36 兎娘3
注意。
この話は「短編03 ウサギ娘」のしいなとみのりのifです。
「僕」が告白したときの反応を書いてます。
また、告白された方の反応をお見せするために、告白されない方は描写しておりません。
今回はしいな編。
みのりファンの方は回れ右か「次へ」をお願いします。
~しいなの場合~
彼女を前にして、どう言おうか迷っていた心が決まった。
「しいな、好きだよ」
両腕を広げ、彼女の前に立つ。
しいなは照れくさそうに微笑んで、僕に近づいてきた。
「せんせ、わかってたよ」
しいなは腕を広げて僕の腰の辺りに抱きつく。
僕はしいなを受け入れ、彼女のちいさな体を抱きしめる。
力は入れずに、しいなが離れてしまわないように。
「せんせは、わたしを選んでくれるって」
僕を見上げるしいなの赤い目は潤んでいる。
強がり、だろうか。いつものように僕に媚びる艶はない。
けど、紛れもなく僕が愛する女の子だ。
しいなは僕の体に回した腕を解き、自分と僕の体の間に入れて僕の体を押す。
弱々しい細腕では僕は押されない。
けど、彼女の求めるままに僕は彼女を抱きしめるのを止めた。
「ね、せんせ」
しいなは唇を突き出すように顔を上げる。
「わたしを、愛して?
その証拠、やって?」
そう言って、目を瞑った。
ため息を一度だけ吐いて、僕はしいなの頬に手を当てた。
立ったままでは距離が遠い。
僕は彼女の前に膝をついて、しいなの体を左腕で抱き寄せる。
「いくよ」
「きて、せんせ」
僕は自分の頭を彼女の顔に寄せた。
唇同士が触れあう直前、僕は目を閉じる。
唇に彼女の少しカサついた唇が触れた。
しいなはどれだけ我慢したのだろう。
今分かった。
奔放に、好きに生きているように見えたしいなはやはり幻影だったのだ。
しいなは耐えていた。
しいなは素で艶美な仕草をしていたのではない。
母の真似をして、僕の気を引こうとしていた。
しいなは唇に力を入れすぎている。
口を堅くすぼめたしいなにいつもの様な妖艶さはない。
僕は、彼女が好きだった。
美しく、艶やかで、僕を頼るしいなが好きだった。
今の僕は、自分をただ頼り、寄りかかり、何処かへ居なくなってしまいそうなほど弱々しい彼女が、本当に好きだと、愛していると理解したのだ。
だから、僕はしいながもっと欲しくなった。
一度唇を離して、目を開ける。
しいなは目元に涙の筋を付けていた。
赤い瞳が震え、口元をうれしさで緩めている。
「しいな。
愛してる」
僕はもう一度、しいなに唇を寄せた。
しいなはまた目を瞑り、唇を突き出すように顔を近づける。
僕は舌を出し、舌の先端で彼女の唇を舐めた。
しいなが驚きに目を開ける。
彼女が逃げないように、僕はより深く彼女を抱きしめ、もう一度キスをした。
みのり編は本日(7/13)の午後19時ごろに投稿予定。
そして新作「モン娘ハーレムライフ」もよろしく




