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なんとなく日和  作者: たまころ


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15/16

好きすぎてシャー!

我が家には二匹の猫がいる。

黒猫は人懐っこくて、ハチワレは終始ビックリ顔。

一昨年の二月に我が家の家族になった二匹。

寂しがりやの黒猫が先に懐いて甘えるようになってきた。しばらくすると、猫らしく自由気ままなハチワレも、少しずつ体を摺り寄せたり近くにいることが増えてきたと感じるようになった。


ちょっとツンなところのあるハチワレと、少しずつ仲良くなれてきていることを実感していたわたしは浮かれていた。

ある日、慣れてきたブラッシングを喜ぶだろうと、ブラシを持って近寄るわたしに背中を丸め尻尾を太くして「シャー!!」をしたのである。突然のことに驚いたり、怒ったりするときのあの「シャー」をしたのだ。

それは翌日もだった。


特に嫌われたり怒らせるようなことをした記憶はない。

どうして? と思いながらも、下手に刺激をしてこれ以上嫌われないようにと、ハチワレと少し距離を置くことにした。


そうして数か月たち、猫が我が家にやってきて一年以上経ったある日、またもや猫に「シャー!!」をされたのである。

場所は前回と同じブラッシングをしたり撫でまわしたりする和室。

前回とほぼ同じシチュエーションだった。


猫は「シャー」をした後、興奮して飛ぶように数歩進み、ドデンと横になった。

「え、撫でてほしいの?」

恐る恐る、わたしは撫でた。グルグルと喉を鳴らして嬉しそうだ。また立ち上がり、今度はわたしの背中側にゴロンと横になる。振り向いてまた撫でてやる。

うん、嬉しそうだ。


それから同じようなことが数回、続いた。

慣れてくると、一度の「シャー」では気が済まず、和室で「シャー」をして、リビングに移動して再び「シャー」をすることもある。

わたしの顔を見ると「ついて来い」と言わんばかりの顔で和室に歩いていき、振り向いて「シャー」をすることもある。


何度か繰り返して、わたしは理解した。

我が家の猫は、威嚇したり攻撃的な行動としてだけではなくて、嬉しすぎて「シャー」をするのだ。


猫にもいろんな性格の猫がいて、それぞれ個性が違うとは思っていたけれど、想像を超えていて驚いた。

そして面白い。

わたしは今日も猫に「シャー」をしてもらうべく、彼の後について行き、その興奮して喜ぶ様を見て楽しくなって笑うのだ。


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