032 再会
〜フメイ大陸・デネグ共和国〜
「え、トゲゾウさん??それにビュウまで…どうしたんですか? 」
ハヤトはここにいるはずのない仲間と出会い、驚く。
「六槍師とアカツキ義勇団はフメイ大陸に集まれって指令が出たんだ。理由はまだわからないけど先にハヤト達と合流しようと思って。」
トゲゾウの説明に納得するハヤト。その横ではバールがビュウの元に近づいていた。
「おい、大丈夫かよ」
ヒトミ、メグミとの戦いで負傷してしまったビュウを心配している様だ。
「こんなん大丈夫だよ。まだ動くなって言われたけどほら、もうこんなに動くぜ。」
そう言って足を動かして見せたビュウを救護係のヒカリがどつく。
「もう治療しないわよ? 」
その一言でビュウはすぐ大人しくなった。
「皆ー、そろそろクベック大陸のグループが着くらしいぞ。」
エドからトゲゾウに連絡があったらしい。トゲゾウは皆に伝える。
フメイ大陸から近いクベック大陸には、ディープもいる。
バールは久しぶりにディープと会うのが少し楽しみだった。
ラスズからの船が到着するデウラ港に移動したバール達。
バールもこのフメイ大陸に上陸する際に乗った船がすでに港に来ている。
赤茶色の髪の毛を腰まで伸ばした女に、バールは見覚えがあった。
「ディープさん!」
「あらあんた、久しぶりね。」
会った時に右手を上げる癖は初めて会った時と変わっていない。
師匠ディープとの再会だ。
しかしディープはあることに気が付く。
「あれ、あんたちょっと背伸びたんじゃない? 」
「気のせいだよ。そんなん」
バールはすぐ否定するが、
「言われてみれば…… 」
隣にいたハヤトがまじまじとバールを見る。
元々バールより背は低かったが、その差が少し開いた様な気がした。
「ディープ、あの話は本当か? 」
トゲゾウがディープに尋ねる。ディープから何か聞いたらしい。
「ええ。クベック大陸に上陸したらすでにロスクルド帝国がいたわ。それに兵士長クラスが2人も。」
ディープはクベック大陸での出来事を話す。
「よく生きてここに来たな、、でも、エドは? 」
「エドは大陸に誰もいないのはまずいからって救護係数人とクベック大陸に残っているわ。」
「勝手な奴だが、相変わらず冷静だな……。」
「それより、南デネグ共和国の被害はどうだったの?あそこにはエスプートア緑地もあるし色々と大変だったんじゃない? 」
「緑地は大丈夫さ。彼らが守ってくれる。でも、ダンドス市はやられてた。」
「彼ら」というのは誰のことだろうか。なんとなく俺達のことではないと、バール達は悟った。
トゲゾウの受信機が鳴る。ピス大陸にいるクロガネからの連絡だった。
「おっ、ビバ帝国からの船もそろそろ着くらしいぞ。」
テツの指令で続々とフメイ大陸に集まってくる戦士達。一体ここに集まり何が行われようとしているのか。




