二話
やっべぇ……思ったよりも上手くいかねぇ……
「……一時間目体育……今日なんだっけ?」
「バレーだよバレー。5月いっぱいまではバレーだ」
皆憂鬱月曜日。我が高校鳴声学園は月曜日という一番ダルい日に一時間目体育というダルい授業を当ててくる。全く誰だよこの時間割考えたの。許さんぞ学年主任。
「しかし、チャンスだとは思わんか緑」
「………何がだよ」
ガタン!と椅子を動かして体ごと俺の方を向いてきて、こそこそと小さな声でいった。
「いろはにもっとかっこいい姿見せれるぞ」
「………何?」
ふむ……………。
『みーくんかっこいいー!』
『みーくん頑張ってー!』
ふむ……………。
「良し、なんかやる気出てきた」
(……チョロこいつ)
そして先生が来て、チャチャッとホームルームが終わり体育の時間へ。体育館へ着くと、今日は何故か男女に別れてなかった。
「……どういうことだ?」
「さぁ」
隣にいる翔太と話しながらなぜか今日は一人しかいない体育教師を見る。あの先生は確か女子だったはずなのだが。
「えー、今日は熱田先生がいないため、今日は男女合同でバレーをすることになりました」
え、マジ?それ大丈夫なの色々と。
その後もあれよあれよと準備運動まで終わり、いつものウォーミングアップへ。今日もいつも通り翔太とやろうと思ってたが
「みーくん。私も混ざっていい?」
「おう、いい………ぞ」
二人でパスをやっていると、後方から、いろはが声掛けてきたので、後ろを振り向くとそこにはいろは(可愛い)がやってきていた。
付き合い始めてからいろはの体操服姿は初めてみるので、緑には衝撃がつよかった。
「……みーくん?」
急に動かなくなった俺を心配して「おーい」とか手を振ったりしている。可愛い。
「あー……緑のやつ、いろはに見蕩れてるんだよ」
「……………」
「……ふえっ!?」
え、なにそのふえっ!?て反応。可愛い、流行らせようぜ。
その後、翔太が俺の頭をバチン!とちょっと強めに叩いてくれたおかげで、何とか気を取り直した俺は、いろはにもう一度了承の意を伝えるべく―――
「可愛い」
「ふえっ!?」
「おいバカ!本音だすな!」
今度はいろはが止まりました。
「白石くん」
その後、何とか復活したいろはと三人でパス練をしていると、飯塚が声を掛けてきた。
「どした」
てっきりまた翔太に声をかけるのかと思った俺は、びっくりしたが、何とか顔には出さないようにした。
「いや、今日は君に成長した俺のサーブを見てもらいたくてね」
「…………なんで?」
普通は翔太にじゃないの?なんで俺?
「君には前にサーブを取られたからね。進藤と一緒に練習して俺はまたさらに強くなった。もう君には上げられないよ」
「……あのなぁ?こう言ってるけど、同じチームになる可能性だって―――」
「……?君はどうせ進藤と同じチームだろ」
「アッハイ」
ダメだ。いよいよ飯塚まで俺と翔太はハッ○ーセット的な感覚で言ってやがる。
「それじゃあ、君とやれる時を楽しみにしてるよ」
俺は二度とゴメンなんですが。
そして五分後。
「おっ」
「あっ」
「………えぇぇぇ?」
なんと俺達が同じチームになった。
NGシーン冒頭から
「……あれ?この作品一時間目体育多くね?」
「ばっかお前、そうしないと作者が話題作れねぇんだよ!」
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