17話.思わぬ再会・・・・
次の日、朝早くから北の丘への向かって歩いていた。
くろむ「さくっと終わらせて、お金を稼ぐ!!!」
ナビ 「まぁ、資金不足で北の丘にいくまでの保存食の量が心許ないものね」
くろむ「ぅ・・・・」
ルインの街を出て2日目になっていた。
くろむ「なぁ・・・ 丘までって3日かかるって言ってなかったっけ?」
ナビ 「普通の人ならね?」
「自分のステータスの異常さを忘れてない?」
普通なら3日はかかる行程を2日でこなしてしまったようだ。
くろむ「ま、早く着くことはいいことだ♪」
「・・・・」
「なんか嫌な予感がさっきからするんだが・・・・」
「なんか感じるか?」
ナビ 「ん〜、特には・・・」
「しいていうなら、丘のふもとにいるって聞いたはずのオークの気配が
ふもとからはまったく感じず、
あっちの森からするかも?ってところかなぁ」
そういうと、ナビは丘のふもとの東側に位置する小規模な森を指さす。
くろむ「ってことは、その森から探索するべきかもな」
「警戒しながら、行こうか」
森の中に注意深く入っていくと、
くろむは既視感のある光景を目にした。
猫耳っこがオークに追われて逃げていた・・・・
くろむ「あれって、まさかアキナ?」
この時急いで飛び出し、救助しなかったことを後で後悔することになる。
次の瞬間、アキナはオークの持っていた剣にお腹を刺されて倒れた。
くろむ「!!!!!!!!!!!!!!!!」
怒りに我を失ったくろむは、飛び出していた。
アキナを刺したオークの頭部を殴り粉砕し、アキナを確保。
振り返った先にはオークの群れがいた。
群れが目に入った瞬間、くろむは発声していた。
くろむ「アイスピック × 10」
「アイスピック × 10」
「アイスピック × 10」
「アイスピック × 10」
「アイスピック × 10」
「アイスピック × 10」
「アイスピック × 10」
「アイスピック × 10」
狂ったように魔術を発動した。
その結果、その森はほぼ原形をとどめないほど破壊され、
オークの群れも跡形もなくなっていた。
くろむ「アキナ!!!!」
自らの傍らで倒れるアキナに声をかけつつ、
くろむは<治癒魔術>を作り出すことを決意する。
<水>属性をベースにし、<光>属性も混合する。
そこに<安らぎ><癒し><清浄>のイメージをめいっぱいまで注ぎ込んだ。
さらに全魔力を込めるように巨大な水球を目の前に生成する。
その水球をアキナに向け、発声した。
くろむ「ヒーリングウォーター!!!」
巨大な水球はアキナを優しく包み込み、発光した。
くろむは、アキナの無事を祈るあまり気づいていなかった。
この時のくろむの目には<従属眼>が発動してしまっていたことに・・・
発光が収まると剣は抜けており、傷もふさがっていた。
アキナ「ぅぅ・・・・」
アキナの右腕の甲に<氷の結晶>のような<紋>が浮かびあがった
アキナ「くろむ、ありがとう」
「また、助けてもらっちゃったね・・・・」
くろむ「そんなことよりどういうことだ!!?」
「なんでその<紋>が・・・・」
アキナ「薄くなっていく意識の中で・・・」
「くろむの声が聞こえたの・・・・」
「俺が助けるから俺に従えって」
「わたしはそれに、はいって答えたら、意識がもどったのよ」
くろむ「・・・・・」
ナビ 「必死すぎて気づいていなかったみたいね・・・」
ナビはアキナの救助中に<従属眼>が発動していたことを説明した・・・
くろむ「そんなことありえるのか・・・?」
ナビ 「まだ自分の能力を完璧には制御できていなかったってことかもね」
アキナ「なんでそんな悲しい顔をしてるの?」
くろむ「い、いや・・・」
「アキナを救えたことはホントに良かったと思ってる」
「でも、それ・・・・」
くろむはアキナの右手に浮かび上がった<紋>を指さした。
くろむ「それの意味はわかっているのか・・・?」
アキナ「初めてみるものだけど・・・」
「なんとなく感覚的にわかるよ」
「わたしは、くろむに従属した」
「ってことよね・・・?」
くろむ「そうだ・・・」
「意図したことではないとはいえ、ちゃんと説明しないといけないな」
「ちょっと時間かかるかもしれないけど・・・」
アキナ「時間ならいっぱいあるよ」
くろむ「そうだな」
くろむはアキナにすべてを打ち明ける決心をした。




