第160話 隣でも一度戻す
朝。入口は暗いまま。箱壁も返却棚も灯りも触らない。外変化0。
返却棚に三箱。
一番。本人。異常0。
二番。本人。異常0。
三番。本人。異常0。
物理箱3。
朝値変更0。
後追加0。
今日の修理対象は五つ。
補修班内1。
馬具工房1。
錠前工房1。
金具工房1。
染料工房1。
紙上要求5。
実対象5。
フィン 今日は素直だな。
ミナ 同じ場所でまとめられる物もなし。
ゼフ 錠前工房と金具工房は隣。
ブラント 壁一枚です。裏の荷渡し口も繋がっています。
フィン なら一箱で二か所へ回せるんじゃないか。
レイナ 回さない。
フィン 昨日は同じ場所なら二つ直しても一便だったぞ。
レイナ 今日は場所が二つ。
ミナ 距離は近くても、別工房。
ゼフ 錠前工房が使った後、金具工房へ渡せば工房間手渡し。
レイナ うん。
フィン 今日の進捗は?
レイナ 隣でも一度戻す。
ミナが紙を一枚だけ置く。外から見えない位置。理由は書かない。
一便は一使用場所 隣接でも工房間手渡し0 次の場所は返却後に再数 説明無し
フィン 同じ荷車に二箱を積んで、別々の工房へ届けるのは?
レイナ できる。
ミナ 箱ごとの行き先が最初から別だから。
ゼフ 一箱を二工房で使うのは?
レイナ 一度返す。
フィン 距離じゃなく、使用場所の境目。
レイナ うん。
錠前工房と金具工房。
東通りの角に並ぶ二軒。
正面入口は別。
作業台も別。
主人も別。
ただし裏庭の低い壁に、荷渡し用の小さな戸がある。
錠前工房で余った金具を、隣へ渡す。
金具工房から細い棒を受け取る。
普段から使われている戸。
箱もそこを通せる。
フィン 入口へ戻すより、壁の戸を一歩通す方が早い。
レイナ 早い。
フィン それでも戻す。
レイナ 箱の次を工房に決めさせない。
ミナ 錠前工房が終わったから金具工房へ渡した。
ゼフ 金具工房がまだ使えなくても、そのまま置かれる。
レイナ 返却0になる。
ブラント 今日は金具工房も準備済みと申告しています。
レイナ 実物を見る。
錠前工房。
作業台に古い錠前一つ。
分解済み。
傷んだばねも外されている。
箱が来れば使える。
使用1。
隣の金具工房。
作業台に門の蝶番一つ。
古い軸は外されている。
ただし新しい軸は火床の横。
赤くはない。
だがまだ熱い。
金具工房主 もう少し冷えれば使える。
レイナ 今は使用0。
工房主 錠前工房が終わる頃には冷える。
レイナ その時に再数。
工房主 隣から箱を回せば早いぞ。
レイナ 返却後。
工房主 裏戸を一歩だ。
レイナ 別使用場所。
工房主 堅いな。
フィン 箱じゃなく運用が。
レイナ 箱も堅い。
金具工房主は不満そうだが、軸が熱いことは否定しない。
現在使用0。
入口へ戻る。
すでに左肩が擦れた男がいた。
今日は細長い板を持っている。
板には錠前工房と金具工房の絵。
二軒の間を一本の矢印が繋いでいる。
錠前 → 金具 連続一便
左肩の男 同じ東通り、壁一枚、荷渡し口一つ。一箱で二件を終わらせる。
レイナ 工房間手渡し0。
男 昨日は看板二枚を一箱で直した!
レイナ 同じ工房。
男 今日は隣だ!距離は昨日の作業台より短い!
レイナ 場所が違う。
男 距離を無視するのか!
ミナ 距離ではなく、誰が箱を使っているか。
男 錠前工房が使用を終えた瞬間、金具工房へ渡す!
ゼフ 錠前工房からの本人返却0。
男 最後に金具工房から返せばいい!
レイナ 錠前使用1を隠す。
男 隠していない!連続使用だ!
フィン 一便の中へ二件を押し込んで、箱使用を1にする気か。
男 効率化だ!
レイナ 使用場所2。箱使用2。
男 往復は一回だ!
ミナ 外での滞在が二工房分。
ゼフ 次の工房を前の工房が選ぶ。
レイナ だから返す。
左肩の男が矢印板を入口へ置こうとする。
ユハが一歩動く。
板を横へ伸ばせる幅が消える。
ユハ 矢印の場所0。
男 道順だ!
