閑話 ???
眉間に突き刺さる瞬間、竜は炎に包まれた
『劣等と蔑まれてきても、われは誇り高き竜。貴様らなどには負けぬ』
その声と共に炎が消え、再び姿を現した時には姿が変わっていた
体はふた周りほど大きくなり、曲がっていた角はまっすぐに伸び、飛べなかった竜は凶暴性を増したその翼で空高く舞い上がる
『おお、神よ! この世界の神よ。この我に力を与えてくれるとは! あなたの願いを叶えてみせましょう』
『ええ、叶えて見せて。プレイヤーの皆さん、もっと遊びましょう』
その声が聞こえるとともに再び戦闘が始まる
その竜のHPも全開まで回復しており、長時間の戦闘で疲弊したその精神は絶望を深めていた
それでも彼らは諦めない。諦めるならばデスゲームが始まったその日に諦めていた
Youや、Redが叫んで体制を立て直す
「昨日はなかったイベントだが、何らかの特殊ない条件を満たしたんだ。なんかのレアアイテムが手に入るかもしれないぞ!」
Youが物でやる気を向上させ
「基本の陣形はさっきと同じ様に展開するぞ」
Redが指揮をとる
しかし、この世界の神により、力を増加させた竜はRedやYouの抵抗も虚しくまず最初に、盾役としていたARASHIが竜の最大の攻撃を防ぎながら、避けそびれた複数の仲間をかばったSakiが、回復魔法をかけ続け、MPが尽きたDaisuが、そして、Kanetuguの手からすっぽ抜けた刀を食らったRedが犠牲に――
なるところで、Redが目を覚ます
「夢か……」
そして、一昨日を思い出す
「うん、問題ない。こんな夢を見たのも全て奴のせいだ」
そう言うと、Redはフレンド画面を呼び出し、Youの名前を探し出し、タッチする
出てきたメニューの中でフレンドコールのボタンを押す
『テメー、今何時だと思ってやがんだ!?』
そう言われてRedはメニューの中の時刻表示を見る
そこに書かれていたのは4:01、つまりは4時1分である
「4時1分じゃないか、少しぐらい早起きしたぐらいで文句をられるな」
『ちょっと、って言う程度じゃねぇよ!! 今は、まるっきり夜中ですよ!? 深夜ですよ!?』
「うん、何もかも君が悪い。大体僕があんな間抜けな死に方をするはずがないじゃないか」
『はぁ!? 何を意味わからねぇこと言ってんだよ!?』
『お兄ちゃんうるさい! 今何時だと思ってるの!?』
『文句なら完二に言いやがれ!』
はて? フレンドコールには近くにいる者の声も入ってきたであろうか?
Redがそう考える、その裏で、ホっと息をついていた
これで怖い夢を見なくて済む
怖い夢一つで寝られなったので、Youと話すことで紛らわそうと思った完璧少年だった
「キャハハ、ちょっとフレンドコールいじったら面白い反応するね。あっでも後でちゃんと戻さないと怒られるかな? でも、いまさらかな? まぁでも戻しとこ」
城の中で、王座とも言えるところには、そこゴスロリと呼ばれるような服を着た少女が目の前の画面を見ながら笑っていた
一時的にフレンドコールの設定がいじられたのも知らずに夜は更けていく
「っち、完二のやつ何時だと思っているんだよ? もうかれこれ3時間も経っちまったじゃ、ねぇか?」
「でもその割には顔が笑ってるよ?」
「うっせぇよ? てか、なんで鍵開けて入ってこれる?」
「愛の力?」
「黙れ!」
ため息をついて3度寝をしようと思ったところでSakiがベッドに入ってくる
「……何やっているんだ?」
「目的を果たすための行動?」
「……目的とは何だ?」
「夜這い?」
「黙れ。または死ね」
思った様な反応が貰えずに舌打ちをしてベッドから降りる
そして、目を光らせたと思った瞬間に布団を引っこ抜く
掛け布団だけでなく、敷布団まで
「何すんだよ!?」
掛け布団だけならまだ可愛いもんだが、敷布団が取られ、その勢いで顔を思いっきりぶったYouは怒りに染めた
「思ったほどの反応が得られなかったから嫌がらせ?」
しかし、相手が悪かった
どSな妹の遊び道具とされている兄であるはずのYou
その日のPTメンバーの集まりでは、Youは落ち込んでいる状態でやってきた
「あの……ユーさん……?」
「生まれてきてすいません……」
この状況が初のHannaとKanaは顔を引きつらせ
見たことのあるRyuukiとARASHIはYouに同情し
やった本人であるSakiは顔に笑みを浮かべていた
「なんですか? この状況?」
「お兄ちゃんがいじめてくれって言うから」
Kanaの質問に笑いながSakiが答える
「まぁ、もちろん嘘だけどね!」
その日のSakiは上機嫌であった
はい、今日は4月1日某海賊漫画の鼻の長い狙撃手の誕生日でございます
つまりは、エイプリルフール
そのため、思いついた短編です
ちゃんと本編も載せていますので前の話を読むからどうぞ
エイプリルフールの為の長い仕込みを終えた小説を読んでテンションが上がってる作者でした




