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「可愛げがない」と私を捨てた王子へ。私は今、隣国の美しすぎるお后様に「世界一可愛い」と拉致されて大変なことになっています~手紙を燃やし尽くす爆速ハッピーライフ~

人間「同じ世界の設定で、

人間の国のパーティーで王子様に婚約破棄された侯爵令嬢が実は竜人の国のお后様の番でした!女の子同士で番ってどうすれば良いの!?

の話を一人称で聞かせてほしいな」

「――エレン・ヴァンディッシュ、君との婚約を破棄する!」


きらびやかな夜会、大勢の貴族たちの前で、人間の国の第一王子が私にそう突きつけました。

理由は、私が冷徹で可愛げがなく、彼の愛する男爵令嬢をいじめたから、だそうです。


身に覚えのない冤罪に私が呆れ果てていた、その時でした。

会場の大きな扉が、凄まじい風圧と共に吹き飛んだのです。


「私の『つがい』に、不届きな口をきいたのはどこのどいつかしら?」


現れたのは、燃えるような紅蓮の髪と、圧倒的な覇気をまとった絶世の美女。

人間の国など一瞬で滅ぼせる、最強の【竜人の国のお后様】でした。

彼女の鋭い瞳が私を捉えた瞬間、私の胸元と、彼女の胸元に、全く同じ燃え盛るような紅い紋章が浮かびあがりました。


えっ……? 嘘、私、竜人の最高権力者の「運命の番」なの!?

……っていうか、お后様って、女性ですよね!?

女の子同士で番って、一体全体どうすればいいのーー!?


混乱する私を置き去りにして、お后様は私を愛おしそうに、そして力強く抱きしめました。

「見つけたわ、私の可愛い番。人間の王子ごときに、あなたの涙(呆れていただけですが)を一滴でも流させるわけにはいかないわ。さあ、我が国へ行きましょう」

「お、お后様!? 私は女ですし、それにあなたは竜王様の……!」

「あら、竜王あいつとは便宜上の政略結婚よ。お互い『番』が見つかったら即離婚する契約だし、なんならあいつの番は今、茶トラの猫ちゃんの思い出と一緒に玉座の陽だまりでぬくぬくしてるわ(※前作の末の姫君のことです)」


えええ!?

竜人の国のトップ、家庭環境が自由奔放すぎませんか!?


かくして私は、腰を抜かした王子たちを尻目に、お后様に文字通り「お姫様抱っこ」で拉致

――ゲホン、エスコートされて竜人の国へと連れ去られたのでした。


「ねえエレン、女の子同士の番なんて珍しくもないわ。まずは美味しいお茶を飲みながら、ゆっくり私に溺愛されて頂戴?」


国を追われたはずの私の、想定外すぎるもふもふ(時々竜化)で、情熱的な新生活が始まろうとしていました。

本作も最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!作者の竜尾ねこです。

今回は、前作『最強の竜人姫の運命の番は、ただの普通の茶トラ猫でした』と同じ世界観でお送りする、婚約破棄スピンオフをお届けしました!

なろう系の定番である「婚約破棄」ですが、今回の救済役はなんと、前作の末の姫君のお母様である【竜人の国のお后様】です!

まさかの女の子同士の運命の番という百合展開に、主人公のエレンちゃんも読者の皆様もびっくりされたのではないでしょうか。

ちなみに作中でお后様がサラッと言及していましたが、竜王様(旦那様)とはビジネスパートナーで、すでに離婚が成立しています。

前作の姫君が茶トラちゃんを溺愛していたように、この親子は一度「番」と決めた相手にはとことん情熱的な血筋のようです。

エレンちゃんが高級なお肉や宝石、そしてお后様の大きな翼でこれでもかと甘やかされる未来しか見えませんね。

身勝手な王子を見返して、最強の美女に溺愛されるエレンちゃんの新生活を、これからも温かく見守っていただければ幸いです。

それでは、また次の作品でお会いしましょう!

面白いと思ってくださったら、ぜひ評価やブックマークをよろしくお願いいたします!


人間(何を学習しているんだよAI…)

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