第9話 属性魔法
なんかこの話の完結まで持っていくのに、ものすごく前置きというか話が長くなってしまったwwwまぁ長くなることに問題はないけど、ミスがあるかもしれないので、宜しければ気づき次第、Twitterとかで言っていただけるとありがたいです。
『ふんふ、ふんふふん♪』
シュバルとシェザルがスキップをしながら最後の部屋から出ようとしている。
「ちょっと待ちなさい!悪の輩は大勢いるのですよね?あなた達2人で本当に大丈夫なの?」
「だから悪の輩は俺達だろ…。」
シュバルがクルッと振り返る。
「大丈夫です魔王サマ。大半は、レフライ兄弟が倒してくれました。」
次にシェザルが振り返る。
「そうですそうです。外壁と花畑は、全て赤色に染め上がってます。」
「おいおい!グロイな!!」
サタリシアは再び玉座に座る。
「ならよろしい。さっさと片をつけてきなさい。」
『了解です魔王サマ。』
シュバルとシェザル、二人同時に敬礼をして、落ちていくように、床からすり抜けて出ていく。それを見たマコトはサタリシアに聞く。
「なぁサタラン?あれも魔力なのか?」
マコトはまた胡座をかきながら、馴れ馴れしくサタリシアに質問する。
「あなた…私が魔王だと承知の上でその態度を取っているの…?」
玉座に座りながら頭を抱え、マコトを見る。マコトは真剣な眼差しでサタリシアを見ていた。
「俺は誰だろうと、態度を変えたりはしない。差別は嫌いなので…なッ!」
ハッキリとしていてかつ、意味のわからない受け答えをするマコト。
「…はぁ…もういいわよ。そうよ、あれは魔力の力によるもの。」
サタリシアはもう呆れたと言うより、諦めた様だった。
「あの子達の魔力は『接触』。あらゆる物質、物体を触れたり、触れなかったりする能力よ。宙に浮くのも、浮いているのではなくて、空気に強く触れて移動をしているのよ。」
「壁や床を透過したりしているのは?」
「あれも、実際は透過しているのではないわ。世界の物体全ては、分子によって作られているわ。あの子達の魔力は『接触』よ。触れたり、触れなかったり。だから、一切の分子に触れないで移動するの。そうね…簡単に言うのでしたら、物質自身があの子達のために、穴を作ってあげているようなものね。その後、穴が残らないのも、分子と分子が結合しているからよ。」
「………?」
マコトは口を固く締め、目を点にしながら、首を斜めに傾ける。
「あなた…理解出来ていないですわね?」
マコトはその言葉を聞いた途端、ニッコリと笑い、手をグッドにして突き出す。
「うむ!」
「どうしてドヤ顔なのよォー!」
ドガーーーーーーーン!!!
再び近くで爆発音が聞こえる。
「…シュバルとシェザルは大丈夫なんだろうな?」
あまりにも大きな音だったので、マコトは心配そうにサタリシアに聞く。
「大丈夫よ。あの子達は強いもの。」
「ふーん。そか。」
心配な表情の一つもしないサタリシアに、マコトは少し安心した様だった。
「ところでマコト。あなたはどのような魔力を持っているの?報告では、魔力値が異様に高いと言われてましたが、どういったものなの?」
期待をしているキラキラした目で、少し前かがみに訪ねてくるサタリシア。
「いや。どーいったものと言われても。自分でもよく分からないな。棒を突き出したら、光の槍が出たくらい?」
「ハッ…なんですの…その程度のもなのね…。」
いきなりサタリシアの表情が、期待から失望に変わる。
「サタランは、顔に出やすいタイプだなぁ。怒る時も、恥ずかしがる時も、期待する時も、失望する時も…。口無くても何とかなりそうだな!」
マコトは笑いながら言う。
「黙っ…黙れッ!あと、いい加減サタラン言うな!…ったくもう…。」
サタリシアは、自分の胸の谷間に手を入れる。
「これを使いなさい。」
胸の谷間から取り出したのは、白い石だった。それをマコトに投げる。
「うわっ…と!」
マコトは石を受け取ったあと、驚いた顔でサタリシアを見る。
「お前…そんなキャラで、何いきなり、ちょい悪お姉さん演じてんだよ…!?」
ビクッ…!?
