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護衛クエスト3

その後、仮眠したり交代で見張りしたり、合間に食事をしながら一日が過ぎ翌日の夜の事だ。



カーン!カーン!カーン!カーン!

「幽霊船がでた!来てくれ!!」


あれ?デジャブかな?

つい最近も似たようなことがあったよーな。。。


いや、違う!

起きなきゃ!


俺は慌てて甲板に出て操舵室へ向かった。


「どういう状況です?」


「昨日の幽霊船がまたついてきている!追い払ってくれ」


「分かりました」


俺は左舷側、昨日と同じ場所へ向かった。


すでにユイとリンダとレンがいた。

海を見るとサーチライトに照らされた幽霊船が来ていた。

まだ距離はあるが昨日よりも接近されているような気がする。


船が動いてもサーチライトがちゃんと追いかけてくれるのでどうやら見張り台にはジーナとライカがいるのかな。


「さってと、昨日と同じように追い払うか」


「だね」


俺は幽霊船に手を差し伸べると、


「【上級濁流渦潮メイルシュトローム】」

魔力が一気に解放され魔法となって幽霊船周囲に巨大な渦が出来上がる。


幽霊船は渦に巻き込まれて追いかけてくることが出来なくなった。


「よっし、任務完了!」


「それにしてもまた追いかけてくるなんてなかなかしつこいヤツだね」


「まずは報告しに操舵室に行こう」


俺達は操舵室へ移動した。


「サーシェさん、昨日同様航行不能にしておきました」


「よくやった、ありがとう。しかし、昨日に引き続き今日も出てくるとはついてないな」


「しかし撃沈したわけではありません。昨日に引き続き今日も出てくるというのは偶然ではない気がします」


「確かにそうだ。かといってこの船の積み荷は聖水が多い。幽霊船が聖水を欲しがるとは考え難い。積み荷が欲しくてきている訳ではないとすると一度発見した獲物はどこまで追いかけてくるという事なのかもしれないな」


「もしそうだとすると、乗組員全員をあの世まで引っ張り込むまでついてくるということでしょうか」


「考えたくはないな。ただ、明日も現れるようであれば今度は撃退ではなく撃沈を目指さなくてはならない。できるか?」


「どうでしょうか。遠距離攻撃で効きそうな火の魔法を昨日は一度使いました。しかし燃えるには燃えていましたが航行は可能のようでした。ですので今度は幽霊船に乗り込んで内部から破壊していくか・・・ということになります」


「できればもう二度と会敵しなければいいのだが、もし明日も出てくるようだったらそういう対応を頼む」


「わかりました。では明日は我々のパーティーは乗り込んで内部の様子を見たうえで可能な限り破壊活動を行います。その間、この船の防衛力は下がりますが大丈夫ですか?」


「そうだな・・。できれば剣士二人は置いて行ってくれないか?代わりにレンを同行させる。あいつはこういう時連れて行くと役に立つはずだ。逆に相手が幽霊の場合剣士を連れて行っても戦力にならない可能性が高いと思うんだが、どうかな?」


「それは構いませんが、こちらの船が物理特化になりませんか?」


「問題ない。幽霊船が出ている最中にほかの魔物が出てくるとも考えずらいし、小物であればオーベルでなんとかなる」


「オーベルさんも戦力なんですか?」


「ああ、彼女はエルフだからな。それなり以上に魔法も使えるのだよ。君たちが使った上級魔法までは使えないがね」


「そうだったんですね」


ありゃ、エロいからそういう目でしか見てなかったなんて言えない。

ん?そういえばオーベルさんはエルフなのに胸がボンッ!ってあったぞ?あれ?エルフはヒンニューじゃなかったっけ?

