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EPISODE1-ジャンヌ-

どうも皆様、無謀にも思いつくままにまた一次新作書いてしまいました馬鹿野郎こと作者の幻龍です(汗)作品が埃かぶってしまうんじゃないかというくらいのドン亀の歩みよりも遅い更新になるかもしれませんがよろしくお願いします(オイ)

-『英雄』…古今東西、あらゆる伝承・神話・文献などに名を残す才知や武勇に優れし者達。




-その英雄達が今、現代を舞台として蘇り、新たな戦いを始めようとしていた…。




-市立神那岐(かんなぎ)小学校・図書室。


「あ〜あ〜…宿題なんて面倒だなぁ〜…。」


-山積みになった歴史関係の書物を読んでる、癖毛混じりの髪を持つどこにでもいそうな感じの少年・森下梗(もりした・キョウ)は机に置かれた白紙状態の作文用紙を見て憂鬱な表情を浮かべ、溜め息を吐いた…


「全くもう…先生も面倒な『題』を出したもんだよ、『自分が尊敬する人物』なんて急に言われたって…。」


-本日の国語の授業の終わりで先生が『自分が尊敬する人物』をテーマに作文を書くようにと面倒臭い宿題を課してたのだ…作文どころか勉強自体が苦手な梗にとって非常に頭を抱える内容だったため、梗は渋々図書室で何か参考になる書物を現在漁ってる最中だったのだ。


「適当になんでもいいからサッサと借りるの決めて帰ーえろっと。」


-宿題なんて最早どうでもいい様な、投げやり…且つ、いい加減な態度で本の山から適当に一冊引き抜いて借りていく…。





-思えばこれが全ての始まりだったのかもしれない…後に梗はそう語るのだった。


「…なんだ!?」


「「「うわあああああ!!」」」


「「「きゃあああああ!?」」」


-突如、何かが爆発する様な音が響いたと同時に図書室全体が揺れ、廊下や校庭から逃げ惑う者達の悲鳴や足音が聞こえ出す。


「一体何…が…!?」


-梗は外で何か起きたのだと思い、窓を乱暴に開いて外の光景を眺め…絶句した、それもそのハズ…何故ならば。






-空に巨大な黒い鉄の塊…否、太陽の輝きすら塗り潰すかの様な黒一色に染められた、まるでSF映画にでも出て来そうな巨大な『戦艦』…しかも一つや二つじゃなく、それがいくつも浮かんでいたのだから…。


-その内の一隻が神那岐小学校の近くまで進行してきた時、戦艦から小さなナニカ…人間らしき者が数十人程飛び降りて、校庭に着陸した…が。


-ソイツらは誰一人『人間』などと呼べる代物ではなかった。


『『『ギギ…ギキキキキッ…!!』』』


「ぎゃぱあああああ!!」


「助けて!!ママァアアアアアアア!!パパァアアアアアア…あ」


-『誠』の一文字が入った旗を掲げ、背中にも同様の文字の刺繍入りの青と白の段だらの羽織を着た…モノアイタイプのカメラアイが不気味に輝く機人(ロボット)?らしき兵隊達が腰に差した刀で逃げる生徒や教師達を次々になんの躊躇いもなく斬り捨てたり、機械仕掛けの腕に仕込んだ火炎放射器や機銃で餌食にしたりと殺戮の限りを尽くし、校庭を赤い海へと変えていく。


粛正(コロ)セ…劣等種(ニンゲン)共ハ容赦無ク粛正セェエエエエエエ!!我等「エリュシオン」ノ名ノ下ニィイイイイイ!!』


『『『了解デアリマス!近藤局長!!』』』


-服装こそは同じだが、ロボット兵達のリーダー各と思わしき、彼らとは違うツインタイプのカメラアイをした『近藤局長』と呼ばれる大柄な黒鋼の剣士型ロボットの咆哮と共に、兵隊達が一斉に学校へ乗り込んで行く


(なんなんだ…なんなんだよ!ヤバいよコイツら…!!映画の撮影とかそんなんじゃない…本物の人殺しだ…早く逃げないと!!)


