72:プロローグ
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首都アガート。
エシュタルにある七つの大陸の一つ、ファルナシア大陸にあるリュガーナ国の中心都市であり、海に面していることから巨大な港町としての顔も持ち合わせている。
その為、船を使った貿易や漁業なども盛んであり、主要都市らしく資源豊かな国でもあった。
大勢の人で賑わうアガートの市場。
野菜や果物、それに新鮮な海産物を買い付けに来たりと今日も様々な人間が訪れている。
そんな中、人ゴミの間をうまくすり抜けながら走り駆ける者がいた。
深く被ったハンチング帽に汚れたオーバーオールの格好で、その背丈から年端も行かない子供と見受けられる。
無骨な服装に似合わぬ華奢な体つきを見るに、性別は女であろうか。
「やった、やった。親方、喜んでくれるかな」
嬉しさを隠しきれていないほど緩んだ顔で娘は小さく呟いた。
自分の身長の半分ほどもある大きな包みを抱え、ひたすらに道を走る。
「あたしだって、親方の手伝いくらいできるんだ」
街の鍛冶屋で日々を暮らす娘には、唯一といっていいほどの大切な存在がいた。
親方。
鍛冶屋を営む職人であり、いつも仏頂顔でヒゲを撫でるのを癖にしている。
生みの親に捨てられ身寄りの無かった娘を拾い、育ててくれた恩人でもあった。
(親方はいつも言ってた……自分で考えて、自分で決めろって)
今は”仮初め”の平和に皆、浸っているが、じきにこの国は大いなる戦渦に巻き込まれる。その時のためにも、自ら備えておくことが大切だーーとは、最近の親方の口癖である。
そのためにも、今自分が抱えている”コレ”が重要なのだという。
今から一年以上前のことになる。
大陸間でのパワーバランスが大きく変化する、ある出来事が起きた。
ファルナシア大陸からは遠く離れた、ある二大陸の歴史的な決着。
コルビニア大陸を統治していたヴァレンティン王国が、アルカダ大陸のコルダ王国に敗北し陥落したことである。
永きに渡る因縁は遂に終止符を迎え、戦争に負けたコルビニア大陸の国々は瞬く間にコルダ王国に占領された。
あれだけ拮抗していた関係も、最後はあっけなかった。
人や土地を全て取り込み、国土を何倍にも増やしたコルダ王国。
劇的に飛躍したその戦力はすぐさま他大陸において最大の脅威となり、一大強国と呼ばれていたグランティア大陸を治めるゼラ帝国も、コルダ王国への対処の為に他大陸への侵攻を止めざるを得なかった。
そのため、今まで帝国から侵攻を受けていた周辺大陸の国々は、一時的とはいえ争いの無い平和を享受していたのであった。
(やっぱり親方はすごいや……。まさかあの『名匠』の作品を手に入れるツテがあるなんて……! )
胸に抱えた包みに目をやり、娘はそれを一層強く抱きしめた。
下手をしなくても自分の命より価値のある物なのだから、と、娘が必要以上に緊張するのも無理は無い。
その腕の中にある代物がどれほどの物なのか?
