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ウンメイ

不定期に執筆している為


気長にお付き合いをいただけると嬉しいです。


私のわがままですが、宜しくお願いいたします。





この世界は、混沌に満ちている。


人間族、魔族、獣人族、精霊族


この種族達は決して交わらず


各々の正義の名の下に


争いを続けていた。


特に争いが激しいのは


人間族と他種族の争いが


目立っていた。


人間族は、他種族を悪と


定め、討伐と支配を繰り返していた。


他種族も人間族の正義という

名の支配に抗う。


他種族間同士で同盟を結び

人間族を滅ぼそうとしていた。


この様な戦争がもう6000年も

続いている。


現在では争いの発端など知る

ものもいない。


それでも無益な戦いが続いていた…。


そして今宵の紅き満月が

大地を照らし闇にいきる者達が

山のそのまた山の奥、

地図にも載らぬ場所。


人間族の小さな村へと

夜襲をかける。


魔物達が村に火矢を放つ。


ギィャアァ!!


ヒィギィー!


「メル、ここに隠れて。」


「お母さんが必ず守るから。」


(嫌だよ、行かないで。)


「ごめんねメル…。」


「神よこの子だけはどうか無事に…。」


ガチャガチャパリーン。


ヒギャギギ。


誰か、助けて…。


ギャギャギャァ。


止めて…。お願いぃ…。


ヒギャギギ。


その手を離せ!


ザシュ、ガキン、ピシャ。


「大丈夫か!」


勇敢な戦士が闇に蠢く魔物


(ゴブリン)を一刀両断する。


「あ…りぃが、!」


背後から小鬼が戦士の


首を切り裂く。


ガシュ。プシャァ、ピチャッ。


ぐぐぅ…。ドサッ…………。


「あぁ、そ、…ん。」


ギヒャー!!!


いぃやぁー、!…………。



たった一晩でその村は跡形もなく消え去る。


この様な事が常に起きている。


それがこの世界である。


そして浚われた者達は、


自由など許されない。


生きる…。いや死んだ方がましなのかも

知れない。


だが弱者には生死すらも選ぶ

自由など無いのだ。


暗く生臭い洞窟。


糞尿の臭いが鼻につく。


そしてその洞窟の奥では、


地獄、地獄、地獄、地獄


死ぬまで深緑の化物に犯され


子供を作らされる。


そして死という安らぎが


訪れるのをひたすらに待つしかない。


そして中央には体長3メートル弱の

化物が三人の哀れな贄を弄ぶ。


その光景は、命の営みという

神聖なものではない。


魂を汚し蹂躙する悪鬼その者であった。


そしていつしかその者達からは


声を発する事もなくなり


瞳から光も消え去る。


動かなくなった者はただの

肉の塊と化した。


それを引き裂き、化物の子供に


分け与える。


その肉を飢えた化け物の子供達が貪る。


バキバキ、メリィ。


骨が砕ける音だろう。


そして最後に残った紅い眼を

持つ女性も化物の子供を産む。


紅い瞳から光が徐々に消えていく。


村にいた子供の幻覚を見ていたのだろうか。


「メル…。ごめんね。」


幼きゴブリンの頬を撫で


そのまま動かなくなった。


産まれたゴブリンもその女性と同じ紅い眼を持つ。


自分を産んだ母親が目の前で

化物達に引き裂かれ喰われていく。


その紅き眼を持つゴブリンだけがその光景を眼に焼き付ける。


そして頬に涙が伝う。


ここは悪鬼の巣窟。


誰も救いには来ない。


村を襲い手に入れた贄も


底を尽き新たな贄を求めて


ゴブリン達は、蠢きだすのだった。







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