第10試合目 3
香理の方はキャベツとハムを交互に3層前後重ねて料理酒を<大さじ2>ふりかけた。ラップをかけて加熱時間は5分くらいのようである。
真奈の方は耐熱容器にそのままもやしを広げ、ラップをつけるので蒸し焼きのような感じにした。加熱時間は2分。料理酒を<小さじ2>振りかけていた。
出来上がり時間は真奈の方が早いようだ。使った料理道具をしっかり洗っている間に今日のレシピが完成した。
「細切りハムとピーマンにもやしが良い感じに蒸されました。これに合わせ調味料をかけてまんべんなく混ぜる。白ゴマ小さじ2ほど振り入れておきますね」
レシピが全て出来上がるまでに一工夫したようだが、真奈の方がやはり先だったようである。完成品が出来つつある香理はというと、使った料理道具をちゃんと洗い終えていた。そして包丁を研いでいる。
両者とも更に一品という考えはなかったようだが、料理を作る者にとって片づけまでが仕事。そういう基本がしっかりしているのだろう。料理道具を使いやすい状態に保つのも料理人のたしなみといえるのではないだろうか。
「私の方も温まったみたいですね。これに市販のごまだれをかけちゃうのが味の決め手かなあ」
手作りのごまだれを作るという手もありはしたが、市販品も上手に活用と香理が思ったのかもしれない。
2人して「出来ました」という声をハモらせる。早速司会者がスタッフ陣に審査員の元へ運ぶよう頼んだ。
「お2人の料理ともに温かい状態で食べた方が良いのでしょう。すぐ審査員席へ! 後の審査になった香理さんの料理はこちらへ」
審査待ち料理テーブルに前まではなかった仕掛けが施されていた。熱湯を張ってある平たい箱に料理の温かさを逃さず、料理を置きやすい二重のガラスケースが置かれるという工夫がなされていたのだ。
「さて、久しぶりに作ってもらった料理を審査する事になるな。レンジさえあれば簡単な一品を――というレシピが題材だが果たして?」
節約に使える野菜の優等生、それにどんな料理にも合いやすい使い勝手1位といって良さそうな『もやし』それを使った真奈のレシピが食される。
「もやしとピーマンの生野菜のシャキシャキ感が楽しいのう」
続けて清と高美も味わった感想を話した。
「新鮮な野菜ほど、美味しくなりそうなレシピだ」
「このシンプルなドレッシングとの組み合わせ、なかなか良いものね」
まずは真奈が味見程度に食べた感想をもらった。いつもの様に作っている彼女にとっては軽く作れるのだが、初心者にも作りやすいと評価されるかどうか。そういう意味でドキドキと評価が気になり出していた。
ひとまず真奈の料理についての意見が出されたので、司会者がスタッフ達に伝えてあった通り審査員席へ香理の作ったレンジ料理レシピを並べていった。
最近短めな気がする
申し訳ない……