どんな大陸の人間でも鍛冶職に就いている者ならば知らない者はいないほどの、こんな伝聞がある。
伝説の職人『名も無き名匠』。
遠いアルカダ大陸の地にて、世にも珍しい、魔物の素材を使った独自の製造技術でモノづくりを生業としていた男の職人だ。
二年前、突如消息不明となった謎の多い人物であり、その全貌はほとんど明るみに出てはいない。
ただしはっきり言えることは、職人としての腕前は常人の理解を遥かに超越したものであったということである。
剣、弓、槍、斧……彼はありとあらゆる物を造った。
どれもが規格外の一級品であり、現存する名剣や名刀などが霞んで見えてしまうほどだった。
そしてその中でも極めて異質な『魔肢』と呼ばれる特殊な義肢の数々は、それまであったモノづくりの固定概念をあっさりと打ち砕く革新的な発明品でもあった。
当然、各地の名だたる職人達がこぞって真似を始めたが、その桁外れな緻密さ、精巧な作りを前にしてほとんどの者が匙を投げ模倣を諦めたという。
彼が残した作品およそ108種の武器や装備は世界各地に散らばった。
その半数以上はアルカダ大陸のコルダ王国が所有していると言われている。
魔物の力を利用し自在に扱うことのできる『名匠』の品々。
それらは手にした者に格別の力を与えるとともに災いを呼び寄せる魔性の宝具などと噂され、いつしか人々から『魔宝具』と呼ばれ恐れられながらも、力を求める者達には欲してやまない存在となっていたのだった。
(最近腰が痛いってずっと言ってたからなぁ……。親方ももう若くないんだから、代わりに取りに行くぐらいはあたしがやらないとね)
昨晩、いつものように酒を飲んでいた親方がポロッと口を滑らせ、今日の荷受けの件を漏らした。
遠い地の古い知り合いから特別に魔宝具を譲ってもらった、という話だ。
親方はしまった、と膝を叩きその直後に険しい顔をして『余計なことはするな』『港にはワシが取りに行くから明日は留守を頼む』としきりに釘を刺しにきたが、日頃の恩を返す為にもと娘は翌日こっそり荷受け場に向かったのだった。
(このまま親方をびっくりさせてやるんだ)
手にしている物が噂に聞く魔宝具であるためか、なんだか気分が妙に浮き足立っている。
これも魔宝具のもつ底知れぬ力の影響なのだろうか、と娘は思った。
楽しみにしている親方の為にも、さっさと家に帰りたい。
「おっと」
「ごめんなさい! 急いでるから!」
途中人とぶつかってしまうが、娘は一言だけ詫びを入れると足も止めずそのまま走り抜けた。
そうして、混み合う街の中で人の群れに紛れ、その姿は消えていったのだった。
「今のは……」
人ごみの中、先ほど少女とぶつかった者が歩みを止め立ちつくしていた。
苔色と言うべきか、暗い黄緑色の外套に身を包んだその男は、走り抜けていった少女の背を見つめながらぼそりと呟いた。
市場を離れた娘は、その先に続く繁華街の道をも全力で駆け抜けてゆく。
ここまで来ると鍛冶屋はもうすぐだ。
娘は若さゆえの元気で疲れも見せずさらに走る速度を上げ、帰路を急いだ。
その頭の中ではすでに楽しい妄想が始まっている。
(親方と一緒にこの包みの中身を見て……それから……)
ーーと、その時だった。
建物同士の間に覗く狭い路地裏の入り口から突然丸太のように太い腕がにゅっと伸びると、走っていた娘の体ごと引きずりこんだのだ。
「きゃっ!?」
「いよう、お前鍛冶屋んとこの娘だろ? おつかいご苦労さん」
身動きが取れず驚く娘の耳元に、何者かの下卑た声が入ってきた。
見ると、痩せ細った体型にひょうたん顔の男が、目の前でひらひらと手を揺らしていた。
次に娘が背後に目をやると、樽のように大きな体をした男が自分を押さえつけていた。
(こいつらは……!)
娘はすぐに苦い顔になり舌を打った。
自分よりもさらに薄汚れた格好が目立つ、二人組の男達。
アガートでも少しばかり名の通った、窃盗などを得意とする小悪党の兄弟だった。
「離して! アガートの悪たれ兄弟があたしに何の用よ!」
「おいおい、口の悪いガキだな。頑固者のジジイは正しい言葉遣いも教えちゃくれねえのかい、ええ?」
「うるさい! 親方を悪く言うな、あたしのこれは生まれつきだ! それよりあんた達みたいな悪党がなんでこんなところに……!」
「オマエ、声でかい。口、ふさぐ」
「んんー!」
兄弟の内、弟である樽男が騒ぐ娘の口をその大きな手で塞いだ。
娘はその感触に気持ち悪さを感じながら、しかし抵抗することもできなかった。
(ちくしょう……!)
