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現代の効率厨、異世界で生産と経営を回して気づいたら領主の右腕  作者: てへろっぱ


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153/210

第153話 返却時刻は約束しない


朝。入口は暗いまま。箱壁も返却棚も灯りも触らない。外変化0。


返却棚に三箱。


一番。本人。異常0。

二番。本人。異常0。

三番。本人。異常0。


物理箱3。

朝値変更0。

第三便0。


今日の使用要求は六件。


補修班内1。

馬具工房1。

車輪工房1。

金具工房1。

木工房1。

染料工房1。


昨日と同じ数。


作業準備も、すべて終わっている。


フィン 昨日と同じ組み方でいいな。短く戻る三つを午前。

レイナ 予定は同じ。

ミナ 予定?

レイナ 確定じゃない。

ゼフ 作業を開けたら、傷みが増えることもある。

フィン 返却まで短いと見て朝へ入れたのに、長引いたら?

レイナ 長引く。

ミナ 二便目が減る。

レイナ うん。

フィン 朝便を選んだ意味がなくならないか。

レイナ 予測は選ぶため。急がせるためじゃない。

ゼフ 今日の進捗。

レイナ 返却時刻は約束しない。


ミナが紙を一枚だけ置く。外から見えない位置。理由は書かない。


返却時刻の確約0 予定は内側だけ 延長罰0 未完返却0 説明無し


フィン 昨日は戻るまで短い作業を選んだ。今日は時刻を約束しない。

レイナ 矛盾しない。

ミナ 予定時間は比較に使うだけ。

ゼフ 工房へ、何刻までに返せとは言わない。

レイナ うん。

ブラント 市場では、午前便を受け取る工房は昼の鐘までに返す義務があることになっています。

レイナ なってない。

フィン 早いな。

ブラント 返却誓約札も作られています。

ミナ また札。

レイナ 見なくていい。


入口の外から、砂が落ちる音がした。


小さな砂時計が三つ。


木枠は白。

首に掛けられる紐付き。


横には、午前一、午前二、午前三と書かれた木札。


左肩が擦れた男が、砂時計を一つずつ机のような板へ並べている。


左肩の男 午前便を受け取る三工房には、返却時刻を守らせる。

レイナ 確約0。

男 昨日、お前たちは返却まで短い工房を選んだ!

レイナ 選んだ。

男 なら短いと約束させろ!

レイナ 約束させない。

男 申告より遅れれば、二便目が減る!

レイナ 減る。

男 他の工房が損をする!

レイナ 今日使えなければ明日。

男 昨日から何も学んでいないのか!

フィン 毎日学んでるから、余計な約束を増やさない。

男 工房が短いと言ったから午前へ入れるんだろう!

ブラント 工房の申告だけではありません。作業内容、準備状態、帰り便を見ています。

男 それでも予測を外した責任がある!

レイナ 責任0。作業は開けるまで分からない。

男 なら、いつ戻るか分からない箱を出すのか!

レイナ 使い終われば戻る。

男 時刻を言え!

レイナ 言わない。


左肩の男が砂時計を持ち上げる。


左肩の男 これを箱と一緒に渡す。砂が落ち切る前に返せば、次回も午前便。遅れれば午後へ降格だ。

ミナ 早戻り順位。

ゼフ 遅延罰。

レイナ 全部0。

男 罰ではない!実績による順番だ!

フィン 早く返すほど次も先になるなら、権利だろ。

男 効率の良い工房を優先するのは当然だ!

レイナ 箱だけ返す工房が増える。

男 作業を終えて返せばいい!

レイナ 時間に合わせて未完で終える。

男 職人を信用しないのか!

馬具工房主 時間を付けられた方が雑になるぞ。


馬具工房主が入口へ来ていた。


今日使う革帯を肩へ掛けている。


馬具工房主 革を開けてみなければ、裏が裂けてるか分からん。

左肩の男 追加の傷みがあれば申告すればいい。

工房主 申告書を書くのか。

男 短い札一枚でいい!

ミナ 追加傷み札。

フィン 延長理由。

ゼフ 確認者。

レイナ 椅子4。

男 必要な管理だ!

