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Fantasy World Online  作者: 棘田 清棘
英雄たちの帰還
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三十八話

10分遅れた……

今回は狂人の事件で軽く出てきたあの人です


誰か覚えてる人いるか?

「ウォーカーいるか?」


「おや、お前さんか。今回は懐かしい客ばかりだな」


そこには見知った顔があった

昔MPK事件があった時に助けてくれた奴だ


「ほかに誰か来たのか?」


「【女主人公】【英雄】【賢者】の3人だな。メンバー的にはメイクのじーさんも入るがあの人は自分で使うだろう。【邪道勇者】はほかのプレイヤーと交流しているとこを見かけないしな」


このメンバーは消えた英雄たち

makeはWalkerに顔を見せに来ていたから、消えた英雄のメンバーの6人中5人とあった計算になる


「悪いが砦の隠し通路のアイテムはすでに他の3人から買ってるから少し値は下がるぜ」


「まぁ、必要な分は自分で使ったから別にいいさ。なんも使い道なかったから結構たまってるしな」


「メイクのじーさんのとこにでも行ってきたか?」


「別の奴だよ。知り合いの鍛冶師」


その発言にWalkerは少し驚いた顔をわざとする


「おまえ、知り合いの鍛冶師がメイクのじーさんのほかにいたのか!?」


「バカにすんな、知り合いの鍛冶師の1人位いるわ。むしろじーさんよりそっちの鍛冶師のほうが付き合いは長いぜ」


その受け答えに少年はニッっと笑う


「今からどうすんだ? なんなら久しぶりだし一杯おごるぜ?」


Walkerは目の前の少年は嫌いではない

むしろ、ひねくれてるところはあるが好きなタイプだった


「大量におごってくれるのか? だが、残念だ。レッドの野郎の所に行かないとな」


一杯といっぱいでイントネーションが違う風に捉えたらしく大量と言ってるが、十中八九わざとだろう

そんなことをしてるからひねくれてるといわれるのだとWalkerは思う


「そりゃあ残念だ」


Walkerは口では残念そうに、内心ではほっとしていた

一杯のつもりが大量におごらされるところだったと

この少年は身内の口喧嘩には弱いが、ほかの人だとうまく丸め込まれてしまう

むしろ、この少年の身内が強いのだ

どSな少女と真の天才とはかなり濃い身内だと思う


「掲示板に書き込んどいてやるよ。英雄の帰還だってな」


「まぁ、ワイユーユーの方のユーも帰還してるしな」


英雄の帰還からPSの英雄に持って行った

相変わらずのひねくれぶりだとWalkerは変な風に感心する


「はぁ、人の揚げ足を取るのもいい加減にしとけよ……」


「嫌だね」


即答

むしろこっちが清々しくなってくるような速さだった


その後トレード画面を出してくる

そして、Walkerはそこにある素材分の金額を乗せる


「わぉ、結構あるな」


「最初の奴はこれの1.5倍はあったがな」


「わぉ。俺もサービスしてくれねぇーか?」


「お前は男だからサービスは無しだ」


「ヒデー」


もちろんこれは冗談だとお互いにわかったうえでふざけあっている


「で、回復薬系統もらえるか?」


「OK、すぐに準備する――っとこれぐらいでいいか?」


「問題ない。金はいくらだ?」


「1Mだな」


1Mとは1,000,000のことであり

結構な金額ではあるが、薬の量を考えると妥当であった


「サンキュー。また来るぜ」


「ちょっとまて、これをもってけ」


そしてWalkerは目の前の少年に対して知り合いが作った一時的なバフを加えることのできるドリンクを投げ渡す


「いいのか?」


「久しぶりだからな。値段は試作品だからそいつの感想でも教えてくれればいいぜ」


「了解だ」


手渡しただけではアイテムの所有権は渡らないので、トレード画面を再び出し、先ほどのドリンクを渡す


「じゃーまたな」


少年は店を出て行った

これから幼馴染や妹に会いに行くのだろう

口では仕方なく言ってるが本当はすぐに会いたいのが伝わってきた


「ふぅ……」


Walkerは息を吐く

その後に口元を少し上げると


「また、楽しくなりそうだぜ」


そういって小さく笑った


なんとこの小説が明日で一周年

皆様のおかげでここまで来れました。ありがとうございます

明日も8時に投稿するつもりなのでよろしくお願いします


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