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11 諦めた方がいいんじゃないかしら

「あ~ら、いらっしゃい。冒険者の宿兼大衆食堂、紫陽花亭あじさいていへようこそ。お食事かしら、それともお泊まりかしら? もしかしたら両方かしらん」


 扉を開けた向こうにいたのは、ガチムチオカマでした。




 やたらとガタイのいいオカマは左手の甲を口元に当て、右手でひらひらのエプロンドレスの端をつまみながら「うっふん」とウインクを飛ばす。可愛い服装も仕草も可愛い人がやるから可愛いのであって、ムキムキの筋肉がパフスリーブから覗いている姿は醜いとしか形容できないのだという事実を俺はその時知った。別に知りたくもなかったが。

 ばたん。

 開けたばかりの宿の扉を俺は高速で閉めた。

 俺の横では、クラウスとエリーゼが何とも言えない表情で固まっている。気持ちは分かる。が、あれは見なかったことにして気持ちを切り替えるのが最も正しい選択だろう。

 念のために、店に出ている看板を一応確認する。

 冒険者の宿『紫陽花亭』。書かれている文字をもう一度読んでから、自分がうっかり間違えてオカマバーに入り込んだわけではないことを改めて認識した。ちゃんと宿屋だ。

 魔法石屋を出る際、俺はついでとばかりに近くにある宿の場所を店の主人に訊いた。近所にある「紫陽花亭」という宿が清潔だし安くて良心的な宿だと魔法石屋の主人が教えてくれたのは、つい先刻のこと。主人の書いてくれた地図通りに道を進み「紫陽花亭」という宿を見つけたのが今さっきの話。

 で、その扉を開けて現れたのは、何故かフリフリのエプロンドレスのおっさんだったというのが現在の状況だ。どんな罠だ。


「さて、別の宿を探すか」


 俺が方向転換をしようとくるりと回れ右を決めたところで、真後ろから『ぎぃ……』という扉の開く音がした。背後から感じた圧迫感に悪寒を覚えて、咄嗟に俺は走り出そうとする。が、気がついた時にはもう遅く、俺の襟首は大柄のオカマに掴まれていた。

 何ということだろうか。『回り込まれてしまった。逃げられない!』というフレーズが俺の頭の中を過ぎる。やめろ、それは全滅フラグだ。


「お泊まりね! 若い男女のようだから二部屋必要かしら。三名様ごあんな~い!」


 冷や汗を流す俺とは対照的に、オカマはとても嬉しげにキャピキャピしながら野太い声でそう言った。

 引きずられる俺をしばらくポカーンと眺めていたクラウスとエリーゼだったが、やがて我に返ったらしく俺に続いて二人も店の中へと足を踏み入れたようだ。

 本心を言えば、彼らも逃げたかったのかもしれないが、まさか俺一人見捨てていくわけにもいかないだろうから仕方ないのだろう。

 こちらの意向に関係なく、どうやら今晩の宿は決まったらしい。



 ※※※



「……何か、色々すごかったね」


 心なしか放心したような声色で、エリーゼがそう呟いた。

 ここは宿の一室。魔法石屋の主人が言ったことは正しく、店の人間はアレではあったが宿の中身はこじんまりとしながらも小奇麗なものだった。久しぶりに腰掛けたベッドのシーツはサラリとしていて、心地いい。

 ガチムチオカマ――、もとい紫陽花亭の店主は手際良く手続きやら鍵やらを準備すると、俺たちを今の部屋に案内した。ちなみにクラウスだけ隣りの別室である。

 俺個人の要望としては一人部屋が良かったのだが、立場を思えばそんな要望が通るはずもなく。結局、俺はエリーゼとの二人部屋に押し込まれることとなった。


「そういえば」


 ぽんと手を叩き合わせながら、エリーゼが何かを思い出したかのように声を上げる。


「ティアナ、魔術を覚えたいんだよね?」


 言いながら、エリーゼがこちらへと大きな瞳を向けた。


「お夕飯まで時間があるみたいだし、私が教えてあげるから少し練習してみない?」


 いい提案でしょうと言わんばかりに、エリーゼが破顔する。

 そのエリーゼの笑顔を眺めながら、俺はため息を吐いた。そして、そのまま無言で荷物へと視線を逸らし、整理を続ける。

 俺の私物は少ない。が、全くないという訳でもないし、荷物の確認や足りないものの補充は必要だろう。旅に必要なものの管理はクラウスに全部丸投げしているのだが、俺個人で必要なものまで任せる訳にはいかない。女は男と違い、何かと物入りなのだ。その諸々まで男であるクラウスに任せるのはさすがにまずいだろう。