「ちっ違うわよォー!ただここにしまってただけよ!」
「嘘は良くないですよ魔王サマ。」
「キャッ!」
サタリシアの足元から、いきなり顔を出すシュバルとシェザル。
「そうですそうです。嘘は良くないです。」
「そーだそーだ。嘘は良くないぞー。」
便乗するマコト。
「マコトは黙れ!」
またもや、わかりやすく顔を真っ赤にしながら言うサタリシア。
「うっ嘘なんかついてないわよ!」
『?』
顔を見合わせるシュバルとシェザル。
「だって魔王サマ。『ここにしまえば、少しはエロく可愛くなれるわ…ッ!』って顔を真っ赤にしながら言ってたじゃないですか。」
「ひぃ…ッ!!」
「ブッ…フフフ…ッ!!」
笑うマコト。
「…ッ!!」
言葉が出ないサタリシア。
「そうですそうです魔王サマ。今日はいつにもなく、今の魔王サマの顔の色した、勝負下着なんか履いちゃっ―――」
―――ゲシッ!!
シェザルの顔面に、足を乗せて黙らせるサタリシア。
「そッ!それ以上言うな…ッ!!!」
これ以上はもうないほど、サタリシアの顔は真っ赤だった。
『ごめんなさい魔王サマ。』
シュバルとシェザルは、スルスルと床から出てくる。
「報告です魔王サマ。悪の輩を全員倒して来ました。」
「そうですそうです。分子レベルに粉々にしてきました。」
「そう。良くやったわね。」
シュバルとシェザルはバンザイをする。
「やったーやったー。魔王サマに褒められたー。嬉しいなーシェザルー。」
「そうですそうです。嬉しいなーシュバルー。」
2人が喜んでいる間、マコトはサタリシアから渡された石を見つめていた。
「なぁ、この石は結局なんなんだよ。」
「…最初に話を反らしたのは、あなたでしょう…!!」
サタリシアは目をつぶりながら、自分の手を握り締め、怒りを抑えている。するとシュバルとシェザルがプカプカと浮きながら、マコトの方へ来る。
「それはね『無魔石』と言って、魔石の原石だよ。」
「そうですそうです。念じることによって、魔法を生じさせたりする石です。」
「魔法を生じさせる?」
シュバルとシェザルはポケットから、マコトの持っているのと同じ無魔石を取り出す。
「例えば、炎と念じると。」
シュバルの持っている、白い無魔石が、だんだん赤く染まっていく。
「おぉ!スゲェ!」
「そうですそうです。例えば、氷と念じると。」
同じく、シェザルの持っている無魔石が、薄い水色に染まっていく。
「これが属性魔法です。とりあえず、やってみましょう。」
「そうですそうです。やってみましょう。」
「じゃあまずは炎…。」
マコトの持っている無魔石がだんだんと、赤く染まっていく。
「おぉ!出来た!」
「炎属性者だね。」
「そうですそうです。炎属性者だね。」
「ん?一つだけなのか?」
マコトは不思議そうな顔で、シュバルとシェザルに聞く。
「基本、属性魔法は1人1つだよ。」
「そうですそうです。極稀に二属性使いとかいるけど、基本は1つだよ。」
「そうなのかぁ…。氷…。」
マコトの持っていた、赤色無魔石がだんだん、薄い水色に変色していく。
『えっ!?』
シュバルとシェザルは驚き後退りする。
「なっ…!?なんですって!?二属性使い!?」
サタリシアも大きく驚き、玉座から立ち上がる。
「多分だけど、まだまだいけるぞ。…そうだな…草…?」
再びマコトの持っていた無魔石が、緑色に変色し始める。
「ほらな。」
「すごい!すごいです!」
「そうですそうです!すごすぎです!」
マコトに飛びつくシュバルとシェザル。サタリシアは驚き過ぎて腰を抜かし、床に倒れる。
「伝説の…『全属性使い』…ッ!!!」
凄く書いてて楽しい!
4話余裕で超えられたwwww