-突如現れ、平和だった日常をブチ壊した信じ難い非日常的な光景に、未知の恐怖(ロボット)に、どうしようもない外道達によって命を奪われる人々を前に、梗は『今度は自分が殺されてしまうかも…』とそんな考えたくもない最悪な想像をしながら、震える身体をどうにか奮い立たせて図書室から出たが、その瞬間…。


「ひっ!?これ…は…あ、ああ…おげっ…げぼああああああああああああああああああ!!」


-全てが赤一色に染まっていた…廊下や天井には夥しい量の血液ベッタリとへばり付き、床には寸分の狂い無く身体が綺麗に縦真っ二つになり、中身の断面を晒けた状態になった生徒や教員達の斬殺死体…それは彼の心を砕くには充分過ぎた、梗は半ば狂った悲鳴を上げ、嘔吐しながらその場から崩れ落ちる…。


『フフ…綺麗ナ断面デショウ?』


「ヒッ!?」


-ふと気づくと、他の兵達と同じ服装の、カメラアイが無いのっぺりとした顔をしたスマートなボディの剣士型ロボットが音も無く梗の背後に立っていた。


『君ハ実ニ運ガ良イ…何故ナラ…「エリュシオン」ガ誇ル精鋭部隊「神選組」一番組組長・沖田総司ノ手ニヨッテ美シク死ネルノデスカラネェ…』


「え…?新撰組の、沖田…総司ってあの有名なっ…!?」


-丁寧な言葉遣いながらもどこか狂気を孕んだ口調の剣士は…なんと、自らを沖田総司などと名乗ったため、梗は驚いた…だがしかし、『エリュシオン』という謎のワードはともかく、梗が知ってる新撰組…そのうちの一人である沖田総司が目の前の殺人機と同一人物だとは到底思えなかった…。


『ヨク御存ジデ…神ニ選バレシ者「神選組」ノ沖田総司トハ私ノ事…ト、オ喋リガ過ギマシタネェ…サテ?貴方ノ断面ハ何色デスカァアアアアアア!?ヒャーッハッハッハッハッハッハッハァアアアアアアア!!』


「わああああああああああああ!?」


-沖田総司は自分の事を話し終えると同時に先程の丁寧口調と打って変わり、物騒な発言と共に狂った様にゲラゲラ笑いながら刀を一振り…梗は思わずそれを避ける。


「し…死ぬのは…い…や…」


「あ…ああ…!!」


-梗は助かった、が…代わりに後ろにいた女子生徒が沖田総司の放った斬撃から巻き起こされた真空波をモロに食らい、身体の真ん中が縦一文字に赤い線を走らせ、綺麗に真っ二つになり、赤い血の花びらと共にその幼い命を散らした


『ハァアアアア…人間ノ切断面ッテナンデコンナニモ美シイノデショウネェ…ウフ、ウフフフフフ…』


「…狂ってる…こんなのが綺麗だなんて…狂ってる!!」


『1+1=2、私ノドコガ狂ッテルト?サア!次ハ外シマセンヨォオオオオオ!!』


-先程自身の手で1ミリの狂いも無く真っ二つにした少女の死体の悦に浸ってる沖田総司の理解し難いし理解したくもない嗜好に梗は戦慄した…しかし、沖田総司は自らの異常嗜好を異常とは全く思っていなかった、そして梗を今度こそ真っ二つにせんがため再び襲い掛かる…。

「嫌だァアアアアアア!!まだ死にたくない!死にたくないんだよォオオオオオ!!誰…か…!?」


『「誰カ」ナンテモウ居ネェヨ?ラス1君♪』


-助けを求めるために必死に叫びながら足掻く梗だが…いつの間にか他の兵士達に取り囲まれていた、現実は非常に非情…梗を除く全校生徒ならびに教職員は『神選組』構成員達の手により既に皆殺しにされており、梗の希望は完全に消滅した


『沖田サン、獲物ノ独リ占メハ良クナイデスヨ?』


『ヤレヤレ…仕方ナイ人達デスネェ…ウフフフフフ…♪』


『人間ッテノハ人形ノ様ニ簡単ニ斬レルカラ面白ェエエエ!!』


『コレダカラ人間ヲ粛正(コロ)スノハヤメラレナイゼェッ!!ヒャッハッハッハッハッハッハ!!』


「…うう…うぐぅううう…!!」


-人間の大量殺戮をやらかしておきながら『神選組』の連中はまるでゲームか何かと同じ感覚で人々の命を弄び、ヘラヘラと嘲笑っていた…『絶望』、梗の頭にそんな一文字が過ぎり、何も出来ずにこのまま無惨に殺されるだろうその悔しさに涙をボロボロ流す…。


