三十三話
30分遅れました! すいません
このゲームの最初のボス
GAILUの件があったとは言え、最初の攻略組メンバーを返り討ちにしたボスだ
You達24人はその攻略組を返り討ちにしたハンター・スパイダーの目の前にいた
「僕等が正面を引き受ける、〈暗黒騎士団〉は右側に展開、アカツキPTは左、ソロは後ろに展開し、一気に決めるぞ」
事前の予定通り、Redが指示を出す
自らが負けたボスの前にRedが立ちはだかる
それと同時にハンター・スパイダーが突進を開始し、Redに迫るが、Redは以前はARASHIと二人係で止めた突進を一人で完全に受けきり、カウンターの剣を浴びせる
そこに、近接職の者たちが襲いかかり、スキルを使った攻撃を加え、Redの指示で近接職が下がった所に魔法職の者たちが詠唱が完了した最大級の魔法を食らわせる
その攻撃により、ハンター・スパイダーのHPはすでに半分程に減っていた
それもそのはずで、最初の攻略より倍近いレベルを有している。それに、ステータスは相手の防御力と自分の攻撃力などが関係している
例えば防御力1の敵に攻撃力2の攻撃を食らわせれば100のダメージが入るとしたら、攻撃力が先程の倍の4の攻撃を食らわせれば300のダメージが入る
スキルの補正や、クリティカルなどの細かな計算があるのでこのように単純ではないが、単純に攻撃力が倍にしても相手の防御力が変わらなければ大きなダメージを与えることができる
つまりだ、何が言いたいかというと、倍近いレベルになったYouたちの敵ではない
ハンター・スパイダーはAKATUKIのPTメンバーのYUIの攻撃がとどめとなり5分と持たずに倒れた
その後もゴブリンキング、オークジャイアントと言った最初の方に出てきたボスや、ケーキング、蒼い蔦などのネタ的なサイドステージまでの敵を難なく倒してきた
すでに防衛線の開始から数時間
敵を倒すほどに強くなり、疲労もたまり、死者こそ出てないがだんだんと危ない場面が出てきた
だが、プレイヤー達の奮闘により既にもう少しのところまで来ていた
幸いと言うべきか、ボスモンスターは言ったずつしか出てきておらず、時間がかかっても2体を相手にするということはなかった
そうでなければ戦線が持たなかっただろう
「それにしても……休憩なしでボス戦何連続も連続とはきついですね……」
そう、ボスを倒すとすぐに次のボスが現れる
ドロップアイテムを確認する暇もなく次のボスと戦闘になっていた
MPがなくなりそうにも何回もなり、HPがギリギリになったこともあった
たまたま近くで戦っていたプレイヤーが協力してくれなければ本当に死人が出てもおかしくなかった
「で、ここにきてレッサードラゴンか……レッド大丈夫か?」
「馬鹿にしないでくれ、君たちのおかげでトラウマは乗り越えたよ。君たち魔法職こそMPは大丈夫か?」
「馬鹿にするなよ、節約してるから大丈夫だよ」
「お兄ちゃんさっきから魔法使ってないくせにぃ?」
「それが節約って言ってんだろ!?」
図星をくらったYou
すでにメンバーの回復アイテムも尽きつつあった
一番残っているのはスタミナケージとMPを使い分けることのできるYouだったがそれでも残りは少なくなっていた
「トリプルシックスさんは大丈夫?」
666は片手武器の鉤爪を2本装備したプレイヤーだ
左右の鉤爪は違い、虎をイメージさせる右の爪と龍をイメージさせる左の爪を装備していた
Redが666を心配したのは最もスキルを使ってなかったからだった
「俺の心配より自分の心配をしたらどうだ?」
しかし、666はそっけなく答える
「ウィズさんやゼロさんは?」
「大丈夫だ」
「大丈夫だ、問題ない!」
短く答える【賢者】Wsとどこかで聞いたことがある言葉を言う【厨二病】のZero
この二人は逆に最もスキルを使っていた
WsはMPを回復するアイテムをかなり消費している
それに比べてあまりスタミナの回復アイテムを使用していない。あくまでも比べてなのだが、Zeroはスタミナを結構消費してるはずだ
「無理をしてんじゃないわよ。さっきからスタミナ使いまくってるじゃない? あんたが無理してるとこっちまで負担が来るのよ」
「あー! 言ってやるよ! 【厨二病】はスキル名前を自由に変更できて、名前を変えたスキルのスタミナの消費を抑えることが出来るんだよ」
普段から言っている名前のおかしなスキルは【厨二病】で変えているのだろう
抑えることが出来るスタミナは極わずかだが、ちりも積もれば山となる
これだけの長期戦では大きな効果となり、ほかの人よりもスキルを多く使えていたのだ
上昇系能力の人達は効果を実感しにくいが案外PSに助けられてるプレイヤーは多かった
ちなみに、Zeroはナイフを使っているのでYouと同じで、自分が使ってない種類の武器である《ライトソード》は使ってなかったりする
「お兄ちゃん、あのアカツキさんの取り巻きとゼロさんって結構仲いいよね」
「そうだな」
「君たち、話し合ってるのはいいけどボスを忘れないでくれ」
YouとSakiがそんな会話をしているとAKATUKIから叱責が飛んだ
RedとAKATUKI、ARASHIの三人が正面を交代して守っており、現在はAKATUKIの番となっていた
「アカツキ様すいません!」
「アカツキ様、今すぐに援護をしますわ!」
「リア中爆発しろやー!」
アカツキの取り巻きがいち早くレッサードラゴンを倒すために戻り、明らかに好意を向けられているAKATUKIをみてZeroが叫ぶ
「いくぜ、レッド」
「OKだ、ユー」
そして、YouとRedもレッサードラゴンを倒すために戻った




