる。
「・・吉人です」
少年、吉良沢吉人は、怯えながら躊躇いながら自分の名前を口にした。
名前を尋ねらたあたりから感じていた悪い予感が確信に変わる。
「おいっ!テメーら!!こいつだ!連れてけ」
すると、突然、白川高校の生徒は叫んだ。すると、橋の下から階段を上がって白川高校の生徒三人が吉人と最初にいた白川高校の生徒のところにやって来た。
「はあ~い。アレ?案外、しょぼそうな子だね」
「たっく、疲れんだよ」
「こいつが吉良沢吉人・・・」
友人か、はたまた舎弟か。三者三様の感想を口にして、高校生三人は吉人を一人は手、一人は右足、もう一人は左足となんだか捕獲された豚みたいな恰好で持ち、階段を下り、橋の下に連れていった。
連れて行かれたと思ったら、ドンっと雑に投げ出された。
「痛っっ!!!」
砂利ではなく、まだ草の上だったから良かったものの、結構痛い。足とお尻と手が痛い。
「ごめんね~。俺、案外、君の事好きなんだけどね?初対面だけど。でもさ、和の頼みだしね~」
一番、チャラそうで女の子大好きそうな男が軽口を叩く。
「お前、めんどくせいな。お前のせいだぞ」
チっと舌打ちをしながら、吉人を睨む。どうやら、めんどくさいことが大嫌いな男のようだ。
「吉良沢・・・吉人・・・」
この男は、吉人の名前を興味深そうに呟く。
若輩者ですが、よろしくお願いします。
初めて書かせていただきました。
楽しい、小説を書きたいと思いますのでよろしくお願いします。




