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運命へのカウントダウン(後編)

前回投稿したプロローグの続きになります。

最後まで読んでいただけると幸いです。

浩輔からの電話から30分ほどたった頃、俊は、学園への通学路を歩いていた。


俊や浩輔の通う学園は、御坂学園という。御坂学園のある、御坂市は、市内のほとんどが坂という珍しい市で、学園も坂の上につくられている。


御坂学園は比較的新しい学園であり、しかも日本でも有数の進学校と知られていて、日本全国から生徒が集まってきているという。


遠いところから入学した人は、たいていの人が寮に入る。


俊は御坂市民だが、浩輔は県外から来ていて、寮住まいなので、学園からとても近いのだ。


学園への坂を登る途中で、二人の見知った女の子を見つけ、声をかけた。


「おーい、夏波〜!恋羽〜!」


夏波と恋羽は、俊の幼馴染で、2人とも学園の近くに住んでいる。


俊が中学2年の秋に現在の家に引っ越して距離が離れてしまった後も、関係が変わることもなく、昔と変わらない付き合いが続いている。


ふたりともクラスでも、一二を争うくらいの美貌を持っていて、男子の人気も高い。


「あれ、俊?やっほ〜♪」


「久しぶり……俊……」


「夏波は相変わらず元気だな……、恋羽も久しぶり。2人は学校に行くのか?」


「うん……そうだよ……。俊も?」


「いや、俺は違うな。実は浩輔から勉強を教えてくれって言われてさ。浩輔の寮に行くとこなんだよ」


「浩輔も困ったものだねぇ、まったく」


「夏波が言えたことじゃないだろうに……」


「あはは、バレちった?」


「バレるだろ普通……」


夏波と軽口を叩きつつ、歩いていると、不意に恋羽から服の裾を引っ張られた。


「ん、どうした恋羽?」


「それ……私達も行っていいかな……?」


「ダメなわけないけど……、学園には行かなくていいのか?」


「俊ついてきて……」


「ああ、なるほどね。俺がついていけばいいか」


「え、何?成績トップの俊と一緒に勉強できるの?やったね!」


「そんな大層なもんじゃないって。それに、俺だけじゃなくて、恋羽も浩輔もいるからな」


俊は、いったん浩輔に連絡し、二人が勉強会に参加することを伝えてから、2人と一緒に学校へ行った。


夏波と恋羽の用事を終え、その後、予定より2人増えた勉強会も済ませて、3人で帰路についていた。


夏波も恋羽も、学園への坂の麓に家があるのでそこまでの道のりだけだが、行きと同様に会話が弾んでいた。


しかし、会話に夢中になっていたことで、後ろから大型トラックが近づいていることに気づかなかった。


キキィィィィィ!!!


突然ブレーキ音が響き渡り、3人が後ろを振り向くと同時に、ものすごいスピードで大型トラックが突っ込んできた。


「おいおい、嘘だろっ!?」


周りにいた人々が悲鳴をあげる中、俊はとっさに2人を突き飛ばそうとしたが、あとちょっとというところで間に合わなかった。


3人は、衝突の衝撃で宙を舞い、そして、地面に叩きつけられた。


トラックにはねられ、地面に叩きつけられた衝撃によって内臓が激しく損傷し、そのことによる大量出血によってだんだん薄れていく意識の中で、俊は必死に2人に手を伸ばした。


が、その手が離れたところで倒れる2人に届くことはなく、俊の意識は闇に沈んだ。









いかがでしたでしょうか?

今回は、最後の場面に苦戦しました。

どれが無理がない進め方なのかというところをすごく悩みました。


次回は、登場人物の紹介を投稿しようと思っています。

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