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魔力ゼロの無敗者  作者: マンタS
第7章 大国会談と四獣
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破壊の超攻撃

「やっぱりコウヤも至っていた…流石だな」



「おい、あれはなんだ!?3体の『四獣』の同時攻撃を受けて無傷だぞ!あの『異常者』は何をした?!」



 この事態に、何時ものクールぶった仮面が外れてしまっている。



「良いね。僕は()()()の方が好きだよ。ソレイさん?」



「そんな事はどうでも良い!奴は何をした?!お前は知っているのだろう!?」



 少し調子に乗ってしまったようだ。仮面が外れた上にキレている。



「ああ。あれはね…」



 ――――――――――――――――――――――――



「…来い」



 コウヤは静かにそう言った。鳥が象られたその赤黒い装甲を纏い、大きな羽を広げてそう言った。



 その挑発に乗り、『白虎』が爪での攻撃を仕掛ける。



「『(スーパー)破壊(ディストラクション)の斬撃(・スラッシュ)』」



 右手に握る『魔滅』にその力を流し、向かってきた『白虎』の鋭利な爪ごと全身を両断した。両断された『白虎』の勢いは止まらず、そのままコウヤの後方まで飛んでいく。



 そして、『白虎』の身体は()()()()()()()



「『(スーパー)破壊(ディストラクション)の爆散(・エクスプロージョン)』」



 そしてそのまま再生する事なく、『白虎』はその爆発によって跡形もなく消滅した。



 コウヤは振り返らずにそれを確認すると、鋭い眼光で他の2体の『四獣』を睨みつけた。



 その遥か遠くでは、この様子を見ている男女の姿が尚もあった。



「『魔力(マジック)破壊(ディストラクション)』を身に纏っているんだよ。それも、()()()()()()()()()()()でね」



「どういう事だ?」



「僕の『魔力封印(マジックロック)』同様、コウヤの『魔力(マジック)破壊(ディストラクション)』は圧縮すればするほど、硬く強固なものとなる。

 今コウヤは、それを最高まで高めた状態。つまり、半径100メートルの球体としての『魔力(マジック)破壊(ディストラクション)』を最小まで圧縮して小さくし、それを鎧のようにして全身に纏っているのさ。

 これにより、外界からの全ての魔力攻撃はあの鎧に触れた瞬間破壊される。更に、通常の鎧では覆うことのできない関節部分すら、『魔力(マジック)破壊(ディストラクション)』を常時流動的に操作することで纏う事を可能にする」



「っ!だが、それでは『白虎』の傷が再生しなかった事を説明できない!それに、顔の部分は覆っていないようだし…」



「覆っているさ」



 焦って聞いてきたソレイの言葉を、遮るようにして答えた。自分でも驚くぐらい、()()()()()()



「あれは、ただ色を変えているだけ。『魔力殺し(マジックキラー)』の能力は練度が上がれば上がるほど、出来ることが多くなっていく。色の変化もその1つ。まぁ、今のコウヤは色を変えているんじゃなくて、透明にしてるんだけどね。視界は確保しなきゃならないから。

 ただ、口と耳の辺りは本当に覆っていないよ。口元を覆うと呼吸が出来ないし、耳を覆うと音が聞こえないからね。まぁ、攻撃が飛んできたと察知できれば直ぐに展開出来るんだけど…

 あぁそれと、『白虎』が傷を再生出来なかったのは…」



 ――――――――――――――――――――――――



「キャャャャァァァァァァァァ!!!」

 


 空間が揺れるような悲鳴を上げて、『朱雀』は逃げていった。最高スピードを出して逃げて行った。だが、



「『破壊(ディストラクション)の軌道(・ドライブ)』」



破壊(ディストラクション)の装甲(・アームド)』を発動して、やっと発動出来る技である。



 全身を覆った鎧をから『魔力(マジック)破壊(ディストラクション)』を放出する。それにより、スピード、パワーを底上げし、防御力も吐き出される『魔力(マジック)破壊(ディストラクション)』により向上する。



 体力の消耗がより激しくなる、という事だけが問題だが。



 全身に覆った装甲から、赤黒い蒸気が勢い良く吹き出す。それを確認すると、『朱雀』の後を追った。そして一瞬で追い抜き、『朱雀』の目の前で静止する。



 それに気づいた『朱雀』は進行方向を変えるが、その進行方向上に移動し、退路を奪う。ここで、『朱雀』は気付いたようだ。もうこの男は、自分より速いという事を。



 それを知ったからか、今度は口から炎を吐いた。たかだか不死鳥(フェニックス)の数倍程度の火力しかなかったが。



「『(スーパー)破壊(ディストラクション)の波動(・バースト)』」



 その炎を飲み込む程の波動を放つ。そして『朱雀』の全身がこの波動に覆われるのも、直ぐ後の事だった。



「さぁ、最後だ」



 最後に残ったのは『玄武』。最初に倒そうと思った相手だが、今となってはその意味も無い。



 ――――――――――――――――――――――――



「ステージが違うから。さっきも言ったよね。強さにはステージがあるって。もうコウヤの力は、『四獣』と同列のものじゃないってことさ。

 つまり、『()()()()()()()()()()だろうと、今の状態のコウヤの『魔力(マジック)破壊(ディストラクション)』を止められやしないって事さ」



「…そこまで」



 その言葉に、ソレイは耳を疑った。要は、あの『四獣』達が今の状態のコウヤとでは力が違いすぎる、と言っているのだ。



 だが、1つ疑問に思ったことがある。



「なら、何故お前はそんな事を知っている?」



 ――――――――――――――――――――――――



 俺は、既に大地に降り立った『玄武』を遠目から見る。と、『玄武』が魔法を発動し、無数に鋭く尖らせた大地を、俺に向かって飛ばしてくる。



 俺が『玄武』に辿り着く為に何をしたか。ただ、真っ直ぐ進んだ。『玄武』の元へ、真っ直ぐに。理由は簡単。



 あの程度のスピードでは、例え真っ直ぐ進んでも、今の俺のスピードならばまず当たる事は無い。



 それを予見したか、『玄武』は自分を大地で覆った。それも5重。奴の最高の盾なのだろう。だが、そんな物は関係無い。



 この状態での最高の技であれば、あの程度の盾、容易く破壊出来る。



 俺は『魔滅』を持った右手で、突きような構えをとった。そして、力を『魔滅』に流し込んでいく。



「『破壊(ディストラクション)の超攻撃(・ストライク)』」



 これも、『破壊(ディストラクション)の装甲(・アームド)』を発動して初めて使える技である。俺の技の中で、最も威力のある技だ。



 それを、『玄武』の盾めがけて打ち込んだ。そしてその最高の盾は、紙のように破壊された。残る4つの盾も簡単に破壊されていき、結局『玄武』にまで攻撃が届いた。



 その威力で大地が大きく抉られ、『玄武』は消滅した。

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