ユハ 道は外。
男 外の道順を入口へ示すんだ!
レイナ 箱の道順は出る時に一つ。
男 二つ先まで決めればいい!
レイナ 次は返却後。
男 計画性がない!
フィン 二つ先を売り始める方が危ない。
左肩の男は板を若い男へ持たせる。
今度は二枚の小札。
連続一。
連続二。
男 箱へ順番札だけ付ける!
ミナ 外札2。
レイナ 0。
男 錠前の後に金具と書くだけだ!
レイナ 担当経路0。
男 箱が迷わない!
ゼフ 箱は歩かない。
フィン 運ぶ人が迷うって言え。
男 運ぶ人も一度で済む!
レイナ 運送は外で別々に決める。
男 運賃が二回になるぞ!
レイナ 使用場所2。
男 無駄だ!
女商人 誰の運賃を無駄と言っていますか。
市場側から女商人。
荷車には東通りへ運ぶ袋が二つ。
女商人 錠前工房へ行く荷があります。箱を一つ載せるなら運べます。
左肩の男 そのまま隣の金具工房へ回せ!
女商人 錠前工房で箱が使い終わるまで待つ料金を払いますか。
男 裏戸から渡すだけだ!
女商人 私は待たずに別荷を運びます。
男 錠前工房の職人が渡せばいい!
女商人 では私の運送は錠前工房まで。次は別の仕事です。
レイナ 正解。
女商人 今日は数えないのでしょう。
レイナ 自然に出た。
フィン 前にも聞いたぞ。
午前便を決める。
一番。補修班内。
二番。馬具工房。
三番。錠前工房。
染料工房は長作業。
金具工房は軸の冷却待ちで現在使用0。
フィン 金具工房が冷えたら、錠前工房の三番を隣へ渡した方が早い。
レイナ それでも戻す。
ミナ 三番が戻った時に、染料と金具を再数する。
ゼフ 別の箱が行く可能性もある。
レイナ うん。
三番は女商人の荷車。
女商人 三番、錠前工房。別荷二。
ミナ 途中保管。
女商人 0。直送。
ゼフ 次の行き先。
女商人 0。錠前工房まで。
レイナ うん。
二番は子供便。
子供 二! 馬具!
レイナ 速歩き。
子供 終わり!
一番は補修班内。
午前使用3。
錠前工房。
三番が届く。
錠前工房主 三番、受け取った。
女商人 私は別荷へ行きます。返却は工房側で。
工房主 分かった。
女商人は止まらない。
三番の蓋を開ける。
古い錠前へ新しいばねを入れる。
蓋を閉じる。
鍵を回す。
一度。
少し重い。
錠前工房主 ばねが強い。調整1。
ばねを一度外す。
端を少し削る。
戻す。
鍵を回す。
一度。
二度。
異常0。
錠前工房主 錠前、完了1。
裏の荷渡し戸が開く。
隣の金具工房の若い職人が顔を出す。
若い職人 軸、冷えました。三番をこちらへ。
左肩の男 そのまま渡せ!連続二だ!
錠前工房主 返却する。
男 壁一枚だぞ!
工房主 俺が受け取った箱だ。俺が返す。
男 金具工房も必要としている!
工房主 入口で出してもらえ。
若い職人 持ってきてもらった方が早いですが。
錠前工房主 箱を渡して、金具工房で何か増えたら俺の返却が終わらん。
左肩の男 次の工房の仕事はお前に関係ない!
錠前工房主 なら、箱も関係ない。
フィン 強い。
レイナ 正解。
錠前工房主 どこにいた。
レイナ 裏戸の外。
工房主 不審者だな。
フィン そこは否定しにくい。
金具工房の若い職人が裏戸へ手を伸ばす。
三番の持ち手へは届かない。
錠前工房主が箱を作業台から下ろしている。
左肩の男 あと一歩だ!
錠前工房主 その一歩で返却先が変わる。
男 返却棚まで何十歩あると思ってる!
工房主 箱の歩数は知らん。俺の仕事は終わった。
錠前工房主は、市場へ持っていく小さな錠前袋を若い職人へ渡す。
錠前工房主 三番と一緒に返却棚へ。
錠前工房の若い職人 三番、本人返却!
