自己紹介その1
「…あの、初対面の方も多いので、一度みんな自己紹介し合いませんか?」
そう言うことによってこの場の空気を変えたのは、火菜くんだった。
ところどころで「いいよ」と言う声や「賛成」と言う声が聞こえる。
僕も断る理由がないので、
「僕もその提案に賛成なのだっ」
とだけ返しておくことにした。
火菜くんはその様子を確認し、勝手に仕切り始めた。
「それでは始めましょう。自分の名前と、なんの精霊使いかと、好きな食べ物・好きな事・趣味・特技などを言ってください。
ではちょうど円形に座っているので、私から時計回りに言っていきましょう。
まずは私から…コホン…はじめまして、私は火菜と申します。火の精霊使いをやっております。特技は人の好みや性格を見抜くことです。よろしくお願いします」
第一三五代目火の精霊使い、火菜。
武器は、炎を纏い、放つ槍。
裏が多く、相手によって態度を変える。今現在心を開いている人は風香と、このコンビニエンスストアの店長である金城一樹のみ。
不良だった両親は家事により他界。
精霊使いになる前は、風香の家に住んでいた。
…以上が火菜の検索結果である。
さて次だ。
「次は私だな。…はじめまして、私は霊の精霊使いの霊子だ。えっと、趣味は墓地巡りだ。よろしくな」
第一〇七代目霊の精霊使い、霊子。
歳は一六歳。精霊使い歴約五年弱。
メッシュに赤が入った白髪ロングストレートヘアに巫女を連想させるような和服が特徴の少女だ。
武器は、多くの亡き者の魂が宿った扇子。
面倒見が良く頭脳明晰なことから、僕たちのリーダー的存在。あまり自分のことを話したがることはない。
実家は神社。
…以上が霊子の検索結果である。
「お次は私ですの?…そうですの。…えっと、みなさんはじめましてですの。言葉の精霊使いの文子と申しますの。最近の趣味は…その…お姉様の観察日記をつけること…ですの…。よっ、よろしくお願いしますですのっ。…あぁぁ、ついに言ってしまったんですの…」
第八三代目言葉の精霊使い、文子。
歳は一四歳。精霊使い歴二年半。
青がかった黒髪のストレートボブに白く大きなリボンを付け、胸元が大きく開いた和服が特徴の少女だ。
武器は、書いたものやことを具現化させることのできる筆。
礼儀正しく起用で家庭的で誰にでも優しいが、執着心が強い上に愛が重い。霊子のことをお姉様と呼び、とても慕っていて、何よりも霊子のことを思っている。
実家は由緒正しき家系であり、親は大企業の社長。
…以上が文子の検索結果である。
次は僕の番だ。
「次は僕の番なのだっ。…はじめまして、僕の名前は情というのだ。情報の精霊使いで、趣味はネットサーフィンなのだ。これからも、何とぞよろしくなのだっ」
僕についての検索結果は、後ほど説明させてもらう。
「お次は私の番ですわねっ。…はじめまして、私の名前は憶ですわ。記憶の精霊使いをやっていて、趣味は物語を考えることですわ。これからも、何とぞよろしくお願いしますですわっ」
憶についての検索結果も、後ほど僕と一緒に説明させてもらおう。
「…えっと…わ、私?…か。…あのっ…えっと…水樹、と、いい…ます。み、水の…精霊使い、です…。好きな…食べ、物、は…魚、です…。よ、よろしく…お願い…しま、すぅ…」
第二一八代目水の精霊使い、水樹。
歳は一二歳。精霊使い約一ヶ月。
青がかった白くて長い髪を後ろでおさげにし、水色のロングコートが特徴の少女。
武器はなく、水を手の操作によって操る。
人見知りで人と話すのが苦手で、そんな自分のことをコンプレックスに思っている。でも信頼している相手とはたくさん話したい。
実家は魚屋。親は漁師。
…以上が水樹の検索結果である。
「次は僕ですね。…はじめまして、星の精霊使いをやっている星斗です。そうですねぇ…趣味、は…天体観測です。よろしくお願いします」
第一〇〇代目星の精霊使い、星斗。
歳は一〇歳。精霊使い歴四日。
金髪のショートヘアにオレンジのショートパンツが特徴の少女がだ。
武器は、リアルタイムで動く星星の模型のようなもの。
基本的には優しいが、怒ると怖い。裏では陰口が多い。
実家は一般家庭。
…以上が星斗の検索結果である。




