186:大団円とはいかないらしい
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ユイに褒められたいと思いながら気分よく戻ってきたアカリがその光景を目撃した時喜びの感情は消えて困惑の感情に塗りつぶされてしまった。
「えっと・・・これは一体どういう状況なんでしょうか?」
Q:ユイちゃんにお姉ちゃんとルナちゃんが抱き着いて泣いている状況を見た私の気持ちを答えよ
A:何がなんだか分からない。
少なくともこの現状みて理解しろと言われても私も無理である。戻ってきたアカリに苦笑いを浮かべる。
「いろいろあったのよ。でもアカリのおかげで無事に終われたわ。ありがとう。貴方がいてよかったわ」
少なくとも彼女がどうにかしてくれたからこそこうやって無事に終われたのだ。アカリに対しては大きな恩が出来てしまった。
「え、えへへ・・そ、そんなことないですよぉ~ユイちゃんの力添えがあったからこそで・・・」
「ってユイちゃん大けがじゃないですか!?すぐ治療しますからじっとしていてください!」
蕩けた顔は一瞬ですぐに私の怪我に気付いたのかすぐさま私に回復魔法を使用する準備をするアカリ。
「ありがたいけど大丈夫なの?あなた魔力相当消耗したんじゃ・・・」
「ユイさんのお礼の言葉で元気100倍です!今なら蘇生だってできそうなほど魔力が溢れています!」
あれ、アカリってこんな性格だったかしら・・・あまりのギャップに驚いて思わずうなずいてしまった。
アカリの治療が終わるころにはルナもサキも落ち着いたのかようやく泣き止んでくれた。というかアカリが張り切りすぎてすぐに治療が終わったとも言えるけど。
「アカリ。すまなかった!!!おまえにも滅茶苦茶迷惑かけちまった!!!」
目を真っ赤にさせたサキが勢いそのままに妹であるアカリに土下座せん勢いで頭を下げる。
「うぇ~ん。ごめんよあーちゃん。僕のこと嫌いにならないで」
ルナはアカリに抱き着きながら絡んでいる。まあ直接戦闘をしていたし幼馴染なので嫌われたくないという気持ちは分かる。
「無事に終わったんだからもういいんだよ二人とも。ルナちゃんもお姉ちゃんも好きだから嫌いになんてならないよ」
私とアカリ両方から言われたせいで納得するしかなくなった二人は渋々現状を受け入れることにしたようだ。
「納得いかねーけど・・・わーったよ」「う~よかった。嫌われないで済んで」
まあでも遺恨は残すべきではない。2人が気負わないように少々力添えをしないと。
「もし後悔しているならそうね・・・そのうち罰ゲームでも受けてもらおうかしら」
私がそういった途端に二人の顔色が変わる。サキは首筋を押さえて頬を赤くし、ルナはどんなことを考えているのか優しくしてね。なんて言い出している。そういうのはもっといい雰囲気になってからよ。
反面不機嫌な表情をしている人も出てきてしまう。それこそ今回の主役であるアカリは自分のせっかくの活躍がうやむやになりそうなことに心底不服そうだ。
「むぅ・・・ずるいです!ユイさん私今回頑張ったのでご褒美が欲しいです!」
受け身な彼女からしては珍しい提案に目が点になるが催促されているなら仕方ない。私はこの3人には激アマなのだ。彼は否定するかもしれないけどお願い事ならできる限り叶えてあげたいと思ってしまう。
「あら、アカリがそう言うなんて珍しいわね。いいわよ貴方のお願い聞いてあげる」
ゆっくりと世界が閉じ始める。私が起きていられる時間も短くなっているが彼女のお願いを聞く時間くらいはあるはずだ。私は戻り始める世界でじっとアカリの言葉に耳を傾ける。
「わ、私と・・・・デート!!!!してください!!!!」
元の世界に戻る直前にアカリは特大の爆弾を叩きこんできた。その勢いに私はまたしても頷いてしまった
戦闘はここでようやくひと段落です。終わるときは文字数あっさりで調整できるんですけどね・・・
次からはアカリとのデート編。当然まともに進むわけはありません。
どうなることやらこうご期待




