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第四十六話 魔法の誤差

「おー、おにいちゃん!すごいすごい!」

ミコルちゃんが褒めてくれた。

この噴水修行、いくつかコツがあることに気がついてきた。

どこで調整していくのかという話だ。


水の力10から1に減らしていく時に、スムーズに減らしていくためには、実際には0.01くらいずつ減らしていく、しかし現実的にはもうこの差を目で見るのは難しい。0.01くらいの差だと、岩は傾かない。


だけど実際には0.011と0.08くらいずつ下げている。

そうすると10から9に向かった時に9にしているはずが0.89と9.2になってしまう。このくらいならまだ傾かないが。5まで減らした時に5になってるはずのことが、4.5と6になってしまいこれはもう傾いてどっかに行ってしまう。


こうならないように、一定期間で調整する必要がある。0.011と0.08の違いはもう視認できないレベルなので仕方がない。そこまでできると達人なのだろうけど、今回の短期間の修行だとそこまでいくのは難しい。


なので10,9,8,7,6と下げていった時に修正する。

10段階ならなんとか視認できるはずだ、そして、岩の高さに心のなかで線を引いた。この線にぴったりとめて調整していくという方法だ。


ほんとはスマホがあるといいなぁ、と思っていた。自分の視力にはそんなに自信がないし、スマホのカメラアプリにはそういった補助線を引くものが結構ある。


そのスマホアプリの目的はあくまで構図を綺麗に取るというための物だが、現実世界に補助線を引くというのは、プログラマ的には重要なことで、人間では制御しきれないところをサポートしていくというのも、重要なことだ。


たとえば高級車には、人が近づいたかどうかがわかるセンサーがついていて、視覚で認識できるうえ、近づきすぎるとブザーがなると行ったものが付いている。


このプログラミングの設計の概念を持って、この世界にこれたのは、結構良いことだったな、と思う。

実際にプログラムできなくても、プログラムを組むための、基本概念は十分に役に立っている。


体育会系的な部分も多いけど、十分成果が出せる状態で、こちらにこれた。


あと、それから、現代プログラミングと運動はそんなに相性わるくない。例えばサッカーだったら、もうすでにプロは身体にGPS、心拍メーター、加速度計などが入った機械をつけて、心拍数、行動量を測っていて、その選手が何キロ走ったのか、時速はいくらか、すべて出るようになっている。


バレーボールも相手の場所によるアタック成功率が出た状態で試合に望む。


プロ野球も全ての球種、が正確に捉えられている。


カメラから、その人の腕の角度、足の角度が計測できて、歩き方で人を判別することなども出来るようになっている。

現代科学はすごいのだ。


「おにいちゃん集中して!ちょっと左に寄ってるよ!」

考え事に夢中になっていたらしい、集中しないとまた気絶する!

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