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一話

一話は文字数がちょっとすくなる説

「おは………ってなんで二人一緒の家から出てきたんだ?」


「いろはが通い妻化した」


「……お、おう。何となくは把握したぜ」


 さすが翔太。よく俺たちのことを分かってるなと思い、三人で学校へ行く。しかし、雰囲気はいつもと違い、三人で歩いてはいるが、完全に二人と一人みたいな構図が出来上がっていた。


「んふふ……んふふ」


 いろはがとても幸せそうに顔を緩めている。今までの分を抑えてきたかのように俺に甘え始めてきている。


 ……いや、よくよく考えれば今までも結構甘えていたような……まぁいいや。うん。めっちゃ役得だし。


「……緑、顔もうちょっと引き締めろ」


「おっと」


 右腕はいろはに拘束され、何がとは言わないがとてもとても柔らかいものに包まれているため、左手で顔の下半分を隠す。


 ……いかんな。俺も大分浮かれているようだ。翔太がみさきちゃんと付き合い始めた頃、物凄い顔でニヤニヤしてたから、あの時はイケメンも台無しだなとか思ってたけど、今の俺はめっちゃあの時の翔太の気持ち分かる。まじ彼女嬉しい。


 学校が近くなると、流石のいろはでも腕を組むのはやめた。手は繋いでたけど。


「……あー、そういえばもうすぐテストだな……」


「……そういえばもうそんな時期か」


 俺と翔太は別に特段に頭が悪いという訳では無いが、特に良いという訳でもない。平均の上くらいだ。


 二年に上がった頃最初に行われたテストでは全生徒200人のうち、俺が50位。翔太が51位だった。


「この時期はバレー出来ねぇからちょっとストレスなんだよ……」


「お前毎日家来て結局バレーすんじゃんかよ……」


 去年もそうだった。俺達は家が隣同士のため、テスト期間になると毎日翔太と勉強して、バレーして帰る。テスト1週間前は大体こうなる。


「まぁ落ち込むなって。今日お前の大好物作ってやっから」


「お?マジ?じゃあ肉な肉。頼むぜ!」


「任せな」


 と、二人で今日の晩飯について話していると、後ろから袖をクイクイっと引かれた。


「みーくん。私も手伝う!」


 両手で拳を作り、グッ!と気合いを入れるいろは。


 ………やべぇ……超可愛い……。


 思わず後ろを向いてしまった。そしてチラッといろはを見る。俺の行動に不思議に思ったのか、コテっと首をかしげる。


 ………………やべぇ。


「……俺の幼馴染で彼女が超絶可愛い件について」


「なんだその何処ぞの小説でありそうな名前は」


「?でも翔太くん美咲ちゃんと付き合い始めた頃殆ど同じこと言ってなかったけ………」


 言ってた。翔太は『マネージャーで彼女が可愛すぎて辛い件』とか言ってた。分かるよ、そう言いたくなる気持ち。今の俺ならすげー分かる。


「……と、とりあえず、いろは。今日は学校終わったらそのままスーパーだな」


「うん!放課後デートだね!」


「……………」


 いろはさん?あなたちょっと心強くなってません?俺ちょっと放課後デートって聞いた時恥ずかしかったんだけど………。


「………あれ?こいつら付き合ったけどやること普段と変わんなくね……?」


 後ろで翔太が呟いた。

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― 新着の感想 ―
[一言] 翔太、 「こいつら今までとやってること変わんなくね?」 とか… まったくもってその通りだね✨
[良い点] 結局、やってる事は同じなだけで話がタイムリープしてるだと笑
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