「ティアナ、何で無視するの!」


 そんなことを考えながら荷物整理をする俺の横で、エリーゼが両手を振り回しながら文句を垂れた。

 エリーゼは返事くらいしてくれてもいいじゃない、と唇を尖らせている。

 俺は呆れたように、エリーゼを一瞥した。


「で、その代価はいつものように『友だちになって』が続くのか?」


 吐き捨てた俺の言葉に、エリーゼがきょとんとした表情を作る。頭の上にはクエスチョンマークが浮かんでいそうなその表情は、俺が何を言っているのか分からないと言わんばかりだ。


「なんで? だって、魔術教えるのと友だちになるのは関係ないじゃない」


 本気で言っているのだろう。エリーゼは小首を傾げながら、俺を見上げている。

 俺はそんなエリーゼの頭をぺしりと叩いた。

 とてもゆで卵やぬいぐるみをダシに『友だちになって』と言い出した人間と同じ台詞とは思えない。


「ゆで卵と友人になることだって、無関係だろうが」


 そう言ってやれば、何故かエリーゼは急に真剣な顔になって「それとこれとは別だよ!」と、俺に向かって叫んだ。


「ゆで卵は無くてもいいことだけど、魔術を使えるようになるのは必要なことでしょ? 必要なことを盾にして友だちになるのは何か違うと思う!」


 エリーゼはずいっと身を乗り出しながら、そう訴えた。

 俺に言わせれば違いなど分からないし、そんなものは理に適っていないとんでも理論なのだが、エリーゼの中では譲れない何かがあるらしい。

 この極楽娘の思考回路が俺には読めないことなど、当の昔に分かっていたことだ。今更、何を言い出したところで別に驚きはしないし、何とも思うこともない。

 大体説き伏せようと思っても、この極楽娘は一度言い始めたらどんなに理路整然と言葉を並べても、簡単には納得などしないのだ。理論的な会話をしようと思う方が間違っている。


「ティアナにとって魔術は使えるようになるべきことでしょう? だったら、魔術の練習は必要だよ。私はティアナの手伝いがしたいの!」


「そういうことなら、ウチの裏庭を使いなさい」


 エリーゼの言葉にかぶせるように部屋の入口から野太い声がして、俺は一瞬目が点になる。

 驚いて振り返れば、客室の入口にはいつの間にかオカマが立っていた。


「はい、これ。タオルね」


 驚く俺のことなど気にする様子もなく、オカマは俺に真っ白でふわふわのタオルを手渡した。

 どうやらこのタオルを渡すために、オカマはここに来ていたらしい。


「こう見えて、ウチの裏庭結構広いのよ。ウチは冒険者が泊まることも多い宿ですもの。朝から剣術修行やら、魔術修行やらをしたがる人も多くてね。そういう人たちにも対応しているのよ」


 訊いてもいないのに、オカマは勝手に話を勧めていく。

 というか、このオカマはいつからここにいたのだろうか。聞かれてまずい話をしたつもりはないが、突然の出現はあまりに心臓に悪い。

 そんな俺の心境などオカマは当然のように理解してなどくれず、「あら、そうだわ」と何か思いついたらしく暢気に手を叩いている。


「ウチ、初級の魔術書なら置いてあるの。アナタたち、後でカウンターに取りにいらっしゃい。貸してあげるから」


 そう言ったオカマに対して、エリーゼが表情を明るくした。


「ありがとうございます! ……えっと、」


「クリスティアーネよ。クリスと読んでちょうだい」


「はい! ありがとうございます、クリスさん!」


 ぺこりと頭を下げるエリーゼの横で、どう聞いても女性名のそれは本名ではないだろうと、俺はクリスティアーネもといクリスに心の中で突っ込んでいた。

 人間予想外のことが起きると、変な部分で冷静になるものなのだ。



 ※※※



「じゃあ、まず魔術原理の説明から説明するね! そもそも、魔術というのは……」


「この世界に存在するマナを、魔法石を媒介とし、炎、水、風などの現象として起こす人為的な事象である。マナは全ての生物が有するものであり、全ての生物がマナ無しでは生きてはいけない。かつては世界樹の存在により無数のマナが生み出されていたため、魔術は今よりも人々に深く浸透していた。が、マナの枯渇が叫ばれる現在、濃度の低いマナから魔術を起こすにはかなりの資質を有することが必要となっている」


