十九話
メリークリスマス
駄文ですがこれからもよろしくお願いします
ゴブリンが集まる場所には3人のプレイヤーがいた
一人は見たこともない普通のファッションアイテムみたいな布装備を纏った長槍を持つポニーテイルの女性プレイヤー
一人は両手剣をさらに長くした巨大な剣を振り回し、全身を金属鎧をまとったおっさん
そして最後の一人は明らかに異様だった。おっさんを過ぎておじいちゃんだ
白髪の頭に白いひげを蓄えたおじいちゃん。しかし、厳格な感じがする
どこかに出てくる仙人のような男だ
投げナイフなどのアイテムに含まれる武器を使っている
「そこに居る若者よ、こいつらの相手を手伝ってもらえないかの」
そうYou達に呼びかける仙人
その3人はそれなりにステータスが高そうだがここまでレベルを上げてるにしては動きに無駄が多い
「ほほ、そんな怪訝な顔せんでもええよ、わし等は生産職で、戦いはほとんど初めてなのじゃ、護衛を頼んでたプレイヤーに裏切られてしまっての」
生産職でもレベルが上がればステータスは戦闘職と同じように上がる。しかし、上がるだけで、武器の熟練度によるスキルぐらいしか覚えられないので戦闘に出ることは少ない
そのことを仙人のセリフで理解したYouはPTメンバーに指示を出す
「俺らも加勢するつもりで来た。アラシ、サキ、カナさんはゴブリンの相手を。それとその護衛してた人の名前教えてもらえます?
「確か、ゼン、ロキ、ジージーよ」
長槍を持った女性プレイヤーが答える
それを聞いたYouはやはりと思った
その名前はMPKのZen、ROKI、GGと判断することが出来る
「俺と、リュウキ、ハンナさんでその3人を探すぞ」
その言葉に全員がうなずく
そして、あまり時間が経たないうちにリュウキが3人を見つける
「ユーさんいました」
「ハンナさん、隠密スキルであいつらの背後に行けますか」
「大丈夫」
そう言うとアサシンの職業スキル“隠密”を発動させ、姿を消した
隠密はそのままの通りに何かの物やプレイヤー、モンスターに触れるまで姿を消すスキルであり、Zeroのスティーラーと同系統の職業のアサシンがだけができる
「リュウキ、あいつらに魔法を撃てるか?」
「えっ、プレイヤーに魔法を当てるのは……」
「馬鹿、いつもやってることだろ」
魔法職の強力な魔法には範囲魔法が多い
このゲームではプレイヤーにダメージを与えられないからわざと前衛が敵を足止めしている内に前衛ごと魔法を食らわせる
それでも痛い
ダメージを与えられないのなら衝撃もなしにしてくれと思う
しかし、今はそれが役に立ちそうだ
衝撃が来るのは来るとわかっていれば耐えられるが、何の準備もないと間違いなく転ぶ
実際にYouはRyuukiの声が届かない時があり、準備がないときに魔法を受けバランスを崩した
「“サンダートルネード”」
リュウキの攻撃によりZen、ROKI、GGの3人は見事に転ぶ
そこにYou達二人が追いつく
「さて、PK犯。おとなしくしてもらおうか」
You達とは反対側に逃げるが一番前にいたZenが突き飛ばされる
そして、何もないところから現れたHannaによりほかの二人の足も止まる
「やっと見つけました。あなた達の被害にあって死んで逝った者達の恨みを晴らさして貰おう」
「へっ、本当に死ぬかも分からないのに殺人犯みたいにされるのはごめんだな」
そうROKIが告げると他の2人もそれに同調して言う
「大体もしかしたら死ぬことにより解放されるかもしれないんだ、感謝される覚えはあっても恨まれる覚えはないね」
「それよりさ、あの死ぬ時の顔は最高だよ。恐怖に歪んだあの顔は傑作だ」
ついに本音が出たか……
そう思い、Youはそのセリフを聞き嫌悪感を抱く
Ryuukiも顔をしかめさせていた
話をしている内にゴブリン達も片付いたのかSakiたちが合流する
「さて、下種野郎。捕まる準備はできたか?」
PKの3人は素早さに特化させているのか、先ほど逃げた時はかなり素早かったが、レベルの違いでAGIも上げているYou、Saki、Hannaなら追いつくことが出来るだろう
なのに3人は余裕の様子を崩さずに笑う
「嫌だね、このゲームをもうちょっと楽しまないとつまらないからな、ここは逃げさせてもらう」
「逃げられると思っているのか?」
Youが3人の態度に嫌な予感をしているがそれを表に出さずに言う
「はっ、それは俺らが逃げられるフラグだぜ」
そういうとZenはポーチから抜き出したアイテムを地面に投げつけると
煙幕が発生し、状態以上“盲目”に囚われた
すぐにKanaが状態異常回復魔法を使うが治った時には3人はいなくなっていた
「煙幕を起こすアイテムなんて今までありましたか?」
「いや、ないのう。あれは火薬に、盲目草の粉を合わせたみたいじゃな、鑑定スキルで確かめたから確かじゃろう。なかなか面白い発想だのう」
Hannaの言葉に仙人が答える
「逃げられたか……」
こうして、PK犯との最初の遭遇は相手に逃げられ、捕獲に失敗した




