No.1【練習用の剣】
基本的な、とある国の練習用の剣。
その剣似纏わる噂は今も生き続けたいる。
No.1【練習用の剣】
昔ある国に、
この練習用の剣があった。
練習用なので最低限の質しかなく。
手荒な使い手は直ぐに壊してしまう、
そんな武器がこの剣だった。
そして教官は、
この剣が好きだった。
使い手の未熟がよく現れる、
そんな武器だったからです。
ーーーー
この剣は一般兵からは、
かなり不評な武器でした。
この国の武器は技術が素晴らしく。
この様な基礎を鍛える意味が、
分からない兵も少なくなかったからです。
「お前ら!何をサボってるんだ!」
教官は怠ける新兵に怒鳴ります。
「見ろ!アイツを」
「お前らと同じ、
いやそれ以上に鍛錬をしてるのに」
「全く武器を摩耗してないぞ!」
それは彼が基礎を大事に、
そして完璧に使い続けたからです。
今でも振られ続ける姿は、
身を削る努力として、
ここにはありました。
ーーーー
ある日、
この国は大きな混乱が起きてしまいました。
戦場はもはや城内まで及び。
全てが終わるまで時間の問題でした。
何故この様な事になったのか?
それは汚職や裏切り。
情報の漏洩による弱点が、
浮き彫りになったからです。
優れた武具も弱点が知られれば、
対策しない国はありません。
そんな中、ある新兵は偶然が重なり。
生き残り国を出ようとしてましたが、
敵に囲まれ危機的な状態になりました。
ーーーー
その新兵こそ、才能ある有望な人材でしたが。
奇襲や混乱の中、手には練習用の剣しかなく。
この状況を打破する事無く、
敗れてしまいました。
そこに手負いの、教官が現れました。
もはや失うものは無い教官。
ボロボロの武器を捨て、
新兵の武器を持ち直し、
鬼神の如き戦い続けました。
祖国の武器は特殊です、
故に脆い所もあった。
しかし今の教官は基本に忠実に、
ひたすらこの武器を振るい続けました。
最後に敗れた時には、数多の屍を並べ。
今でもこの武器を愛用し続ける者は、
この話と同じ狂気の沙汰として、
恐れられる様になりました。