「てぃ、ティアナ~!」


 初級魔術書の一ページ目に書かれていた『はじめに~魔術の成り立ちと現在~』に書かれていた文章を読んでやれば、エリーゼが何故か泣きそうな顔で俺を睨んできた。「せっかく私が説明しようと思ったのに~」とか言う声が聞こえたような気がしたが、そんなことは俺の知ったことではない。

 エリーゼの言葉を借りるのならば『魔術を使えるようになるのは必要なこと』だから、俺はここにいる訳でエリーゼの自己満足に付き合うつもりは毛頭ないのだ。


 あの後、俺たちはすぐにカウンターでクリスから初級魔術書を受け取り、裏庭へと出た。

 現在の時刻は、午後のおやつの時間を少し過ぎた程度。夕食までは時間はまだまだあるとは言え、無駄に時間を使うのは勿体無い。


「理論的な説明はとりあえずいい。時間は限られているんだ。実践的なことを教えてくれ」


 俺の言葉に、エリーゼは少し不満気な顔をしながらも渋々という感じでポケットから四つの石ころを取り出した。


「魔術を使うのに、魔法石が必要なことは知っているよね。これがその魔法石。これは普段私が戦闘で使っているものじゃなくて、魔術の練習用のやつだけど」


 言いながら、エリーゼは両手の平にのせた四つの石を俺に見せる。

 石は俺から見れば、ガラス玉にしか見えない代物だった。子どもが遊びで使っていても、多分気がつかないようなもの。

 四つの石はそれぞれ赤、緑、青、橙の色をしていた。


「魔法石には属性があるの。基本的な属性は四つ。火、風、水、土。そして、それらに含まれない属性『無』。これはちょっと特殊だから今回は省くけど、基本は四種類なの。二種類以上の属性を掛け合わせて、『氷』や『雷』の属性を扱うこともできるけど、これは上級者向けだから、まずはこの四つからね。魔術の才能は人によって得意や不得意があるから最初はそれを確かめるのがいいと思う」


 言いながら、エリーゼは手始めに赤い石を俺に手渡す。


「魔術は意思の力だよ。自分の中のマナの流れをイメージして、今度はそれを火に変えるの。マナは動物の場合、血液に一番多く含まれているって言われているから、血の巡りを想像するといいんじゃないかな?」


