閑話4 クリスマス2
本日二話目
クリスマスってことで閑話です
「「「メリークリスマス」」」
「メリークルシミマス」
現在ARASHIの知り合いの店でクリスマスパーティーを開いていた。
参加メンバーはFWOの中で仲の良かった人を中心に30人ほどが集まっていた。
「ちょっとお兄ちゃん。一人だけクルシミマスとか言ってないで素直に楽しもうよ」
「うっせぇー! クリスマスなんて滅びればいいんだよ。彼女いない奴にとっては苦しむだけのイベントなんだからな。」
そうやって雄介は叫ぶと横にいる人物を指さす。
「こいつとかいいよな。尽くしてくれる彼女がいるんだし」
完二やれやれ、といった感じで肩をすくめる。
「テメー勝者の余裕ってか?」
「落ち着けよ。大将騒ぐならもっと楽しくいこうぜ」
「嵐、テメーも彼女もちじゃねぇか? ゲームの時からいい感じだしてやがったもんな」
雄介が言った通りAEASHIも彼女ができていた。
ゲームだったときはいい感じの雰囲気を出していて早くくっつけと言っていたが、今回は怒りしか出てこなかった。
しかし、それも仕方ないだろう。彼女がいない雄介にとってはクリスマスは他人が居ちゃいちゃしてるのを見せつけられるだけのいやなイベントなのである。
「ユーさん落ち着いてくださいよ」
「竜樹、彼女のいないお前は俺の味方だよな」
「すいません。ユーさん。ゲームにとらわれる前から彼女がいたんですよ」
「クソー!! 俺にはてきしかいないのか!?」
「大丈夫だよお兄ちゃん。私には彼氏ができたことないから」
そう言って雄介の肩を叩く美咲。
しかし、雄介は知っていた――。
「彼氏はできたことなくっても告白は何回も受けてるだろ?」
「うん」
彼女がいないのと、できないのは大きく違う。
美咲は妹だからあまりそう思うことはないのだが間違いなく美少女であり、活発な性格から人気がある。
告白を受けたのも一度や二度ではなかった。
「ってことでオメーも敵だ。とりあえずお前に告白した奴全員の住所を教えろ」
「そんなことを言ってるからブラコンって言われるんだよぉ」
その後ほどなくして雄介のHPが尽きたのは言うまでもない。
12月25日クリスマスということで集まっていたが、実際は理由などどうでもよかった。
みんな社会人となり、ゲームの時のように毎日会うことはできなくなっていた。
それでも連絡を取り合っていたが、あまり時が過ぎる前に一緒にいた相手とまた会いたくなるのは人の心情だろう。
そうして会うための口実として社会のイベントをや、それぞれの誕生日を利用していた。
「で、お兄ちゃんも落ち着いたところで乾杯!」
それからは雄介も純粋に楽しみ、プレゼント交換などもしてみた。
皆働き始めたのでそれなりに金のかかっていたりする。
完二などはデスゲーム解放後に小説の続きを出したら大ヒット。
税金などでかなり引かれてるがそれでもかなりまとまったお金が手に入ってる。
そのお金で高級ブランドの腕時計を出していた。
雄介も只のびっくり箱と思いきや、その中に男女両方が使えるようなネックレスが入っていた。
美咲はカッコいい系の服を、竜樹は有名なテーマパークのチケットなどだ。
男女両方いるので大概の人物は男女どちらにあたっても使える物だった。
大概というのは例外もいるわけで、樹などはメイド服だった。
ちなみにそのメイド服は零にあたった。
雄介は完二の出した高級腕時計で、完二には雄介のだしたびっくり箱とネックレスが当たった。
美咲は零の出した有名な小説10冊セットであった。
ちなみにその小説は完二の出したものであり、雄介と美咲両方が完二にもらって全巻を一冊ずつ持っているので扱いに少々困った。
「ふぅ、楽しかったね」
「全然楽しくなかったわ」
笑いながら言ったその雄介の言葉には全く説得力がなかった。
雄介は美咲と完二と一緒に家に帰る途中である。
そんなひと時に雪が降ってきた。
「わぁ、雪だよ。ホワイトクリスマスだ」
「どおりで寒いわけだぜ」
「まったく、雄介は素直じゃないね」
完二と美咲はいつもどおりな雄介に苦笑を漏らす。
そして、雄介と完二は互いに向き合うと同時に口を開く。
「「メリークリスマス」」
メリークリスマス
これからもFWOをよろしくお願いします。
って言ってもあとクリスマスも3時間だけなんだよな……
彼女のいない俺には関係ないことだけど――




