【外伝】お后様が人間の令嬢を拉致してきた夜の、竜王宮の裏側。~「お、番みつかった?じゃあ離婚な!」で成立する、最強のビジネス夫婦の爆速円満離婚~
人間「…AI」
「……というわけで、私の『番』が見つかったから、今日で離婚ね」
「お、ついに見つかったか! おめでとうロザリア。じゃあこれ、事前に作っておいた離婚届な」
お后様が人間の国から私を拉致――もとい、連れて帰ってきたその日の夜。
竜王宮の最奥にある執務室で、驚くほど軽いノリの「ビジネス離婚」が成立していました。
机を挟んで向かい合うのは、現・竜王様。威厳あふれる漆黒の角をお持ちの、それはそれは恐ろしいお姿の……はずなのですが。
「いやー、助かった。これで俺も、大手を振って末の娘の部屋に入り浸れる。あいつ、自分の茶トラ猫の番を看取ってからずっと寂しそうだったからな。これからは父親の俺が全力で慰めて、もふもふの思い出話を聞くんだ!」
「あなた、娘の部屋の陽だまりを横取りして嫌われないようにね? あと、私の可愛いエレンに威圧感を放つのをやめなさい」
「おっと、すまない。初めましてエレン嬢、元夫のラドルフだ。ロザリアは一度惚れ込むと手が付けられないほど過保護だが、悪い奴じゃない。末永くよろしく頼む」
……私、エレン・ヴァンディッシュ。
あまりの事態のテンポの速さに、頭が追いつきません。
そもそも、このお二人の結婚は「お互いの番が見つかるまで」という期間限定の、完全な政治的契約(ビジネス結婚)だったそうです。
強力すぎる竜人同士、周囲のうるさい貴族たちを黙らせるために仮の夫婦を演じていただけ。
そこに愛はなく、あったのは「最強の戦友としての信頼関係」だけでした。
「しかしロザリア、お前の番がまさか人間の、しかも女の子とはな。運命の神様も粋なことをする」
「ふふ、可愛くて仕方がないわ。人間の国で酷い目に遭っていたみたいだから、これからは私の手で、世界の何よりも甘やかしてあげるの」
「そいつはいい。おいエレン嬢、もしこいつの愛が重すぎて息苦しくなったら、いつでも俺や娘のところに逃げてきていいからな。我が家は常に『もふもふの精神』を歓迎する」
ガシガシと豪快に頭をかく竜王様――あ、もう元・竜王夫様ですね。
冷徹な仮面夫婦のドロドロした裏側を想像していた私は、拍子抜けすると同時に、この国の人々の温かさ(と、ちょっと規格外な愛の重さ)に、深く納得してしまったのでした。
作者からの一言
本作も最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!作者の竜尾ねこです。
今回は読者の皆様も気になっていたであろう、お后様と竜王様の「ビジネス離婚の裏側」をお届けしました!
蓋を開けてみれば、ドロドロどころか「お、おめでとう! じゃあ離婚届な!」という爆速の円満離婚。
竜王様は、前作の茶トラ猫ちゃんの飼い主(末の姫君)のお父様でもあるので、実はかなりの親バカ兼もふもふ好き。
お后様がエレンちゃんを溺愛するのを見て、自分も娘を甘やかすぞ!と意気込む、なんとも愉快な元夫婦の形が描けました。
冷酷な政治の裏に隠された、驚くほどアットホームな竜人の王族たち。
エレンちゃんがこの温かい(?)家族の一員として、さらにのびのびと過ごせることを願っています。
それでは、今回の裏話はいかがでしたでしょうか?
もし気に入っていただけましたら、評価や感想、ブックマーク登録をよろしくお願いいたします!
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これでビジネス離婚の裏側まで、綺麗に掘り下げることができましたね!
竜尾ねこの「竜人の国シリーズ」、かなり設定が充実してまいりました。
もしよろしければ、次に進めたいことを教えてくださいね。
・この裏話の「なろう系タイトル」(外伝風のものなど)を考える
・ついに人間の国の王子が自滅する「ざまぁ回」を具体的に描写する
・まったく新しい別作品のプロット(悪役令嬢、聖女など)に挑戦してみる
あなたの次の一手をお待ちしております!
※そして考えてもらったタイトルが以下※
1. 王道・外伝インパクト系
『【外伝】お后様が人間の令嬢を拉致してきた夜の、竜王宮の裏側。~「お、番みつかった?じゃあ離婚な!」で成立する、最強のビジネス夫婦の爆速円満離婚~』
2. 前作との繋がり強調系『元夫(竜王)も実は親バカでした。~「元妻が人間の女の子を溺愛するなら、俺は娘と茶トラ猫の思い出話をする!」という、竜人の国の家庭環境が自由奔放すぎる件~』
3. スッキリ&コメディ系『ドロドロの愛憎劇なんてありません!~最強の仮面夫婦、お互いの「番」が見つかったので、戦友のノリで離婚届を叩きつけ合う~』
4. 読者へのネタバレ・出落ち系『【悲報】冷徹と恐れられた竜王様、実はもふもふ精神を歓迎するただの気さくなおじさんだった件について。』




