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強欲1

***


指が痛む。

ジリジリと熱を持ち、焦げ付くような痛みが指を苛む。


指を見つめる。


咄嗟に指輪を抜いた指は変色し、酷く腫れ上がってきていた。


確実に折れている。


こんな状態じゃあ…。


…勝てない。


…負ける。


……オレが、負ける?


ありえねぇ。

全て、手に入れてきたんだ。

金も、女も、力も。

なのに? こいつに?


許せねぇ…。

許せねぇ!許せねぇ!許せるわけがねぇ!!

全部!

全部!!

全部、俺のモノだろうが―――――ッ!!!!


光が捩じれた。

音は遠のき、”何か”が壊れた。


***


紀藤の、

折れた指の、それを抑えた腕の、

震えが全身に広がっていく。


蹲り、呻き声をあげる。

異様で、人が発するとは思えない音に変わる。


肌は血の気が失せ、土気色に。

筋肉が、蠕動し、肥大化する。

肩は隆起し、二の腕が、僧帽筋が膨張していく。


…同じだ。


港のアレと。


理性を失った相貌かお

その瞳が、濁った熱を帯びてこちらを睨んだ。




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