 マナの流れと言われても、そんなものは前世の世界では全くなかった代物だ。分かるはずがない。

 血液の流れにしたって、テレビだの何だので模式図を見たことがあるに過ぎず、実際はどんなものなのかと訊かれても俺には答えようもないのだ。

 別に俺は前世では医療系の職業に就いていたわけでもなければ、医大生だったという訳でもない。人体について詳しいかと問われれば勿論、答えは否だろう。

 それでも、分からないと言い続けたところで何になるでもないのだ。とりあえずはやってみるしかない。

 俺は目を閉じて、赤い石を強く握りこんだ。

 血液の流れ。循環する筈の目には見えないそれを意識する。

 そして、今度は火のイメージ。ロウソクの炎を想像する。ぼんやりと揺らめく炎。淡いオレンジ。

 そんなことを続けていたら、何となく手の中の石がほんのり温かくなってきたような気がする。


「うん。いい感じかも」


 ゆっくりと目を開けば、赤い石はほんのりと淡い光を漏らしていた。


「後、魔術に必要なのは呪文の詠唱。私に続けて言ってみて。『炎の礫よ、彼の敵を砕け! ファイヤーボール!』」


「炎の礫よ、彼の敵を砕け」


 エリーゼの言葉に続けるようにして、俺は呪文を唱える。

 魔法石が熱い。自分の中から何かが生まれる感覚がした。俺は咄嗟に右手を地面に向かって差し出して、そして叫んだ。


「ファイヤーボール!」


 ぷすっ。

 俺の右手から白い煙が一筋上がり、情けない音だけを残して、辺りは静寂に包まれた。

 炎の塊が現れたりする様子は、一切見られない。


「……あれ?」


 痛ましい沈黙を破ったのはエリーゼだ。

 何で? と言わんばかりの表情で、右手を地面に向けたまま硬直する俺をエリーゼが見つめている。

 そんな困ったような顔をして俺を見るな。俺は心の中でエリーゼに告げる。むしろ、何でと言いたいのはこっちの方だ。


「途中まで完璧だったのに……」


 考え込むように、エリーゼが唸る。

 けれど、元々思案するということが苦手なエリーゼにいい解決方法が浮かぶはずもなかったらしく、すぐにとりあえずもう一度やってみようという結論に至ったらしい。


「と、とにかく、途中までは出来ていたんだもん。相性が悪いって訳じゃないと思うの。もう一回チャレンジしてみよう!」


 エリーゼに言われて、俺はもう一度魔法石を強く握りこんだ。

 俺は魔術に関しては素人で、エリーゼの方が俺よりもずっと詳しいことだけは間違いない。エリーゼがもう一度やってみろと言うのならば、その通りにするのが正解だろう。

 かくして、俺は先ほどと同じことを繰り返し、同じように呪文をもう一度口にした。




 結論から言おう。ダメだった。

 何度やっても魔術発動寸前まではいくのだが、肝心の魔術が全く発動しないのだ。

 ちなみに、火属性との相性が悪いのかもと、水や風、はたまた土属性の魔法石も試してみたが全部ダメだった。

 一体、俺の何がダメだというのだろうか。まさか魔術を使用する資質がそもそも俺にないのかとも考えてみたが、エリーゼ曰く『反応からして魔術の資質はある』らしい。元より魔術の才能がないものが魔術用の魔法石を扱おうとしても、全く反応しないのが常なのだそうだ。俺は一応魔法石が発光したりという反応は見せている訳で、だから、才能がないというのとは少し違うらしい。

 資質に問題がないのならば、何がいけないのだろうか。やり方か? 魔法石か?

 試しにエリーゼに同様のやり方で魔術を使ってもらえば、普通に成功していた。

 となれば、問題は多分俺自身にあるのだろう。


「足りないのは、素直さね」


 考え込む俺たちの合間に、いつの間に現れたのか、クリスがマグカップを二つ持って立っていた。

 クリスは「アナタたち、少し休憩したら?」と言いながら、俺とエリーゼにマグカップを手渡す。中身はホットミルクだった。


「ねぇ、クリスさん。『足りないのは素直さ』ってどういうこと?」


 マグカップを受け取りながら、エリーゼが先ほどのクリスの言葉の意味を問う。

 クリスはその辺りにあった丸太に腰掛けながら、足を組んだ。


「マナを司るのは精霊よ。人は人の力のみじゃ魔術は使えない。魔法石もそうだし、精霊の手助けだって必要なのよ」


「精霊が俺に力を貸すのを拒んでいるってことか?」


 俺は不満げにクリスに訊いた。

 仮にも俺は精霊の巫女だ。精霊にこの世界で最も愛されし者。なのに、力を貸すのを拒むとは矛盾が生まれやしないだろうか。

 それをクリスに説明する訳にはいかないので口にはしないが、俺が納得がいっていないというのは察したらしい。クリスは苦笑を浮かべながら、俺を見つめた。


「逆よ、逆。精霊を拒んでいるのはア・ナ・タ」


 言いながら、クリスは俺の額を人差し指で軽く弾く。


「アナタ、自分の目に見えないものとか信じないタイプでしょう。自分を信じてくれない者なんかに誰も手を貸しちゃくれないわよ。精霊も人間と一緒。お人好しばかりじゃないのよ。力を貸して欲しいのならば、信頼してあげなくっちゃ」


「そうなの?」


 魔術師のくせに、エリーゼが初耳だと言わんばかりの表情をしている。


「そうよ。アナタみたいに素直な子は精霊に好かれやすいから意識したことなんかないかもしれないけれど、普通はそんなものよ。だから、頭でっかちの学者さんたちは資質があっても上級魔術師を名乗れる者は少ないのよね」


 知り合いにそういう人物でもいたのだろうか。

 クリスは何かを思い出すようにして、空を見上げた。


「とにかく、資質や知識だけじゃ魔術は使えないの。まぁ、その素直さも含めて才能と呼ぶのならそっちのアナタは魔術を使う才能はないわね」


 諦めたほうがいいんじゃないかしら、とあっさりと述べるクリスの言葉に俺は強く衝撃を受けていた。

 世界有数の魔力を持つと言われる精霊の巫女。

 けれど、その巫女が原作ティアナではなく俺であったばかりの弊害がこんなところに現れるなんて、一体誰が想像したというのだろうか。

 性格の矯正なんて、一朝一夕で出来るもんじゃない。

 信じろと言われて「はい、信じます」と答えるのは簡単だが、本心から信用できるかといえば答えはノーだ。

 下手にやり方の間違いや経験が足りないと言われるよりも、こんな残酷な事実があるだろうか。

 俺は呆然としながら、マグカップの中身を見つめる。

 ホットミルクの表面は薄い膜が張ってあるだけで、当然俺の疑問に答えてくれる筈もなかった。


 俺はどうやら魔術とは相性が悪いらしい。

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