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地球の原材料  作者: 海那 白
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朝のミッション

 さあ、どうやって起こしてみるか……。


 まあ、

  軽く叩いてみる→「朝だよー」と声をかけてみる→揺すってみる→大声で叫ぶ

 とこんな感じでやれば、最低でも目は覚めるかなぁ。

 ……とりあえず、やってみよう。

 やらなきゃ、起きるかどうかも分からないしな。


 まずは、軽く肩を叩いてみよう。


 トンッ……


 ……ぱちっ


 水樹はなんと、僕が水樹の肩に触れたその瞬間に目を開けた。


 さすがに早すぎる。

 ありえねぇ。

 もうすでに起きていて、なんとなく起きちゃいけなさそうな雰囲気だったから寝ているふりをしていただけなのか、それとも、よほど肩が敏感なのか、たぶんそのどちらかなのだろう。

 後者よりも前者のほうが幾分か信憑性がある気がする。


 僕はしょうがなしに、水樹に、


「おはよ、水樹」


 と言うと、水樹は、白くてやわらかい髪をなびかせながらゆっくりと起き上がって、僕の方を見て微笑みながら、


「おはよ、星斗」


 と言った。


 うむ。

 早朝だからか、声が少しかすれていて、音量が小さい。

 話すスピードもなめらかになり、聞き取りやすかった。


 でもあいかわらず、僕以外の人だと緊張してしまうのか、ほかの人に対しては、僕とみたいにスムーズに話せてはいないらしい。


 僕的に水樹には、僕以外の人ともスムーズに話せるようになって欲しいが、なんとなく、このままでいいような気もしてきてしまう自分もいる。

 結局は、どっちがいいのだろうか。

 誰か分かる人がいるなら、今、この僕に分かりやすく納得できる答えを教えてください。

 お願いします。


 まあ、そのことについては置いといて、「〝ミッション〟は完了した」っと。

 意外と早くて助かったよ。


 一応、火菜さんには報告しておこう。


「火菜さーん、水樹、起きましたよー」

「ありがとー、星斗くーん。

 ……ごめーん、風香起こすの手伝ってー、ふたりともー。お願いしまーす。助けてー」


 見ると火菜さんは、風香さんの懐に引きずり込まれ、抱き枕がわりにされているらしかった。


 火菜さんも大変そうだな。

 ……よし、手伝うとするか!


 僕は謎の心でそう決意し、水樹に声をかけておくことにした。


「水樹ー、手伝ってー」

「了解、星斗っ」


 と言って、水樹は僕のそばに、なんだか嬉しそうに駆け寄ってきた。


 僕は少しほっとして、


「今、風香さんを起こそうとしている火菜さんを手伝いたいんだけど、手伝ってくれないかな?」


 と言った。


 水樹はクスッと笑いながら、


「了解、星斗っ」


 と言った。


 僕はそれをしっかりと確認してから、水樹に言った。、


「よしじゃあまずは、火菜さんを救出するかっ、水樹」

「了解、星斗っ」


 水樹がそう言ってこちらを向いた。


 目が合ってしまい、次になんだか笑いがこみ上げてきた。


 見ると水樹も、僕につられて笑ってしまったらしかった。


 その様子が、またなんだかおかしくて、笑ってしまった。


 この笑いは、どうやったら止まるのかな……。


 誰か知ってる人がいるのなら、ぜひとも教えてもらいたいくらいだ。


「……んん、何?うるさ……」


 声がした。


 「ん?どこから聞こえてきたんだ?」と思って見回してみると、顔だけ上げてこちらを見ている風香さんがいた。


 もしかしたら、僕たちの笑い声で起こしてしまったのかもしれない。

 ……だったら、よかったのかな?

 それとも、悪かったのかな?

 分かんないけど……。

 でもまあ、とりあえず風香さんは起きたんだから、結果オーライということでいいかなぁ……?

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