馬具工房主 砂時計を見ながら革を締める方が危ない。

男 時間内に終わらない仕事を午前へ取るな!

工房主 開ける前に分からんと言ってる。

レイナ 予定は予定。

工房主 それでいい。


車輪工房主も来る。


車輪工房主 俺も砂時計はいらん。軸を回して傾きを見るまで返せない。

左肩の男 昨日は短く終わった!

工房主 昨日の車輪と今日の車輪は別だ。

男 同じ作業だろ!

工房主 同じ名前でも、傷み方は違う。

フィン 同じ値でも同じ箱じゃない、みたいな話になってきた。

レイナ 使える。


補修班頭 内側も時間札は無しでいい。

左肩の男 お前たちは管理側だから遅れても罰を受けない!

補修班頭 遅れる時は、作業が増えた時だ。箱だけ先に返す方が困る。

レイナ 未完返却0。


左肩の男は砂時計を三つ、入口前へ置こうとする。


ユハが一歩動く。


三つ並べられる幅が消える。


ユハ 置く場所0。

男 時間を測るだけだ!

ユハ 箱が通る。

男 壁へ掛ける!

ユハ 掛ける場所0。

男 何も置けない!

フィン 箱は置ける。

ミナ 返却された本人だけ。

レイナ 砂は外。


左肩の男は砂時計を若い男三人へ持たせる。


男 工房の前で測れ!

レイナ 外で勝手。箱の順番に関係0。


午前便を決める。


一番。補修班内。

二番。馬具工房。

三番。車輪工房。


予定は昨日と同じ。


補修班内は短い。

馬具工房も短い。

車輪工房は遠いが、帰り便がある。


ただし返却時刻は約束しない。


子供 二! 馬具!

レイナ 速歩き。

子供 終わり!


二番が出る。


三番は女商人の荷車。


女商人 三番、車輪工房。帰りは市場荷物と合わせます。

左肩の男 砂が落ち切る前に戻せ!

女商人 急ぎ料金を払いますか。

男 午前便の条件だ!

女商人 管理側からは言われていません。

男 市場全体の効率を、

女商人 市場は私へ払いません。

フィン いつもの。

女商人 便利ですので。


女商人は砂時計を受け取らない。


三番を載せて出る。


補修班内。


一番の中身を使うのは、小さな窓留め。


外す。

削る。

戻す。


作業は短い。


補修班頭 一番、使用終了。

ゼフが動作を見る。


開閉1。

異常0。


一番は本人返却。


ゼフ 一番。午前返却1。

ミナ 予定通り短い。

レイナ 再発行0。


入口の外で、左肩の男が一つ目の砂時計をひっくり返す。


左肩の男 補修班、一番で返却!記録しろ!

レイナ 記録0。

男 早かった工房を残さなければ、比較できない!

フィン 比較して次回優先を作る気だろ。

男 実績だ!

ミナ 早戻り順位0。

男 数字を嫌うな!

レイナ 板は使用と返却だけ。時刻0。


馬具工房。


二番が届く。


作業台には荷馬車用の革帯。


表から見れば、留め具一つの交換。


馬具工房主 二番、受け取った。

子供 二! 終わり!


古い留め具を外す。


革帯を裏返す。


裏側に、細い裂け目。


馬具工房主 追加1。

若い職人 表からは見えませんでした。

工房主 このまま金具だけ替えたら、荷を載せた時に裂ける。

若い職人 革を継ぎますか。

工房主 継ぐ。二番はまだ使う。


工房の外で、砂時計を持つ若い男が見ている。


砂は半分。


若い男 午前返却の時間が減っています。

馬具工房主 だから何だ。

若い男 時間内に戻せば、次回も午前便です。

工房主 そんな約束はしてない。

若い男 市場の効率表へ載ります。

工房主 載せるな。

若い男 裂け目の補修は別作業です。箱の中身を使う部分だけ終えて、箱は先に、

馬具工房主 革を直すために中身を使ってる。

若い男 必要な物だけ別容器へ移せば、

レイナ 未完返却0。


工房の入口にレイナ。


若い男 管理側も時間を見てください!

