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ばけもの

第10回ネット小説大賞 応募作品です。


よろしくお願いします。

 昔からこの辺りにはろくでもない化け物が棲んでいると評判だった。

 と言っても、見かけは人間とそう違わない。

 食事もするし排泄もする。愛想笑いもできる。

 奴らは山の奥の奥、神域にある洞窟に集落を構えており、数年に一度山越えして町に出ては恐ろしく精緻な刺繍の施された装身具や色鮮やかな織物を売っていった。それで新しい針やらを買うのだ。

 人間と奴らとは、多くの時代、むしろ友好関係を築いていたと言っていい。

 だから、奴らが何故化け物と呼ばれているのか、今の時代の人間たちは詳しく知らない。そもそも山奥の集落と言うが、そこにいる者が化け物なのか、かつてそこに化け物がいたのかもよくわからない。


 ただひとつはっきりしているのは、奴らが決して外との婚姻を結ばないこと。

 にもかかわらず、百人規模の集落を今なお維持しているということだけだった。


一日おきに更新していく予定です。

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