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リアゼノン・オンライン 〜レベルアップするとステータスの数値が減少するデスゲームで、特殊条件をクリアした俺は、ユニークスキル【レベルダウン】で最強を目指す  作者: 八ッ坂千鶴
第2章 (後編※ハイファンタジー)

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第2-92話 昼食の時間で

「みんな。午前中のお仕事おつかれ~♡ これからお昼だけど。制限時間は無制限。好きなだけ食べていいよ‼」

「リナ……じゃなくてリーちゃんありがとうっす。好きなだけ食べていいって……」

「全種セルフサービスのバイキング形式なの」

「ば、バイキングっていいんすか⁉ 俺意外と量食べるんすけど……」

「大丈夫。昼食の時間は専属シェフが常に作ってくれるからね♡」


 異世界の食堂ってどんな感じなのかな? 俺異世界で食事するの、はじめてだし。メニューって何があるんだろ?

 仕事を切り上げた俺達四人は、リナを先頭に食堂へと向かう。そこは大勢の人で溢れる大衆食堂。罪人の多さに治安の悪さを感じられる。


「おっ‼ みんなも来たか……。ま、ここの飯は私のお気に入りだしな」

「ルグア団長おつかれっす‼ どうですか? 団長の方は?」

「ん? 今のところは安泰だな。午後からが仕事増えるんだよな……。前回のデータだと……」

「なるほど‼ って、前回のデータ?」


 しばらく前にルグアがここで門番していた。もしかしてそのデータなのかな?

 気になるけど、機密事項かもしれないからやめる。バラしたら何があるかわからない。それよりやっぱ記憶力スゴすぎ……。


「……さて。席は私が取っておいたから、着いて来てくれ」

「『ありがとうございます‼』」


 ルグアはどんなことでも仕事が早い。俺にはそんなサービスできない。できた試しは一度もない……。怒られてばっかり……。

 俺良いとこ無しだけど、活躍できてるのかな? ただの要領が悪いもじゃ頭イケメン馬鹿だし?

 もじゃ頭って言ってもアフロじゃないよ? 爆発はしていないからね? ルグアの脳内はボンボコやられてるけど‼

 まずまず天然パーマでアフロないから。天パでアフロは髪の量パない。いや量多いとかじゃなくて、髪型決まらないよ……。

 という、全く無関係な話は端っこに寄せといて、俺達が座る席が見えてくる。

 ルグアが総長に直談判したことで、なんとか予約できたという、来賓用の特別席だった。通常はこの世界の統一者が座るらしい。


「そんじゃ私はここで待ってるから、君達は好きなだけ料理を持ってきていいぞ」

「あざっす団長‼」

「そ、その……」

「なんだ? ロム?」

「明理さんは食べないのかな? って。せっかくの機会だから……」

「大丈夫っすよ。そうすぐには倒れないっすから‼」


 そう言って我先にと俺は席を離れる。なんだけど……。

 どこもかしこも、肉に魚。野菜もたくさん。ドレッシングも複数種類あって。極めつけはケーキにワッフルといったデザートの山‼

 甘いのは苦手だけど、食べたくてヨダレが……。けど、それらはあっという間に消えていった。どうやら人気メニューらしい。


「何食べよ……。どんどん消えてる……」

「ほら、アレン君棒立ちにならないで。動かなければ手に入るものも、入らないわよ?」

「め、メルフィナさん⁉」

「と言っても、私もまだ一つも盛れてないのよね……」

「そうなんすか……。ちょっと席戻ろっかな?」

「私も賛成」


 ここまで獲得困難だとは思わなかった。いつまで経っても、皿の上は白いまま。鏡にしか見えない表面に俺の顔が映る。

 現実世界と同じ顔。だけど、目立った特徴はどこにもなく、なぜイケメンなのかわからなかった。


「みんな戻って来たのか……」

「はい……。収穫無しっすよ……団長……」

「だと思ったぜ……」

「え? もしかして、団長……」

「想定済みだ。ちゃんとこっちで適量を用意してある」


 そういうことは……。


「『早く言ってよぉ……』」

「けど、わかっただろ?」


 わかったも何も競走率激しすぎ……。その中で、しっかり人数分取ってくる団長もすごい……、憧れる……。

 テーブルの上はルグアが入手した料理。それも、みんなが食べ切れるだけの量だ。食べ残しはないと思う。

 しかし、そこにはルグアの分がなかった。今絶食中なんだっけ? 異世界でも絶食するのか……。腹の虫大丈夫かな?


「常に空腹だよ……。けど、一度始めると食欲もさ……。一気に落ちる」

「なんか。体質ヤバいっすね……」

「別に、食べようと思えば食べられるし……。ま、今はやめとくけど……」

「絶食はしたくないかな……僕は……」

「同じくあたしもよ」

「だよな。けど、私とアレンがいた世界には絶食じゃないけど、1ヶ月間断食する国もあるんだ」

「不思議だね……」

「そうっすね……」


 そんな国あるとは知らなかった。だけど、俺は行きたくない‼ 1ヶ月なんて我慢できないって‼ その国の人なんなん?


「風習なんだとよ……」

「風習なんすか……。でも、絶食って絶ってるんすよね?」

「表現が悪かったかもな」

「もっと言葉勉強した方がいいかもしれないっすね」


 多分、ルグアって国語も苦手なのかな? 勉強は得意じゃなさそうだし。もしかしたら、〝断食〟って言葉が出てこなかっただけ? 多分それも違うかもしれない。

 ってことは、ルグアの方が正解だったりして……。変なこと言ってたかもじゃん‼ 俺‼ 口出ししなければ良かった……。


「さ、冷めないうちに食べたらどうだ? 午後の仕事に間に合わなくなるぞ‼」

「ゴチなります‼ 団長‼」

【追記】


断食と絶食ですが、ルグアの場合は絶食が正解です。

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