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恋心は、一方通行
「行ってきまーす!」
いつもの通りの生活が始まる朝
私ーー九条 舞花は、
待ち合わせの場所へと向かう
そこで、三人の友人達と待ち合わせしてから、
学校に行く事になっているからだ
「あっ」
家を出て直ぐ、
隣の家からも、人が出て来た
「おはよう、凛太郎」
「ああ、はよ」
隣の家から出て来たのは、
朝霧 凛太郎
私と行方不明となった小月 優奈の幼馴染みである
「相変わらず、眠そうね。ゲームのし過ぎじゃない?」
「バァカ、そんなじゃねぇよ」
「どうだかね」
こんな会話は、日常茶飯事
しかし、舞花は気付いていた
優奈が行方不明になった後、
凛太郎の表情は、暗さを見せる事があった
理由は簡単だ
凛太郎は、優奈の事が好きだ
と言っても、片想い
片想いの相手が、行方不明となったのだ
誰よりも心配なのは、当然だ
隣に、自分の事を
思ってくれている相手がいる事も知らず
彼は、優奈が戻って来るのを
ただジッと思い、願いながら、待っているのだ
「…………はぁ」
舞花は、凛太郎にバレないように、
小さく溜め息を吐いた