レイナ 見ない。

若い男 午前便が遅れています!

レイナ 作業が増えた。

若い男 なら延長申請を!

ミナ 申請0。

若い男 他の工房へ説明が必要です!

フィン 説明0。残作業は後で再数。

若い男 馬具工房のせいで二便目が減ったら、

馬具工房主 俺のせいじゃない。革が裂けてた。

若い男 事前確認が不足していた!

工房主 金具を外さなければ見えん。

ゼフ 事前に外せば、その時点で作業開始。箱が無い。

レイナ 席が一周。終わり。


砂時計の砂が落ち切る。


若い男 二番、遅延1!

レイナ 遅延0。時刻約束0。

若い男 砂が、

レイナ 外砂。

馬具工房主 作業を続ける。


革を薄く削る。

継ぎ革を当てる。

留め具を通す。


急がない。


二番は工房に残る。


車輪工房。


三番が届く。


女商人は市場荷物を下ろす。


車輪工房主 三番、受け取った。

女商人 別荷を受け取って戻ります。終わっていれば箱も。

工房主 今日は少し見る場所が多い。待たなくていい。

女商人 では箱無しで戻る可能性1。

工房主 帰りはこっちで手配する。

女商人 了解です。


女商人は砂時計を持たない。


三番の中身を使い、軸受けを外す。


軸の表面に薄い錆。


車輪工房主 磨き追加1。

若い職人 昨日より長くなります。

工房主 同じ車輪じゃないからな。


工房の外には、二つ目の砂時計。


左肩の男が自分で持っている。


左肩の男 錆磨きは後にしろ!先に軸受けだけ直して箱を返せ!

工房主 錆を残して組むのか。

男 箱の中身を使う作業だけ終えろ!

工房主 磨いてから組まなければ、また外す。

男 箱は関係ない!

レイナ 作業全体で使用。

男 都合よく範囲を広げるな!

ゼフ 直して返すまで。

男 箱を抱え込んでいる!

工房主 使ってる。

男 他の工房が待っている!

工房主 そっちの仕事はそっちだ。俺は車輪を直す。


左肩の男が砂時計を工房の壁へ置く。


車輪工房主が見ない。


砂が落ちる。


錆を磨く。

軸受けをはめる。

車輪を回す。


一周。


少し引っ掛かる。


もう一度外す。


左肩の男 時間切れだ!

工房主 今返したら不良だ。

男 箱だけ返せ!

工房主 黙れ。


車輪をもう一度見る。


小さな砂粒が噛んでいる。


取り除く。


軸受けを戻す。


一周。

二周。

三周。


傾き0。

引っ掛かり0。


車輪工房主 終わり。


砂時計は、とっくに落ち切っている。


工房主 三番、返却。

若い職人 市場へ行く荷があるので一緒に運びます。

工房主 頼む。


左肩の男 三番、遅延1!

車輪工房主 不良0。

レイナ そっちだけ数える。

工房主 正解。

左肩の男 遅れを認めないのか!

工房主 返す時刻を約束してない。

フィン 工房側が全部言った。


三番は別荷と一緒に入口へ向かう。


午前。


一番だけが返却棚。


二番と三番は使用中。


昨日なら、予定上は三つとも短い。


今日は二つが延びた。


左肩の男が一番を指す。


左肩の男 一番を金具工房へ出せ!二便目を先行させろ!

レイナ 午前返却3前。

男 二番と三番が遅れている!

レイナ 遅延0。

男 予定より遅い!

レイナ 予定は内側。約束0。

男 このままでは二便目三件が終わらない!

レイナ 減らす。

男 待っている工房が損をする!

ミナ まだ二便目は存在0。

男 朝要求6だ!

レイナ 朝要求。確約じゃない。

男 では工房は一日中待てと言うのか!

ブラント 別工程を進めています。箱が来なければ翌朝です。

男 生産性が、

フィン 同じ話。終わり。


男は一番へ触れられない。


砂時計だけが空になっている。


少しして三番が戻る。


車輪工房。本人返却。


ゼフが木目と角擦れを確認する。


ゼフ 三番。本人。午前返却2。

左肩の男 遅延1と記録しろ!