レイナ 速歩き。
若い職人 終わり!
三番は正面入口から外へ出る。
裏戸は使わない。
金具工房の若い職人 遠回りですね。
錠前工房主 箱が戻れば、次に誰が使うかは向こうが決める。
若い職人 うちが使える状態でも?
工房主 使えると伝えればいい。取るな。
レイナ 学習。
左肩の男 工房同士の協力を壊す気か!
錠前工房主 材料は今まで通り渡す。借りた箱だけ返す。
フィン 協力と箱の所有を分けた。
レイナ 良い変化。
三番が返却棚へ戻る。
ゼフが底内側の斜め木目と角擦れを確認する。
本人。
ゼフ 三番。本人。午前返却1。
ミナ 錠前使用1、返却1。
レイナ 再発行0。
金具工房は今、使用可能。
だが一番と二番がまだ戻っていない。
三番だけでは動かさない。
左肩の男 三番を金具工房へ出せ!今、使える!
レイナ 午前便終了前。
男 錠前工房から直接渡すより、ここを一度通った!もう十分だろ!
フィン 返却しただけで、次便はまだ開いてない。
男 金具工房の準備は終わっている!
ミナ 染料工房も使用1。
男 三番だけ出せばいい!
レイナ 個別再発行0。
男 また一番と二番を待つのか!
レイナ うん。
男 隣の工房へ一歩で渡せた箱を、ここまで戻して寝かせるのか!
レイナ 早さを権利にしない。
男 金具工房が損をする!
金具工房主 別の金具を仕上げてる。待てる。
金具工房主の声が通りから飛ぶ。
左肩の男 お前まで!
工房主 軸が冷えたから、作業準備1と伝えただけだ。箱を取る権利までは頼んでない。
レイナ 正解。
工房主 数えるなよ。
フィン 先に防いだ。
補修班内。
一番の作業は棚留め一つ。
短く終了。
一番、本人返却。
馬具工房。
二番の中身を使い、革帯の金具を交換。
裏裂け0。
締まり異常0。
二番、本人返却。
午前返却3。
三箱が揃う。
残作業を再数する。
金具工房1。
染料工房1。
二件。
一番を染料工房。
二番を金具工房。
三番は休む。
左肩の男 三番を金具工房へ戻せ!錠前と金具の連続経路だ!
レイナ 担当経路0。
男 三番が東通りを知っている!
フィン 箱に道の記憶を付けるな。
ゼフ 二番も現在異常0。
ミナ 二番は馬具工房の短作業。金具工房へ向かう帰り荷あり。
レイナ 負担と運送で二番。
男 三番を休ませるために、往復を増やしたのか!
レイナ 三番は錠前往復1。休む理由は今日の負担。
男 錠前と金具を一便にしていれば、
レイナ 返却1が消える。
男 最後に返せばいい!
ミナ 使用場所2を箱使用1へ隠す。
ゼフ 工房間手渡しが前例になる。
フィン 次は三軒、四軒と隣を繋ぐ。
レイナ だから一場所一便。
二便目2が出る。
一番は染料工房。
女商人の荷車。
女商人 一番、染料工房。別荷一。
ミナ 途中保管。
女商人 0。
ゼフ 返却時刻。
女商人 確約0。
レイナ うん。
二番は金具工房。
金具工房の若い職人が、市場へ部品を届けた帰り。
若い職人 二番、金具工房。
レイナ 速歩き。
若い職人 終わり!
左肩の男が裏戸へ走る。
錠前工房側から金具工房へ入ろうとする。
錠前工房主が裏戸を閉める。
左肩の男 なぜ閉める!
