第4話 魔王城
短めに作ればいちいち保存しなくて済むから楽ですねw
「オグゥェ……」
マコトは虚ろな目をしながら下を向き、口から虹のかからない程度の吐瀉物を出していた。
『キュルウィィイ…フゥフゥフゥ…』
「ありがとなカエル。お前は今までのカエルの中で抜群に良い走りをしてたぞ!」
ロウダンはカエルを撫でながら褒めている。
全く何が良いのか。マコトはここで決意した。
(移動魔法…絶対覚えよう…!!)
『ギュルウィィイイイイイイ―――――!!』
カエルは青く淡く光り、シャボン玉の様になって消えていく。
「えっ!?死ぬの!?ここで!?」
「違う。妖精の姿に戻るだけだ。」
「はぁ!?あれ妖精なの!?」
「化精と言ってな。臆病で、化けてないと人前に出てこられないらしい。」
「ハァ…。」
マコトは溜息をつく。
「どーせその要請とやらも気持ちが悪いのでしょうね…。」
「…まぁそれは置いといて、付いたぞマコト。ここが魔王城だ。」
「あ…あぁ?うん…?さっきから少し気になってたけど…ここが?」
「魔王城だが?」
マコト大きく息を吸う。
「この綺麗に澄んだ青い空。」
大きく深呼吸。
「静かにそよぐ風に花の匂い。ここが魔王軍の本拠地、恐ろしき魔王の住む魔王城?」
「そうだが?」
「いや違うでしょォォォオオオオ!?いやほら!魔王城って言ったら、赤黒く染まった不気味な空に、猛獣の死骸がゴロゴロ転がってて、雷は常になって…そう!!ドラゴン!!ドラゴンが火吹きながら空飛んでる!!魔王城ってそんな感じじゃないの!?」
「・・・?」
ポカーンっと突っ立ているロウダン。
「どこの世界の事言ってんだマコト…?赤黒く染まった不気味な空?そんな気持ちの悪い天気になんかなるわけないだろ。一体何が降るんだよ。」
「…エッ?」
ロウダンに正論で論破されるマコト。
「いやっ…何が降るって聞かれましても…。」
「猛獣の死骸がそんな転がってたら、伝染病とかなるだろ。」
「デ…デンセンビョウ…。」
ロウダンは首を降りながら答える。
「常に雷がなってるとか…。容易に外で歩けないじゃないか。しかも何だ?ドラゴン?ハッ!ここはファンタジー世界じゃないんだぜ?(笑)」
「魔力とか魔王とか…ッ!!十分ファンタジー世界だよ!!…ってかドラゴンいねぇのかよ!チキショウ!!!」
このまま読者ゼロのまま進むのかな…(笑)
いや(泣)だな。ww