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ZONE無しでもハンターになれますか?→可もなく不可もなし!  作者: 葉分
サバイバルフォレスト

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130/141

第130話 エリア入場

 あいち健康の森公園までの道のりの中で大方の班決めが終わり、それぞれの班に分かれて俺たち一班は「子供の森」方面の入り口を目指して車なんて通らないクリーチャーが出るかもしれないくらいの安全な車道を歩く。


一班 天野、ガロウ、馬場、星谷、早苗、アンディー

二班 泡美、戻、ガマ、霧島、佐々木、東雲

三班 石田、キリコ、遊斗、冰鞠、松本

四班 キリエ、小野田、巴、双葉、三上、龍之介

補給班 網玉、桃太郎、夢原、蓬、恵


 なるべく戦力差がないように分けてみたが、ミッション中どのように他校とカウザー先生に会うか分かったもんじゃない。これでも多少の不安が残るのが本音だ。


「星谷殿。そろそろ目的地に着きますぞ。ヒヒン。」


「ああ。そろそろ着替えておくか。」


「着替える?俺ちゃん聞いてないよ!こんなところで脱ぐとか!」


「私達物陰とかにいた方がいいやつですか?」


「あー、大丈夫。服の上に取り付けるやつだから。アーマーシステムコール:ゼロ。着装!」


『ビルドアップ。』


「よし、鎧亜アーマーゼロ。着装完了。」


「なんですかそれ!?かっこいいですね!」


「ちょっとした鎧だよ。カウザー先生に頼まれて着てる。耐久力は高いし、ZONE無しにはありがたい代物よ。まあ、替えも少ないから慎重に使わないとだけど。ほら、お前も挨拶しろ。」


『……』


「誰に話しかけているのですか?」


「鎧亜アーマーに搭載されてるAIのガイアに話しかけてんだけど。こいつ仕事以外に口を開かない職人気質というか無駄を極端に省く習性……いや、プログラム?性格?なんだよ。」


新顔(ニューフェイス)の同級生たち。私はこの鎧亜アーマーに搭載された高性能サポートAI。私自身に個体名は存在しないが、便宜上、ガイアと呼んでくれていい。よろしく。』


「よろしくお願いします!ガイアさん!」


「へぇ~これが星谷君の相棒枠に収まりつつある高性能((かっこ))(かっこ閉じ)AIですか。二次創作で女体化されそうな設定でいいね。」


 こいつ、俺が下げるような発言をしたらすぐに反応しやがって。なんで俺以外にはちょっとフレンドリーなんですかね!?


「星谷。作戦内容は、第一に一般人の居場所を特定して共有。班の全員が集合次第救出を開始して妨害による一般人への被害を押さえるって言ってたが、他校と接敵した場合はどうするつもりだ。」


「当たり前だろガロウ。無力化して薙ぎ払う。まあ、戦闘が避けられるのなら避ける方針で頼む。救助の時のために体力は温存してくれ。」


「よし。」


「俺ちゃん、あそこのコンビ暴力性が高いと思うの。」


「そういえば、天野。あれからどうだ?何か掴めたか?」


「何となくの輪郭を掴むことができました。」


「どしたん?悩んでんの?ハナシキコカ?俺ちゃんでよければソウダンノルデ?」


空へと祈れ(てるてるボウズ)・太陽」


「目が目がァァァ!!直射日光!!!よゐ子は真似しないようにー!!!」


「緊張感のかけらもねえ……おい星谷!何でこんなふざけたやつと一緒の班にしやがった。」


「アンディー殿は緊張をほぐすのは得意ですから。得意すぎてこうなるのは玉に瑕ですが。ブルフッヒン。」


「お前が神楽坂の胸見た程度で過緊張になるから、アンディーのコメディパワーで緊張を中和するために組んだんだよ。恨むならしっかりと神楽坂の相手してくれよな?相手できんのお前ぐらいしかいないんだから。」


