033 やらねばな
フメイ大陸に上陸したクロガネは辺りを見回す。
「まだこんくらいしか集まってねえのか。」
するとトゲゾウが
「あれ?バンズも一緒なのか?確か、アメーメー大陸のグループじゃなかったっけ? 」
トゲゾウのツッコミに気まずそうに答える。
「あー、色々あってピス大陸にいたんですよ…… 」
バンズはヤマト王国との争いのことと、途中でメロルに襲われ、ヤングが死んだことを説明した。
「そうか、そっちはメロルか…… 」
今度は俺の番とクロガネが説明する。
「こっちはナツノさんがやられた。」
ナツノがやられた?六槍師のナツノが?
驚きで誰一人声を出せなかった。静まり返る空間でディープが声を絞り出す。
「……それは、本当なの? 」
「あぁ、こっちは俺の班以外全滅だ。敵の作戦にまんまとやられちまった。」
重く苦しい空気が流れる。
すると
「ねえねえ!師匠は? 」
もう我慢ならんとついにハヤトが切り出す。ハヤトの師匠であるサンダースの姿も、ここには無かったからだ。
「あぁ、師匠ならゼアの天山に行くって、、1人でアメーメー大陸に。」
ゼアの天山。ハヤトは一度だけ聞いたことがあった。どんな場所かは知らないが、サンダースと関係している場所らしい。
「良かった、生きてるんだね。」
重い報告が続き、不安になっていたんだろう。サンダースが生きている。このことを確認し、ホッと胸を撫で下ろす。
「あと来てないのは…… 」
「俺の親父だ。」
クロガネが腕を組みながら言う。
「ったく、何考えてるか分かりゃしねぇ。きっとこの大陸には来ねぇよ。」
明らかに苛ついているクロガネ。
トゲゾウがははは……と苦笑いする。
〜セラドンマー大陸〜
「ふむ、そろそろじゃな。」
「諸君、事態は一刻を争う。六槍師が中心となり、アカツキ義勇団の戦闘能力向上を目指すのじゃ。」
白髪に白い髭を生やした老人が、六槍師それぞれの受信機に連絡を送る。
「ワシも、そろそろやらねばな。」
老人はそう言って立ち上がり、鬱蒼とする森の中へと消えていった。




