後始末3
分かったことがある。
あの時の”赤”は見間違いじゃなかった。
そして、土門――――。
「おい、さっきのあれは、何なんだよ?」
問いに土門が振り向く。
「あぁ…。硬気功だ。…腕に”気”を巡らせたんだ。」
“気”――“気功”。
胡散臭い言葉が飛び出した。
芳賀も面食らった顔をしている。
「にしても、いきなり切りつけるとは、アイツは何なんだ?」
どう言ったものかと、思っていると
「―――それについては、後ほど説明するよ。」
芳賀が答えた。
俺の時と同じ説明をするのだろう。
「それより、君の”気”について教えてもらいたい。」
土門がオレに目を向ける。
「空斗、俺が台湾で爺さんに拳法習ってるのは知ってるだろう。」
「あぁ。」
「その爺さんに教えてもらったんだ。」
土門が掌を見せる。
そこから極微かに、蒸気のような、陽炎のような、何かが立ち上っているように見える。
だたの熱気だと言われればそう見えるし、手品と言われればそう見える。
「さっきは凄い光ってたじゃねーか。」
「確かにな。俺も初めてだ。普段は光ったりしない。」
両掌を見つめて土門が呟いた。
「変なものを叩くと光る…っつーことかな? 紀藤に気を打ち込んだ時も光ってたし。」
(お前が知らないなら、聞かれても、わからねーよ…。)
だが、土門はそれで納得したらしい。
それから芳賀は土門を質問攻めにした。
爺さんとの出会いから、あれやこれやと聞きだした。
だが、有用そうな情報は、大してない。
気功については、習いたてで、土門も大したことは知らなかった。
「”気”による攻撃が効果があるのか…。」
芳賀は、一人ごちに呟く。
「芳賀さん。」
そこに声をかける。
「遊馬の”赤いの”は何なんだよ。」
振り返る芳賀。
「オレに分かるわけないだろ。」
両掌を上にあげて、肩をすくめる。
(やはり、この手のことは知らねーのか…。)
「土門は分かんねーのか?」
「分からん。分からん、が…。」
顎に手を当てて、考え込む土門。
「多分、あれは、”良くないもの”だ…。」
ストックがなくなって、本業も忙しくなったため暫くお休みします
あと、3章は重めな内容になりそうなので