「アンディーがいなくても自力でなんとかしてやる。」


「言うじゃねえか。弱音吐いてたくせに。」


「ハプニング起きる前に捻じ伏せる。そう考えを改め直しただけだ。」


「ハプニング?星谷君、何のことですか?」


「こいつ、昨日の件から神楽坂のこと意識しちゃってるんだぜ?」


「おい星谷!誤解を招くような言い方をすんじゃねえ!」


「へえ~意外と可愛い一面あるんですね!」


「おい星谷!お前!」


 そんなこんなして、目的地であるあいち健康の森公園の「こどもの森」方面の入り口に着いたのだが、目の前にあるのは公園ではなくエリア全体を包み込むように存在する灰色の壁だった。


「ヒヒン!?こんな壁、さっきまで存在していましたか……?」


「いや、俺ちゃんもこんなの見てないってばよ。さっきまで確かに公園の遊具とか見えてたじゃんよ。」


「他校のZONE持ちでこんなことできるやつは、監獄真面目とか言ってたやつだと思うが、あれの能力は何かしらの線を作って囲む必要があるし、今みたいな灰色の壁じゃなくて不可視の壁だったはず。」


 俺らが考え込んでいると、早苗さんが壁に手を付けようとするとそのまま壁を突き抜けて早苗さんは壁の向こう側へと入って行った。そして、早苗さんは壁から顔を突き出して言った。


「この壁通り抜けられますよ!中から外も見えます!」


「すごい、これ疑似的な壁尻だよこれ。俺ちゃん、この壁には夢があるッ!そう思うね。」


「山田さん、遊ばない。」


 アンディーが太陽球による強力なツッコミ(物理)を入れ、


「ぎにゃーっ!?俺ちゃんの扱い酷くないー!?」


「ヒヒン。太陽球で殴られるの実に痛そうですなアンディー殿。」


「たぶんカウザー先生がクリーチャー除けのために設置したんだろうよ。」


「なら、心配する必要はねえな。さっさと中に入るぞ。」


 俺たちは壁を突き破ってエリア内へと入って行く。壁を抜けた瞬間、耳鳴りのような静寂が一瞬だけ頭を締め付けた。そして、壁の内側の光景はいたって普通だった。元々が自然豊かな公園だったのだろう。自然に飲み込まれたような印象は少なく、人工物と自然の調和がとれた姿をしていた。それでも駐車場にはいくつかのボロボロの車が乗り捨てられ、アスファルトの隙間からは雑草が生い茂っている。


 俺は公園の地図をスマホで確認を取りながら、ガロウたちにどこを探すか話す。


「よし、一旦分かれるぞ。俺と馬場と早苗で管理棟・体育館周辺で一般人を探す。天野、ガロウ、アンディーで遊具が多く置かれてる「こどもの森」で一般人を探してくれ。一度一般人を見つけたら、グループを作っといたから座標と共に送っといてくれ。いいな?」


「ヒヒン!わかりましたぞ。」


「お二人共、よろしく!」


「黒条さん、山田さん。よろしくお願いします。」


「おう!」


「やっぱり、苗字呼びなの慣れないわ。まあ、キャラ立たせるためにはしょうがないから俺ちゃんは我慢するお。」






 星谷と別れた俺たちは子供の森で一般人がいないか探すことになった。くまなく探そうにも、探せるような場所がないのが現状だった。遊具のほとんどは開放的な作り、一般人を閉じ込めることができるような構造物はトイレぐらいしかない。考えてみれば当たり前だ。いくらデカい公園とはいえ所詮は公園。親が子供の安全を確認するためにも、遮蔽となるような遊具の構造は少ない。


第一班「俺ちゃん組」(3)


[2215年 5月3日(火)]


