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白い季節~春が訪れるまでは~
※投稿日 2020年 12月21日の作品の改稿版です。
理由なんかもう無理に言わなくたっていい
この世界に居てくれるなら
それが最高のプレゼント
クリスマスよ、急がないで
終わらないで白い季節
“彼”が帰ってくるまでは…
多忙さと退屈さを行ったり来たりする気が狂いそうな日常
その片隅で凍えてるひとたちがいる
寒いからじゃない
こころに雪が降り積もるから
いっときの幸福感に包まれても
解けた雪の上からまた降り積もる雪
どんなに時が過ぎても消えることはない
あの日から今日までの喪失感
こころに降り積もるこの雪が止むことはない
“春が訪れる”までは…
壊された一人の尊い日常
愛していたひとの日常も破壊された
ぽっかり穴が空いてしまった胸
そこから逃げていく幸福感
胸の中はまるでもぬけの殻
どんなに楽しいことがあっても感動しても
ふとした瞬間涙がこぼれる
癒えることのない胸の傷
その傷口が塞がることはない
毒息のかかっていない
“まっしろなことば”を聞くまでは…
それでもくっきりと傷痕は残りつづける
“春が訪れる”までは…