『ジャアナ、糞餓鬼君♪』


-兵士の誰かがそう言うと刀を引き抜いて、数人がかりで梗の首を狙い、撥ね…






『『『…ヘ?』』』






-…られなかった、代わりに自分達の両腕が緑色の血液らしき液体と共に宙空を舞っていた。


『『『ギ…ギャアアアアアアアアア!!?』』』


『『『ウ…腕…俺達ノ腕ガァアアアアアアア!!』』』


「何がどうなって…ッ!?」


『ハッ!?キ、貴様ハ…マサカッ…!!』


-情けない悲鳴を上げて床にのたうち回る兵士達の姿に驚きを隠せない梗と沖田総司…一体何が起きたか?解ることはただ一つ…。




-気づけば彼らの間には輝く黄金の髪、中性的な整った顔立ちに美しい碧眼、動き易さを重視した軽装備の白銀の鎧から覗く白い肌が際立つ少女が立っていた


-しかし、彼女はただの少女ではない…右手には兵士達の腕を切断した西洋的な両刃剣、左手には手甲盾(バックラー)を装備しており、背中には一振りの軍旗(フラッグ)がはためいていた…。


「『エリュシオン』、よもやここまで暴走していたなんて…」


-少女は周囲の惨たらしい光景に心を痛めたか、一瞬…悲しそうな顔をしたが、すぐさま剣を構え、宝石にも似た碧眼は静かに燃え上がる悪への怒り、そして戦いへの覚悟を秘めた真紅に染まり、目の前のケダモノ共に単身飛び込むのだった。


「『神選組』…貴方達に神の名を名乗る資格は…無い!!」


『ジャ…ジャンヌダァアアアアアアア!!ジャンヌガ現レタゾォオオオオオオオオ!!総員!奴ノ首ヲ討チ取レェエエエエエエエエ!!』


『『『リョ…了解…!!』』』


-どうやら『神選組』の連中は彼女を知ってるらしく、沖田総司は冷静さを失ったかの様に激しく動揺しながら兵士達を一斉に彼女一人にけしかけた。




(…あの人は…一体…。)



-梗は知らず知らずの内に彼女…ジャンヌに魅入られていた、そしてこれは偶然だろうか?それとも必然か?彼は気づいてなかった、自分が図書室で適当に選んで借りた本のタイトルが…


-奇しくも彼女と同じ名前…『ジャンヌ・ダルク』であったこと…




-一人の少年と一人の救済の英雄たる少女…運命に導かれたかの様に二人は出会いを果たした、それは同時に永い永い戦いの幕開けでもあった…。


EPISODE1、如何でしょうか?1話目から色々と超展開をやらかしまくって色々と猛省しております(汗)本作は古今東西色んな英雄(中にはコレ違う的なものもあるかも…)を独自設定で出していく形になります、イメージがブチ壊しになるかもしれませんので閲覧の際にはお気をつけてくださいませ


以下、キャラ紹介や設定などの説明


森下梗(イメージCV:下野紘):いきなりヒャッハー!な連中によってマジで殺されかけた主人公君、ちなみに成績は中の下くらい、ぶっちゃけ悪い方


梗「なに人の成績をバラしてるんだ!作者!コラァアアアアアアア!!(怒)」


ジャンヌ(イメージCV:喜多村英梨):本作ヒロイン、梗のピンチを偶然にも救った、『エリュシオン』とはどうやらなにか因縁が…?現時点ではまだ謎、ちなみに貧乳…


ジャンヌ「これは鎧でそう見えるだけです!!(泣)」


『エリュシオン』:突如梗の住む街『神那岐市』に現れた謎の侵略者達、無差別で殺戮を行ってるが現時点では詳しい目的は謎(謎ばかりじゃねーか!!)、尚、『エリュシオン』とはギリシャ神話に伝わる神に愛されし英雄達の魂が眠る世界、もしくは楽園のこと、『エリート』の語源でもある


『神選組』:侵略者『エリュシオン』の精鋭部隊『神選組』、元ネタは勿論『新撰組』近藤局長によって結成されたどいつもこいつも頭のネジが弾け飛んだヒャッハー!な世紀末殺戮部隊、外見は新撰組の格好したSFチックロボットだが中身は…次の話で明かします


近藤局長(イメージCV:竹本英史):『神選組』局長、動かない、とにかく動かない、腕組みとかして不動明王の如く動かない感じの偉い人のイメージ、以上


近藤『働キタクナイデゴザル』


沖田総司(イメージCV:斎賀みつき):切断魔かつ断面フェチの変態野郎、マジですみません


沖田総司『何故読者ノ皆様ニ謝ッタ!?』


イメージCV合わないかも知れませんが大体こんな感じDEATH、それでは皆様、また次回にお会い致しまSHOW、幻龍でした



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