ちょっと平和になるとこんな馬鹿どもが平気で湧き出てくる。
娘は露骨に顔をしかめ、目の前の男を睨んだ。
そんな視線を全く気にもせず、ひょうたん顔の男は楽しそうにくるくる回る。
「俺たち憲兵に追われてる身でよぉ。だからさ、わかるだろ?」
何を分かれと言うのか、娘は呆れた。
そもそも口を塞がれているのでまともに喋ることもできない。
こいつは馬鹿だ。底抜けだ。
アタシも大概馬鹿だけど、この男よりはいくらもマシだ。
娘はひょうたん顔の男を蔑み、内心で激しく罵った。
すると背中ごしに太い手が伸びてきて、さきほどから娘が大事に抱えている包みを指さした。
「オレ、知ってる。それ、例の『魔宝具』」
「正解だ、弟よ」
汚い格好のままで男達は愉快に笑い声をあげた。
その姿はまさしく小悪党にふさわしい。
表の通りからこの狭く暗い路地裏に目を向ける者はいない。
「こっちは金の匂いにゃ敏感なんだよ。調べさせてもらったぜ、”そいつ”のこと」
ひょうたん顔がニヤつきながら、娘の抱える包みをちょんちょんと指でつつく。
「どこぞのすげえ職人が作った魔宝具とやらの一つ、『魔弓レーヴァテイン』。持ち主の腕前によって一度に放つ矢が無数にも増えるとかいう代物らしいが……そんなことはどうでもいい。ただ、とんでもねえ価値があるってのは確かだ」
「んん!? んん〜! んんんーー!」
「どうしてテメエんとこのジジイがこんなもの手に入れられたのか知らねえが、俺たちゃラッキーだい。これなら当分、金には困らないだろうなぁ〜ヒヒッ」
「アニキ、オレ、それ触ってみたい」
「バカッ! 値が落ちるだろうが!」
樽男の分厚い手の中でもごもごしている娘をよそに兄弟達は馬鹿騒ぎをつづけている。
娘は少しだけ目を伏せ、己の無力を嘆いた。
誰も助けてはくれない。
だが悲観しているヒマは無いのだ、これは自分が招いたヘマ。
そうして娘は意を決すると、口に押しあてられていた手の平を思いっきり噛んだ。
「イ、イタイ!」
「ぷはっ」
めいっぱい息を吸い込み、また吐き出す。
娘は大きく呼吸を繰り返しながら、すぐに兄弟達から一歩離れた。
噛まれた痛みに思わず手を離した弟の姿を見て、兄のひょうたん顔の男が怪訝な顔をする。
すると、
「……嫌だ」
「あぁ?」
「あんたたちなんかに、コレは、親方が手に入れた魔宝具は、絶対渡さないんだからっ!」
そう言い放った娘の瞳には、決意の光が灯っていた。
悪党共に決して渡しはしないという断固たる意思である。
まだ幼さが際立つこの年頃の子供とは思えない立派な振る舞いであった。
「……おいおい、どうする弟よぉ」
「ゲヘへ、アニキ、オレ」
「ったく、しょうがねえなオメエは。さっさとしろよ」
だが、やはりかーー
じりじりと近付いてくる下劣な男達を前に言い知れぬ恐怖が込み上げ、娘はたじろいでしまう。
ごめんなさい、親方……。
あたしなりに良かれと思って行動したのに……こんなことになるなんて。
でも、だからって諦めない。これは親方のものなんだ。
死んでも離してやるもんか。
きゅっと目を閉じ覚悟を決めた娘が、その未熟な体を丸め胸の内にある包みを強く抱きしめた。
(……はぁ……はぁ……怖い……。誰か……誰か……!)