天野

「こちら見つかりませんでした。」13:15


アンディー

「俺ちゃんも全然見つかんない。」

「滑り台滑りまくってるのに」

「なんでだ?」13:15


黒条牙狼

「遊んでんじゃねえよ。」

「殴りに行くぞ」13:16


アンディー

「冗談だよ冗談www」

「ちゃんと探した」

「でも、実際ここ周辺に一般人を収容できそうな場所なんてトイレぐらいしかなくないか?」13:16


黒条牙狼

「今トイレで探しているが、一般人の助けを求める声すらしない。」13:16


アンディー

「女子トイレ入った?」13:16


黒条牙狼

「あ?お前は何を言ってるんだ?」13:16


アンディー

「質問を質問で返すなッ!!!」

「女子苦手なやつが女子トイレまでちゃんと探したかと聞いているのだ!」13:16


黒条牙狼

「探した。」13:16


アンディー

「あっはい」13:16


天野

「一般人が可能性が高いのは、星谷さん達の方かと。」

「どうします?一旦星谷さん達と合流しますか?」13:17


黒条牙狼

「そうしよう。」

「集合場所は第二駐車場の駐輪場な。」13:17


 メールでのやり取りを終え、トイレから移動しようとしたその時。話し声が聞こえた。それは決してアンディーと天野の声ではなかった。男二人組の声だった。俺は咄嗟に息を殺し、物陰から二人を観察する。左片目に包帯の眼帯、手足と口元から首にかけて包帯を巻き、制服の上からボロボロのフード付きの茶鼠色のロングコートを被った褐色肌のやつと、金色の弓を背中に背負った金縁の水色のサングラスに赤髪に青メッシュが入ったボサボサ頭のやつだった。


「なあ錆人(さびと)、10分経ったし一度休憩挟ませてよ。」


「いいだろう。話しながらもう一度見回そう。見落としがあるかもしれん。」


「一般人見つけても、普通には救助できないらしいじゃん。Dr.カウザーの妨害の前に牢屋に書かれた問題とかお題を解かなきゃいけないってめんどすぎ。」


「正規の手順を踏めばそうだろうが、俺達にはZONEがある。実際、建助のZONEで問題を解かずとも牢屋を開けれた。まあ、その後の妨害のせいで救助は失敗したがな。幸い時間はあるから城ヶ崎と幹部を連れて再挑戦をするらしい。」


「城ヶ崎さん速攻で片を付けようとするから俺らはそれが終わるまでに探さなきゃいけないわけだ。面倒だなあ。かと言ってダラダラと探して他校とかち会うのも面倒くさいし……あ!あそこのトイレまだ見てなかった!一緒にトイレ行こうぜ!」


十嵐(とあらし)、連れション感覚で誘うな。まあ、あるとしたらそこぐらいだろう。付いて行ってやる。」


 足音が近づいて来る。やつらこのトイレに来るつもりか。星谷には体力を残せと言われている。だが、二人程度ならこの場で倒せるが、それはやつらに俺達が既にここに来たことをバラすことになる。どうするか……


 足音が次第に近くなる。そして、十嵐がトイレの中へとヒョイと入る。


「おっ!」


「なんだ。誰もいないじゃないか。」


 しかし、誰もいなかった。


「マジか面倒くさえ。別の場所行こうぜ。」


「そうだな。こうしている間にも他校がここに来るはずだ。鉢合わせたら、容赦はするなよ。」


「わかってらあ。10分以内にぶちのめす。」


 二人がトイレから離れたところを確認したガロウは影から身を乗り出し、安堵する。


「あぶねえ。その場瞬間影移動(シャドウシフト)で切り抜けれた。だが、いい情報を得たな。一般人を救出するためには牢屋の問題を解く必要があるが、ZONEでの攻略が可能。城ヶ崎の野郎が幹部を引き連れてこのミッションに参加すること。後で共有しておくか。」

初め内容薄すぎたから131話を合体!ダメー!

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― 新着の感想 ―
えぇ…シャドウシフトって即時移動ってわけじゃなかったのかよ… そりゃさ、長時間は無理でもこういう場面ではちゃんと刺さってるからチートと言わざるを得ない。 ズルい〜俺もZONE欲しい〜葉分さん考えて〜(…
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