レイナ 使用1、返却1。

男 時間は!

レイナ 0。


三番も棚の奥へ入る。


残る二番。


馬具工房では、革の継ぎが終わった。


新しい留め具を締める。


革帯を強く引く。


裂け0。


馬具工房主 二番、使用終了。

若い職人 今から返却します。

工房主 市場へ向かう荷は。

若い職人 午後の革束があります。

工房主 一緒に運べ。箱だけで走るな。

若い職人 二番、本人返却。

レイナ 正解。


二番が戻る。


ゼフが持ち手を確認する。


異常0。


ゼフ 二番。本人。

ミナ 午前返却3。

レイナ 午前便終了。


昼を少し過ぎている。


昨日より遅い。


左肩の男が三つの砂時計を並べる。


左肩の男 補修班は時間内。馬具と車輪は時間外!次回の午前便から外せ!

馬具工房主 裂け目を直した。

車輪工房主 錆と砂噛みを直した。

男 時間を守れない工房へ午前便を出せば、他が迷惑する!

レイナ 次回は次回の作業を見る。

男 実績を使わないのか!

レイナ 同じ作業じゃない。

男 遅い工房を優遇するな!

ミナ 優遇0。罰0。

男 では今日の二便目はどうする!

レイナ 残作業を再数。


残っている作業。


金具工房1。

木工房1。

染料工房1。


三件。


だが今から当日返却まで終わるか。


金具工房。


細い軸三本。

締まり確認に時間が必要。


ブラント 今からだと返却は終業近くです。可能ではあります。

レイナ 候補1。


木工房。


戸棚の留め具。

作業は短い。


候補1。


染料工房。


桶の蓋留め。

濡らして膨らみを見る時間が必要。


ブラント 今からでは、確認終了が終業後になる可能性があります。

レイナ 明朝。

染料工房主 分かった。今日は蓋の表面を整えて終わる。

左肩の男 砂時計を使えば短縮できる!

工房主 木が砂時計に合わせて膨らむのか。

フィン 今日一番強い。

レイナ 正解。


残作業2。


金具工房。

木工房。


二便目2。


一番を木工房。

三番を金具工房。


二番は休む。


フィン 二番を休ませるのは、遅く戻った罰じゃないよな。

レイナ 違う。馬具で追加作業。今日の使用時間が長い。

ゼフ 負担を散らす。

ミナ 三番も長かった。

レイナ 三番は金具工房への帰り便がある。

フィン 状態と流れで決める。返却順位じゃない。

レイナ うん。


左肩の男 一番に返った補修班の箱を、先に出すのか!やはり早戻り優先だ!

レイナ 一番は木工への別荷あり。

ミナ 三番は金具への別荷あり。

ゼフ 二番は休む。

男 結果として早い箱が、

レイナ 結果を順位にしない。

男 なら二番も出せ!染料工房へ!

染料工房主 今日は使わん。

男 使え!

工房主 お前の砂が木を乾かすなら持ってこい。

フィン もう終わってるぞ。


二便目が出る。


一番。木工房。


木工房の若い職人が、別の金具を受け取りに来ていた。

帰りに一番を運ぶ。


若い職人 一番、木工房。

レイナ 速歩き。

若い職人 終わり!


三番。金具工房。


女商人の荷車。


女商人 三番、金具工房。別荷一。

ミナ 途中保管。

女商人 0。

ゼフ 待ち。

女商人 0。締まり確認中は別の市場荷を回ります。

レイナ 正解。

女商人 八回目。

レイナ その数字、まだ続いてたの。

女商人 利益にならないので、今日で止めます。

フィン 商人だな。


二便目2が流れる。


木工房の作業は短い。


戸棚へ留め具を付ける。


開閉二回。


異常0。


一番は別荷と一緒に返却。


金具工房は少し長い。


軸を三本締める。


置く。


締まりを見る。


一本だけ戻りが悪い。


締め直す。


再び置く。


時間は掛かった。


だが終業前。


女商人は待っていない。

別の荷を二件回り、最後に寄る。


金具工房主 三番、使用終了。

女商人 本人返却を運びます。


三番が返却棚へ戻る。


二便目返却2。


物理箱3。

当日使用5。

本人返却5。


染料工房1は翌朝候補。


予約ではない。


左肩の男が空の砂時計を抱える。


左肩の男 時間を守らせれば、染料まで六件終わった!

