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Fantasy World Online  作者: 棘田 清棘
終わりの物語
70/76

六十五話

いよいよ最終章

残りは5話ぐらいになります

 VRMMO『Fantasy World Online』

 ゲーム開始から3年近くの時を経て多大な犠牲を出したこの事件はついに終結を迎えた。

 ニュースでは勇ましき主人公やそれを支える人たちによって無事脱出したなどと報じられ、世界中の注目を浴びた。

 中でもキャラクターネームだけであり、本名は伏せられていたがRedのことやAKATUKI、Sakuraなども大きく報じられている。

 中には映画化やアニメ化するという噂まであるほどであった。

 結局は事件の影響が残っている今にやるのは不謹慎であると見送りになったが、事件が完全に落ち着いたらやりそうな流れである。

 ほかにもこの事件をきっかけにサイバー犯罪対策課とは別にAI・VR技術犯罪対策課も設置された。

 なお、AIとVR技術の両方が一緒なのは事件が起こるとき両方セットの時が多いからである。


 閑話休題


 そして事件より半年たったある日のことである。


「あっ美咲さんも来てくれたんですね」


 とある病院の一室にFWOではSakiと名乗っていた武智美咲は来ていた。

 『Fantasy World Online』の中で死亡し、意識不明の重体になったある人のお見舞いに来たのである。

 幸いなことに目が覚めたが、脳のダメージが大きく、記憶を失っていた。


 共に戦ったHanna、本名、服部阪奈に断りを入れ隣の席に座る。

 デスゲームクリア後、親しい者達はリアルの情報を交換していた。

 中には電話の料金が滞納され、解約されていて連絡がつながらなかったり、家賃の未払いで住む場所がなくなり、住所がなくなった人が出たりと連絡が取れなかったが、警察の必死の努力と、有志による情報交換サイトの開設により何とか互いの安否を確認および、仕事や済む場所を確保することができた。

 デスゲームで死んでしまった半分ぐらいの人間はそのまま死んでしまったが、4割ぐらいの人は意識不明や傷害などを負い、残りの一割はすぐに回復していた。

 規模の割には死亡者は少ないであろう。

 それでもなくなった人物は3ケタを超え、運営会社は倒産。

 ゲーム自体も廃棄された。

 イヴの方は当初の予定通り雄介のパソコンに避難し、削除されることはなかった。

 避難しても警察の目は誤魔化せず、追跡され雄介ののパソコンにいることはばれたがいくつかの交換条件と共に多人数が使うものには侵入させない条件と共に黙認され、世間的にはゲームと同時に削除されたことになっていた。


 KanaとARASHIは正式に付き合い始め、互いの生活が安定したら結婚する予定である。

 Ryuukiは現在大学受験に向けて頑張っており、Zeroは中学がそのまま卒業させられていたので高校の内容についていけずに苦労しているようだ。

 なお、本人たちは否定しているがAKATUKIの取り巻きであったMisuzuといい関係になってるようだ。

 阪奈は再就職し、普通のOLをしながら病院に通っている。


 目的は記憶をなくした親友の杏子の見舞いのためだった。


「調子はどうですか?」


「少しずつ思い出してるみたいです。今は眠っていますけど」


 そう言って寝てる人物の髪をなでる。


「で、お兄さんはどうしてます?」


 阪奈は唐突に切り出す。


「いつも通り完二さんと喧嘩しながら頑張ってますよ」


 雄介はデスゲームで死んでしまったものの、すざましい生命力で回復し、高校を中退した後はとあるつてを使って就職した。

 完二の方も同じ就職先に決定し、二人で若きダブルエースとして頑張っている。


 完二はRyuukiの姉であるRINとまだ付き合わないの? などと周りに思われてたりする。


 美咲は高校卒業後、大学に進学し、忙しい兄の代わりにゲーム時代の仲間と連絡を取り合っている。

 今日、阪奈の親友である杏子の見舞いに来たのも同様の理由であった。


「本当に相変わらずですね。もう少し素直になってくれればいいのですが……」


 そうやってしみじみと言った。

 雄介が素直になってほしいというのは美咲や完二以外のいろんな人物に言われていた。

 美咲はいじりにくくなるという理由から、完二はそれも雄介の魅力の一つだと言っている。

 そんなことを言ってるからYou×Redなどと言われることに気が付いてない。


「んじゃ、これをどうぞ」


 美咲は一通の紙を渡す。

 それで阪奈は中身を確認するとわかりましたと言い、その紙をしまう。


「では失礼しますね」


「もう少しゆっくりしていけばいいじゃないですか」


「いえいえ、これでも忙しい身ですから」


 そう言って美咲は病室を後にした。


「さて次は……」


 美咲は鞄の中に入っている紙を確認すると鞄にしまい、地球にやさしい燃料であり、操作も簡単になったスクーターに乗り次の目的地に向かった

次の投稿は明日ではなく明後日になるかも……

ほぼ毎日更新となり、二日は開けないつもりですが毎日ではないのでご注意ください

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