第六十五話 魔導の塔と一瞬の攻撃
ホブゴブリンが4体。
一体の時のに比べて、16倍の強さを持つホブゴブリン4人チーム。
我々に襲いかかる。
しかし、僕も何回もホブゴブリンと戦ってきたので
少し見えてきたことがある。
ホブゴブリンの戦い方とこちらのメンバーの戦い方だ。
敵を知り己をしれば百戦して危うからずというやつだ。
特にわかってきたのは、ラクスとガルクの戦い方の違いだ。
ラクスは華麗な剣戟で、一瞬で斬ることがメインなので、アタッカーと言っても一体の敵を引きつけるタイプではない。
逆にガルクは一対一で、敵の攻撃を引き受けてくれて
引き止めてくれるパワータイプ。
この二人をうまく生かしつつ、僕とミコルちゃんの後方二人でうまくかわす、というのが重要になってくるはずだ。
その二人を活かせる方法、敵の動きの法則。
それぞれを考えてある方法を思いついていた。
僕は両手にオーラを貯めて、あることをやろうとしていた。
「みんな下がって!」
そういって、みんなを一旦さげて魔法を唱えた。
「ファイヤー(MP小、スピード中)」
「ファイヤー(MP小、スピード中)」
「ファイヤー(MP小、スピード中)」
「ファイヤー(MP小、スピード中)」
「ファイヤー(MP小、スピード中)」
「ファイヤー(MP小、スピード中)」
「ファイヤー(MP小、スピード中)」
「ファイヤー(MP小、スピード中)」
両手を使って、上空にファイヤー八連発を放った。
師匠の対決でつかった、やまなりのファイヤーボールだ。
これを打てる限り、放った。
「グググググ」
火炎のシャワーがホブゴブリンたちに降り注ぐ。
そして慌てふためくもの、盾で防ぐものが出てくる
「すげェ」
ガルクが感心している。
しかし、もちろんこの魔法ではホブゴブリンを倒すにはいたらない。あくまでサポートが目的だ。
相手の動きがゆっくりである。ということを活かした炎のシャワーだった。
そのころ、ラクスは、高速で移動して、ホブゴブリンの後ろに回りこんでいた。
しなかやかな剣がホブゴブリンに斬りかかる。
消滅するホブゴブリン1体。
そこで、足はとまらずもう一体のホブゴブリンに斬りかかる、2体めのホブゴブリンも消滅した。
さらに三体目に向うラクス。
三体目のホブゴブリンはなんとか、ラクスに気がついて盾で防ごうとした。剣で斬りかかる余裕はファイヤーボールのせいでなかった。
ラクスはさらりと、その盾に攻撃せずにそのまますり抜け
うしろに回りこんで、斬りつけた。
そして、四体目に斬りかかる。
さすがに四体目のホブゴブリンは準備が整っていて
盾でラクスの攻撃を防いだ。
ガキン
ラクスの剣がホブゴブリンの盾で大きく弾かれる。
「さすがに4体は難しかったわね」
あれだけ苦労したホブゴブリンを一瞬で3体倒したラクスが笑った。