こぼれそうになる本音を必死にこらえた。
そして、迫る男達の魔の手に耐えるべく唇を噛みしめてーー
ザリッ。
その時、路地裏の入り口付近で、靴の裏で砂を踏みこむ足音が響いた。
(ーー誰だっ!?)
突然の乱入者の気配に気付いたひょうたん顔の男が慌てて後ろを振り返る。
それにつられて樽男も、そして顔を上げた娘も、路地裏の入り口に視線を向けた。
果たしてそこにいたのは、並んで立つ二つの人影。
その身に纏う暗い苔色の外套からは、なんともいえない不気味な雰囲気が漂っていた。
深々と被りこんだフードと周りの薄暗さで顔ははっきりと見えないが、外套越しにも分かるその体格から二人とも男であるだろうと兄弟や娘にも判断できた。
現れた謎の二人組。
その片方の男がフードの下で喉を鳴らして笑っていた。
「魔宝具だと。クックッ、相変わらず笑えるな」
心底可笑しいと言わんばかりの男の態度。
だがそれは愉快というよりも、嘲笑と言うべきどこか人を馬鹿にしている類いの笑いであった。
「そいつは魔弓レーヴァテインなんて大層な名前じゃない。本当の名前はエネルケスアローと言うんだ」
得意気な様子で魔宝具について語る男。
男が何を言っているのか、娘も兄弟達にもさっぱりわからなかった。
「なんだぁ? 誰だよてめえは」
「通りすがりの観光客、みたいなもんだ。気にするな」
「ふ、ざけてんのか!!」
からかうような男の口ぶりに、ひょうたん顔の男がカッとなった。
そして弟の樽男ともども、腰留めからナイフを取り出す。
「見られちまったら仕方ねえ。やっちまうぞ、弟よ」
「ウオオ!」
謎の乱入者たちに刃を向け、問答無用で走り出し襲いかかる悪たれ兄弟。
本来、コソ泥じみた真似しかできないはずの小悪党の代表ともいうべき兄弟だったが、血走った眼に浮かぶその殺意は本物だった。
憲兵に指名手配されている今の彼らに、後に引く余裕などなかったのである。
絞り出したように叫び声をあげながら突進する小悪党たち。
そんな彼らの前に一つ、動きがあった。
路地裏の入り口に立つ二人組のうち、まだ何も喋ってない方の男が一歩前に出たのだ。
その手は腰に留めてある剣の柄を掴んでいた。
「おい、殺すなよ」
「無理です」
制止する声に即答した男は次の瞬間、その場から姿を消した。
少なくとも娘の目には男の動きがそうとしか映らなかった。
と思ったら、いつの間にか突き進んでいた兄弟達の目の前に移動しており、さらにさらにいつの間にかその手の剣は振り抜かれた後であった。
チン、と剣を鞘に納める甲高い音が路地裏に響く。
「きゃああああああ!」
地面にへたりこんでいた娘は悲鳴をあげた。
小悪党の兄弟たちの上半身と下半身が音も無く静かに分かれていったからだ。
飛び散る血飛沫。
見るも無惨なその血肉は音も無く地面にこぼれ落ちてゆきーー
「……相変わらず、素晴らしく精巧で完璧な幻ですね。流石です」
剣を片手に男は感嘆の声をあげた。
遅れてやってきた剣圧が、狭い路地裏の中で一陣の風となって吹き抜ける。
すると、凄惨極まる斬死体に変わり果てたはずの兄弟の姿が、陽炎のように消え失せてしまったのだ。
どんな者の目も欺く、完全完璧なる幻。
娘は初めて目にする摩訶不思議な現象を前に、口を開けたまま固まってしまっていた。
「あ……ひぇああ……ば、化物だああああああ!!」
「ア、アニキ、待ってくでよ〜」
さきほど幻が消えた場所、その一歩後ろで腰を抜かしていた兄弟はすぐさま悲鳴を上げ立ち上がった。
そして呆然とする娘やその胸に抱えたままの魔宝具には一切目もくれず、反対側の出口から慌てて逃げていったのであった。