染料工房主 確認を削ればな。

馬具工房主 裂け目を無視すればな。

車輪工房主 砂噛みを残せばな。

金具工房主 締まりを見なければな。

木工房主 それを終わったとは言わん。

レイナ 使用5。不良0。

フィン 工房主が全員並んだ。

ミナ 椅子はないけど、立ち話は増えた。

レイナ 数字だけ残す。


左肩の男は反論できない。


六件終わらせるために、四つの確認を削る。


一日だけなら数字は増える。


翌日、直し直す仕事も増える。


それは一便ではない。

同じ作業を二度にするだけ。


夕方。ブラントが市場から戻る。


ブラント 返却時刻制度は成立しませんでした。

レイナ 数字。

ブラント 砂時計3。返却誓約3。早戻り順位要求3。遅延判定2。すべて運用0です。

ミナ 午前便。

ブラント 使用3、本人返却3。追加作業2。不良0。

ゼフ 二便目。

ブラント 残作業再数3から、終業前返却可能2を使用。本人返却2。染料1は翌朝候補です。

フィン 当日合計。

ブラント 使用5、本人返却5。第三便0。夜間延長0。

レイナ 朝値。

ブラント 変更0。

ミナ 遅延は。

ブラント 返却時刻を約束していないため0です。

レイナ 板に時間は書かない。


ブラント 市場では、午前便の工房が遅れた、ではなく、開けたら追加作業が二つ見つかった、という話に変わっています。

フィン まともだな。

ブラント 砂時計を売った者だけが、時間外二件と主張しています。

レイナ 外砂2。

ブラント 数字だけ返します。


領主へ数字だけ。


ブラント 物理箱3。午前使用3・返却3。追加作業2。不良0。残作業再数3から二便目2・返却2。返却時刻誓約3は成立0。

領主 染料工房は。

レイナ 確認時間が終業を越える。明朝候補。

領主 馬具と車輪を予定時刻で切れば、六件目まで行けたのか。

ゼフ 革裂け1と砂噛み1を残します。

領主 なら五件でいい。速さを約束させれば、職人は見つけた不具合を隠す。

ミナ 予定時間は内側の便選びだけに使います。

領主 良い。予定は道具だ。罰にした瞬間、嘘を作る。

レイナ 正解。

領主 五回。

フィン 今日の使用5ですね。

領主 今日は簡単だった。

レイナ 返却時刻は約束しない。正解時刻も約束しない。

領主 私の数まで曖昧にするな。

ミナ 元から曖昧です。

領主 補修不能と言うなよ。

レイナ 学習した。

領主 そこだけは評価しよう。


夜。灯りは二基。低く地味に足元だけ。入口は照らさない。外変化0。


物理箱は三つ。


一番。午前1、二便目1。異常0。

二番。午前1。異常0。

三番。午前1、二便目1。異常0。


当日使用5。

本人返却5。

追加作業2。

不良0。


砂時計なし。

返却誓約なし。

時刻表なし。

遅延札なし。

早戻り順位なし。

延長理由書なし。


穴札12は腰袋のまま。

朝値変更0。

補修班の許可段+1もそのまま。


戻るまで短い仕事を、午前便へ選ぶ。


だが短いという見込みは、職人へ押しつける期限ではない。


開けて増えた傷みは、見つけた分だけ直す。

予定より長くなれば、二便目を減らす。


時間に作業を合わせて不具合を残すより、今日の使用を一つ減らす。


俺は板に一行だけ残した。

砂時計3・返却誓約3・遅延判定2を運用0にし、午前使用3の追加作業2を急がせず本人返却3へ揃えて二便目2・返却2の当日使用5で閉じた。


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