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転生女神のちぐはぐな世界  作者: スエラ
説明のない説明書
21/53

18、優秀なストッパー君



「おーい、大丈夫か〜正気か〜。」



ミズが自分へ話しかける。



「うるさいうざい死ね。」



「開口一言目が罵倒!?」



「あんたにそれ以上にふさわしい言葉なんてない。」



「酷すぎね!?」



「うるさいうざい死ね。」




沈黙。

黙っていると溜め息の音。



「お前さぁ、もうちょっと、馬鹿になったら?」



「あんたみたくなりたくないわね。」



ミズが近づいてくるのを感じる。後ろに立つとミズは自分の頭を小突いた。



「なに?」



「人の良心を無下にするなよな。」



「・・・・・・ゴメン。」




自分でも八つ当たりしていたのは自覚しているので謝る。



「わかればよし!」



「なんか、腹立つ。」



「酷くね!?」



「酷くない。」




そう、八つ当たりなのだ。

あの一場面を見ただけで、予想がついてしまった。

娘はこちらより大きくなっていた。生後3ヶ月くらいだろうか。

おそらく、自分がこちらにいることはあちらに何の影響も与えられていない。何の影響もなく月日が流れている。そのことに気づいてしまったのだ。



(見なければよかった。)



そうすれば、あちらが心配にはなるが、こんな気持ちにはならなかった。

こんな考えなど持たずにいれた。

そんな風に考えてしまう自分を否定したくなる。





「まあ、あれだ。」



ミズが自分を引っ張り、後ろから抱き込む。上から頭を出しながら言う。



「いつも通りそれなりに楽しく愉快にいけばいいんじゃね?」



そう言ってニカッと笑う。



「相変わらずバカだね。」



「なぬっ?」



「バカって漢字でどう書くか知ってる?」



「馬に鹿だろ。」



「五月の蝿って書いてなんて読むか知ってる?」



「知らね。」



「うるさい。」



「酷くね!?」



「酷くない。」





こちらでもミズは自分のストッパーだ。





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