路地裏にひとときの静寂が訪れる。
ようやく我に返った娘が何か言おうとしたところで、鞘を腰に差した男が溜息をついた。
「しかし主よ、なにゆえいつも僕の邪魔をするのです。ゴミ屑を生かしておいても何の価値もありません。ならば殺すのが道理かと」
「だからってやりすぎだ馬鹿。これで充分だろう」
「むう……次はちゃんと殺しますからね。なんだったら今度は町ごと斬りますよ……僕」
「ふう、まったく。あの頃のように聞き分けて欲しいもんだ」
今度はもう一人の方が深いため息をつき、やれやれと肩をすくめている。
素性は全く計り知れないが、なにやら物騒なことを口にしている謎の二人組。
娘は警戒心を強めると、目前の二人の男を睨み訝しんだ。
すると、奥にいた男は座り込む娘に視線を向け、ゆっくりと近付いていく。
「大丈夫だったか、お嬢ちゃん」
「ひっ……」
短い悲鳴を上げる娘。
手を差し伸べた男のフードの下にのぞく瞳、その右眼が山吹色に妖しく光っていたからだ。
そんな人間、今まで見たことがない。
「あ、あの、あたし……」
「ああ悪い、この眼か。怖がらせてしまったな、すまん」
男はそう言うと、手を差し出したまま横を向き、娘から右眼が見えないように顔を逸らした。
あれ?
ちょっと怖いけど、助けてくれたことに変わりはない。
この人、いい人なのかも。
つい悲鳴を上げたことが恥ずかしくなった娘は、恐る恐るも男の手を握り返した。その手は冷たい。
「っと、電話だ。それじゃお嬢ちゃん、気をつけて帰るんだぞ」
男が丁寧に娘の服を払い、無事立ち上がったその姿に満足すると、ポケットから何かを取り出した。
手のひらに収まるくらいの大きさで、羽のようなものが生えているソレ。
娘は早く帰ろうとしていたことも忘れ、ここにいない誰かと話し始めたその男の様子がつい気になってしまった。
魔晶石じゃないのに話してる? なにあれ、小さなコウモリ?
「もしもし。……ああ、もう中に入ってるよ。……ああ、そうだ。それと、ついでに一つ見つけたぞ」
いまだに光っている男の右眼。
その瞳をぼーっと眺めながら娘は、ふとそこで、噂に聞く『名も無き名匠』について思い出したことがあった。
「ああ、わかってる。危機感の薄いこの国ならちょうどいいだろう」
魔剣、聖剣……そして魔肢の数々を作り上げたその男には、もう一つ、誰にも思いつかないような異質な発明品があったのだ。
それは『眼』。
装飾品としての義眼ではなく、実際に視力を取り戻しなおかつ魔物の強大な力を行使することができるという、なんともデタラメな代物だ。
その希少さゆえ、大陸のどこを見渡しても身に着けている者は滅多にいないが、確実に存在する。
その名はたしかーー
と、そこで娘は、誰かと話をしていた男がふいに浮かべた表情を見て、ゾワリと背筋を震え上がらせた。
フードを外した男の瞳に浮かんでいたのは、燃えたぎるような復讐の炎。
怒りに歪む、憎悪の顔だった。
「もう二度と、あんなことは起こさせない。奴らの進撃は俺の邪眼が終わらせる」
この人は確かに自分を助けてくれた。
悪い人ではない、だが、本当にいい人なのだろうか?
娘は胸の奥から湧き上がる不安をこらえきれず、ただ空を見上げる他なかった。
そして男は、ニヤリと口元を歪める。
「邪眼工房の再興だ」
その眼に映る光は、果たして何をのみこんでゆくのかーー
ウェムラ・アキュラは右眼を煌々と輝かせ、意気高らかに宣言したのだった。
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