↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Fantasy World Online  作者: 棘田 清棘
英雄たちの帰還
40/76

三十七話

久々にItukiの登場

忘れてたわけじゃないけど出すタイミングが……

「イツキはいるか?」


小さいながらも綺麗な店に一人の少年がやってきてた


「ちょっと待ってください」


Itukiは小さいながらも店を持つようになっていた

店の前から男の声を聞き、対応するためにカウンターに立つ


「いらっしゃいませ、私に何かごようですか?」


いつもの似非関西弁は使わずに、接客用の丁寧語を使ってそう言いながら少年の前に立つ

そして、Itukiは懐かしい顔を見る


「久しぶりだな。とりあえず武器の修理、強化を頼む」


久しぶりに見た少年から口に出されたのは簡単な挨拶と仕事の依頼だった

そして出されたのは昔に作った剣と見たこともない強化素材だった


「あちゃー、見事にご臨終召されとるな」


「それでも長く持ったほうだぜ。出口が全くわからないラッキーなのか、アンラッキーなのかいまいちわからないところに1年もいたんだからな。鍛冶スキルを持っているおっさんがいても設備がなきゃまともに修理することもできてないんだからな」


「ほな、武器はどうしてたん?」


「全てモンスタードロップだよ。ドロップ率低下のフィールドだったからまいったもんだよ。回復アイテムもないから回復手段は賢者の魔法と自然回復ぐらいしかないしな」


昔は武器の修理などは全てItukiのところで行っていたためよく話していたが、ある事件によってこなくなった目の前の少年との久々の会話に華を咲かしていた


「ついてきてな、鍛冶をしながら土産話を聞きたいんや」




「大変やったなぁ」


剣を打ち終わり、現在最前線で使われているウーツ鋼に武器、防具ともに変更した

少年が持っていたモンスターの素材も追加し、その装備は黒く、荒々しくなっていた

支払いの方は、使う機会がなくって余っていると言って、値引きするって言うItukiの提案を蹴って全ての分を一括で払った


そして、少年の話を聞き、「大変だったな」とItukiは心の底からそう思った

まず自分が同じ立場なら絶対に心がくじけて死んでいただろう

目の前の少年は天才ではなくとも、そのそばにいた心の強いものだった

この世に主人公というものが本当に実在していたら、主人公ではなくとも、主人公とタメを張れる存在だろう。そう思わされた


「まぁ、一人じゃなかったしな。トリプルシックスだって悪い奴じゃないし」


「そんで、そのドロップ武器見してみ」


生命線となっていたそのドロップ品に興味を持ち、軽い気持ちで提案する

そうやってItukiの提案を受け入れた少年はひとつの指輪を取り出す

それは魔法使い用の指輪であったが性能は最前線のひとつぐらいの性能だが、ひとつだけ驚かせる要素があった


「これってミスリルやないか!?」


現在はウーツ鋼が攻略組に最も使わているものであり、ミスリルは確認されていなかった

しかし少年が使ってるドロップ品の武器は全てミスリル製だ

効果は現在の攻略組を下回るが、ユニーク系以外のドロップ武器は効果を低く設定されているので当たり前だろう


「これだけあれば全てミスリル製に強化できるで!」


Itukiがそう言い、少年の了解を得るとインゴットに戻し、少年の武具を全てミスリル製に変えた


「ところで攻略と攻略組のLvはどうなってる?」


唐突に少年は話を切り替えた

少年も事故が起こる前までは攻略組だった者。現在の状況が気になるのだろう


「そやなぁ、攻略組は70以上でボスはストーリー上のボスは28体討伐済みってところやな」


「となると残りはラスボス合わせて3体か……」


運営の杉崎にストーリー上のボスは30体とラスボスの一体だと言われているので、あともう少しとなる


「ちなみに、あんたのことやから最終職の条件である50を超えてんやろ?」


「まぁな」


「効果はなんやの?」


Itukiがそう質問すると少年は口の端を上げると


「秘密だ」


といった

Itukiはひねくれている性格上、このまま言っても無駄だと思い、話を戻す


「まぁ、最初はあんたらがいなくなって大変やったけど、レッドが頑張ってみたいやな」


Itukiはこの少年を通しRedに何回かあっており、呼び捨てをする程度には仲が良かった


Redの名前を出すことにより、少年の顔が変わる


「で、レッドのLvは?」


「88やな」


明らかにRedを意識して聞き、Lvを聞くとすごい勢いで喜んだ

そして、少年は小さくガッツポーズをすると再び話を切り出す


「Redに勝ってやったぜ。あざ笑いに行くとしますか。Redはギルドホームか?」


「いんや、この時間やったら狩りやない?」


「んじゃ、最前線に行ってくる」


あざ笑いに行くと言っといて早く会いたいという気持ちが隠せていない

そんな言い方だからこそひねくれていると言われるのに


「ちなみにサキは?」


「そっちもレベル上げに行っとるで」


「了解、また来るな」


そう言うと少年は去っていた

久々に消えた主人公に会えてItukiの顔には嬉しい笑みがこぼれていた


新章をつくり忘れていたので作っておきました

この章はこの調子で様々なキャラからの視点でやっていこうと思います

この一年であったことも語られるはずです――――多分……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。