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78:ぐだぐだ

サキちゃんはいじられ役。

「違和感が消えちまったな。自然消滅なんてわけはねーよなぁ」


サキが困ったような顔をしながら頭を掻く。さっき別れたばかりなのでまだ制服のままだ。


「・・・気配の消え方的に誰かが侵略者を倒したとしか思えないよ」


私服に着替えたアカリが顎に手をやり思考を巡らせている。というか気配の消え方ってなんだよ


「え~でもでも~倒したって言われてもそんなことできる人なんて一人しかいないっしょ?」


カバンを持って少し汗をかいているルナが軽く呟く。あの格好だとようやく補習から解放されたらしい。


「まああいつだろうなぁ。ちょいとばかりいじめ過ぎたか・・・」


先程のことを後悔しているらしいサキがらしくなく顔を歪めながら呟く。


「むぅ~さきっちはーちゃんいじめたの?めっだぞ!はーちゃんをいじめるのは僕が許さないからね!」


ぷんぷんと口を膨らませながらルナが抗議する。


「ルナちゃん落ち着いて。お姉ちゃんのことだからちゃんと謝ったんでしょ?」


苦笑しながらもルナを手際よくなだめているあたりこのやり取りはよくあることなのだろう。


「あったりまえだ。ちゃんと謝ったさ・・・まあそのあと散々からかわれたが」


顔を赤くしながら後半に何かぼそっと呟く。この位置からはなんと言ったかは聞き取りずらいが態度的に思い当たることはある。


そんなサキの様子を見ながらルナは面白いものを見たとでも言いたげな笑みを浮かべながらサキをからかう。


「おやおやおや~、さきっち顔が赤いけどどうしたのかにゃ~。」


「ひょっとして~ひょっとしたらだけど~はーちゃんに惚れた?」


吹き出しそうになるのを手で必死に抑える。あいつはいきなり何をほざくんだ。


「ば!?なに寝ぼけたこと抜かすんだ殴るぞ!」


ぽかりとルナの頭を殴りながら反論するサキ。


「殴りながら言うことじゃないじゃん!?ぼうりょくはんたいだよ!?」


頭を押さえながらうずくまるルナ。


「でもまぁ良い人なのはすごく良く分かりますから。お姉ちゃんが好きそうなのは分かるなぁ」


「アカリ!?」


可愛そうに後ろから妹に援護射撃をされてしまい余計あたふたするサキ。


「お姉ちゃん意外と押しに弱いところあるし、こうころっと行きそうかなって」


「わかるわぁ~。こうオラオラ系なのに妙なところで少女趣味なんだよねさきっち」


いつの間にか話の話題がサキいじりになり始めている。これはバレる前に退散するべきだろう。


視線を反らさずサキに追いかけられている二人から距離を取り始めるとルナの動きがぴたりと止まる。


すんすんと鼻を動かす姿は犬そのものだ。小型じゃなくて大型犬だが。


「この匂いははーちゃんの匂い!そこにいるなぁ!」


びしりと俺が今まさにいる路地裏を指さし始める。お前はまじで警察犬か!?


背を向けて逃げようと思った俺の視線とこちらの路地裏を覗き込んだアカリの視線がぶつかる


「あっ、いた」

「げ!?」


「あーちゃん確保だよ確保!!」


慌てて逃走を始める俺。その後ろでは俺の名前を呼ぶ3人の姿がある。


ここで捕まったらろくなことにならない。侵略者との戦いより精神をすり減らしながら俺は足を動かした。

彼は愛されていますね。

感知能力に関して言えばアカリが一番高くルナが一番低いです。

サキはいわゆるオールマイティー的な立ち位置になります。

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