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神々の戯れ~暇すぎるので転生させてみました~  作者: 日向ぼっこ
2章.冒険者編
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15話.ギルドマスターの頼み


ダンに連れていかれた場所は、応接室のようなところだった。



ダン 「ここはワシの部屋じゃ」


   「とって食ったりはしないから、とりあえず座ってくれ」



うながされるまま、ふたりはソファーに着席する。




ダン 「で、聞きたいことについてなんじゃがな・・・・」


   「さっき、ガラドのやつをぶっとばしたって聞いたが本当か?」


くろむ「・・・・・」



ダン 「あー!  勘違いするなよ?」


   「あのバカのことだ、

    どうせあいつがくろむにくだらないイチャモンでも

    つけて絡んだんじゃろ?」


くろむ「よくお分かりのようで・・・」


ダン 「力だけはあるんじゃが、性格は完全に破綻しているやつじゃしの」


くろむ「でも、そうなると何が聞きたいんだ?」


ダン 「あぁ、それなんじゃがな」


   「くろむよ、<氷>魔術であいつを倒したってのは本当か?」


くろむ「そうだけど、それが?」


ダン 「・・・・」


   「上位属性である<氷>属性をあやつり、

    Bランク冒険者のガラドを子供扱いで撃退」


   「こんなことができるやつをFランク冒険者として

    おくわけにはいかない」


   「そこでじゃ」


   「このBランクの依頼をクリアしてみてくれないか?」


   「このクエストのクリアをもって、くろむをBランクとする」


   「特例に特例を重ねたことにはなるが、

    くろむは最低でもBランクの実力があることは明白じゃしな」



ダンは笑顔でクエストの書かれた紙を手渡してきた。


---------------------------------------------------------------------------------


クエストランク : B


クエスト種類  : 討伐


期限      : 2週間


場所      : ルインから北上した場所にある丘のふもと

          (ルインより徒歩3日前後)


内容      : オークの集落のせん滅


  調査の結果、北の丘のふもとに50匹規模の集落が存在し、

  上位種:オークジェネラルの存在も確認されている。


  現在は、最上位種:オークキングは確認されていないが

  時間と共に出現の可能性が高まるため、至急の対応を望む。


---------------------------------------------------------------------------------



内容的には、特に苦労もせずに達成できそうな内容だった。

この条件であれば、ダンの依頼を断る理由も特にない。




くろむ「わかりました、この依頼受けさせてもらいます」


ダン 「よろしくたのむ」


   「完了の報告は俺をカウンターで呼び出してくれ」


くろむ「わかりました」




ダンからの依頼を受注したくろむは、

アキナとともにギルドを後にした。



くろむ「なんか色々とありがとな、すっごい助かったよ」


アキナ「いえいえ、このくらい気にしなくていいですよ」

 

   「そんなことより、くろむの強さに驚いて、声がでなかったよ」


くろむ「あはは、俺なんてまだまだだよ」



   「とりあえず、恩返しの分はここまでかな」


   「ほんとありがと」


   「ここからは・・・  別行動だね」




くろむは、このままアキナと行動を共にしたい思いに惹かれていたが、

自身のステータスのことなど隠さなければいけないことが

多すぎることによりアキナに誘いの言葉を言えずにいた。




アキナ「そ、そうですね」


   「そういえば、先ほどお話したわたしのおススメの宿は

    そこの角を曲がったところにある安楽亭あんらくていですよ」




アキナは一緒についていきたいという言葉をいうことが恥ずかしくて、

後ろ髪をひかれながらも、その言葉を言えずにいた。




くろむ「ありがとね」


   「同じ冒険者同士どっかで会うこともあるだろうし、

    そのときはよろしくね」


アキナ「う、うん・・・」


   「そうだね、よろしくね」


くろむ「じゃあ・・・  またね」


アキナ「うん、またね・・・・」



二人はそう言い残すと、別々の方向に歩き出した。




くろむ「・・・・・ とりあえず宿にいくか」


ナビ 「寂しそうだね?」


くろむ「まぁ・・・ 否定はしない」


   「急にできた旅の同行者に驚きもしたけど、

    なんだかんだで楽しくもあったしね」


ナビ 「やけに素直じゃないの」


くろむ「うっせぇ・・・・」




宿につくと、5泊2食つきで銀貨10枚だったので、

それを支払い、案内された部屋に入った。




くろむ「ふぅ〜、なんか疲れたわ・・・・」


ナビ 「まぁ一気にいろんなことがあったしね」


くろむ「ただ、まぁこれでサバイバル生活卒業で

    人っぽい生活開始ではあるな」


   「そういえば、ここって飯付きだし、

    ゴブ太に飯の準備辞めさせないとな」




くろむ「お〜い、ゴブ太〜〜」


ゴブ太「主様、なんでございましょうか?」


くろむ「お前たちに指示してる内容の変更を伝えようと思ってな」


   「これからはその洞くつの周辺および内部から

    <鉱石>の収集を頼む」


ゴブ太「かしこまりました、主様」




ゴブ太たちへの指令を食料集めから森の中に点在する鉱石集めに変更させた。

そして、<ルーム>内に鉱石貯蔵庫を作成した。



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