錠前工房主 今日は材料の受け渡しが終わった。
男 連続経路の確認を、
工房主 箱は正面から来た。
男 隣同士の協力を、
工房主 お前が入るための戸じゃない。
フィン 正論が物理的に閉じた。
レイナ 外変化0。戸は元からある。
ミナ 閉鎖1だけど運用外。
金具工房。
二番を開ける。
冷えた軸を蝶番へ入れる。
留め具を締める。
蝶番を三回動かす。
一度。
二度。
三度。
引っ掛かり0。
金具工房主 完了1。
若い職人 二番、返却します。
左肩の男 錠前工房へ戻せ!二工房の共同確認を、
金具工房主 錠前は別の物だ。
男 同じ東通り修理一式として、
レイナ 一式抱込み0。
男 新しい言葉を、
フィン 前に終わってる。
二番は市場へ戻す金具と一緒に返却。
本人返却1。
染料工房。
一番の中身を使い、桶蓋の留め具を直す。
濡らす。
膨らみ確認。
引っ掛かり0。
一番、本人返却。
二便目使用2。
本人返却2。
当日の数字。
修理対象5。
完成5。
箱使用5。
本人返却5。
錠前工房と金具工房。
距離は一歩。
修理対象2。
使用場所2。
箱使用2。
本人返却2。
フィン 運送距離だけなら、返却棚を通した分だけ増えた。
ミナ でも三番は錠前で終わり。二番が金具へ出た。
ゼフ 箱の負担も散った。
レイナ 次の使用先を内側で決めた。
フィン 金具工房が冷える前に箱を抱えなかった。
ミナ 工房間の受け渡しも前例0。
レイナ 距離より流れ。
そこへ看板工房主が来る。
昨日の西市場値札板を抱えている。
工房主 昨日の候補だ。今日は使える。
レイナ 今日の使用要求へ入ってない。
ブラント 朝の確認時には、割れ止めが乾いていませんでした。
工房主 今乾いた。
レイナ 当日便は終了。
工房主 分かった。明朝また見る。
左肩の男 三箱は戻っている!第三便で、
全員 第三便0。
左肩の男 昨日の話まで一緒にするな!
看板工房主 俺は明日でいい。
レイナ 翌朝候補1。予約0。
工房主 分かってる。数えない。
フィン 全部先に言われた。
夕方。ブラントが市場から戻る。
ブラント 東通りの連続一便は成立しませんでした。
レイナ 数字。
ブラント 修理対象5、完成5、箱使用5、本人返却5です。
ミナ 錠前と金具。
ブラント 隣接工房2、使用場所2、箱使用2、本人返却2。工房間手渡し要求1、連続経路札2、担当経路要求1は成立0です。
ゼフ 途中待機は。
ブラント 0です。金具工房は軸の冷却完了後に使用1となりました。
フィン 運送。
ブラント 錠前と金具は別運送です。どちらも別荷との混載で専用便0。
レイナ 朝値。
ブラント 変更0。
ミナ 翌朝候補。
ブラント 西市場値札板1。予約0です。
レイナ 市場の話は。
ブラント 隣でも使用場所が変わるなら一度返す。距離より、誰が次を決めるかを見る、へ変わっています。
レイナ 後半だけでいい。
ブラント 次の使用先は返却後に決める。
レイナ うん。
領主へ数字だけ。
ブラント 物理箱3。修理対象5。完成5。箱使用5・本人返却5。隣接工房2は直接手渡し0で、別使用2・返却2です。
領主 壁一枚の隣でも戻したのか。
レイナ 金具工房は最初、部品冷却待ち。
ミナ 直接渡せば、箱が使えない工房で待機していました。
領主 準備後は。
ゼフ 午前便終了後に再数し、別箱を出しました。
領主 良い。近さを理由に前の工房へ次の行き先を決めさせるな。道が短くても、管理の外へ出れば遠い。
レイナ 正解。
領主 五回。
フィン 今日の箱使用5。
領主 隣接二件も別々に数えた。
ミナ 説明が安定してる。
レイナ 現在異常0。
領主 毎回私を箱扱いするな。
フィン 壁一枚の隣でも、一度お帰りください。
領主 私は最初から帰るつもりだ!
夜。灯りは二基。低く地味に足元だけ。入口は照らさない。外変化0。
物理箱は三つ。
一番。午前1、二便目1。異常0。
二番。午前1、二便目1。異常0。
三番。午前1。異常0。
修理対象5。
完成5。
箱使用5。
本人返却5。
連続経路なし。
工房間手渡しなし。
隣接優先なし。
担当経路なし。
裏戸返却なし。
途中待機なし。
穴札12は腰袋のまま。
朝値変更0。
補修班の許可段+1もそのまま。
二つの工房が、壁一枚で隣り合うことはある。
箱を渡す距離は一歩。
それでも使う場所が変わるなら、一度返す。
距離が短いことを理由に、前の工房へ次の行き先を決めさせない。
俺は板に一行だけ残した。
隣接工房2を連続一便1へまとめず、錠前使用1・返却1後に金具使用1・返却1へ分けて工房間手渡し1・経路札2・途中待機1を成立0にした。
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