エリン先生もとびきり美人だったけど胸は薄かったのに。

まぁ深く考えても分からないものは分からないか。


「では、明日は会敵しないことを祈りますがもし出会ったら撃退せずに接近させ、その後我々が幽霊船に移動し内部から攻撃という形で動きます」


「護衛以上の働きをしてくれた場合追加報酬も考えておくよ。だが、全滅されたら今後の護衛が不足する。十分気を付けてくれよ」


「分かりました」


話がまとまったところで、俺達とレンはメインマストを登り監視台に来ていた。


「・・・・という訳で、明日もまた出てくるようなら今度はあっちの船に乗り移って内部から攻撃する方向になった」


「わ、、私は幽霊なんて怖くないですけどこっちの防衛がんばる!」

ジーナ、、、実は怖かったのか。。。


「ジーナは昔から怖がりにゃ。好奇心旺盛なくせにこういうのだけはダメなんだにゃー」


「怖くなんてないって!ただ剣で切れない相手だとちょっと戸惑うというかなんというか・・・モニョモニョ。。。」


「やっぱり怖いんだにゃ!」


「怖くないってば!リンダはいいわよ、聖銀のロングソードを持っているからアンデッド系も切れるんだから」


ほほぅ、そんな武器だったのか。


「まぁまぁ、どちらにしてもジーナとリンダは護衛を頼むよ。ライカは大丈夫?」


「ボクは大丈夫だよ!アンデッドって言っても魔物であることには変わりないんだから魔法で燃やし尽くすね」

こっちはこっちで過激ですこと。


「あ、ああ。がんばろうね」


「ところで、レンはアンデッド系に有効な手段があるの?」


「わたくしは精神のある相手には有効な召喚魔法が使えます。それに普通の火魔法も使えますよ。上級魔法は一度使うとかなり魔力を消費するので滅多に使えませんが、人族より魔力は多いので初級や中級の火魔法をどんどん使えますよ」


「レンは300歳を超える年齢だからもしかしてアンデッドの攻略法とか知ってる?」


「ゾンビ系やスケルトン系は火と聖なる光属性に弱いです。何度か戦ったこともありますが、だいたいは火で燃やし尽くせば再生しないみたいですね。他にも悪霊系だとわたしの精神攻撃が可能な召喚魔法で倒したこともあります。が、これは少々特殊なので参考にならないかもしれません。ケン様ユイ様ライカ様は光魔法は?」


「【照光シャイン】は得意だけど、攻撃系の魔法はないかも」


「いえ、悪霊系だとそれでもダメージが入ることもありますよ」


「そーなんだ!じゃああの船キラッキラに光輝く船に変えてやるってのもあり?」


「ありといえばありですが、、、眩しすぎて見えなくなると戦えませんよ?」


「そりゃそーだね」


「じゃあこんなのはどうかな?」


俺は剣を抜くと【照光シャイン】をかけた。


「らーいーとーせーばーあー!」


ブゥオン!って音はしないけど、光の剣ができあがった。


「おお、これはすごい。こんな光魔法の使い方は初めて見ました。この剣ならばダメージが入るアンデッドもいそうです」


「ほほぅ、そうなのか。じゃあ幽霊船に乗ったらこれを使おう」


俺は【照光シャイン】を消すと剣を鞘にしまった。


「他には【小回復ヒール】系統の魔法も使えるが、アンデッドに通用するかな?」


「どうでしょうか・・・それは試したことが無かったですので分かりません」


「そっか」

有名なRPGゲームとかでは回復魔法でアンデッド系にダメージが入ったりしたんだが、この世界だと分からないか。


「ところで、ケン様は人族ですよね?」


「ん?そうだけど?」


「魔族やハイエルフ並みに魔力を使いこなしていて、しかも独自の使い方に特化されているのでとても人族とは思えなくて」


「あー、たまたまね。赤ん坊のころからトレーニングしてたら結構魔力が上がってね。それに俺とユイは想像力豊かなんだ。いろんなイメージで魔法を使うからちょっと特殊かもね」

前世日本のアニメマンガ文化をなめるなよ!


「ちょっとどころの話ではなさそうです」


「ははは・・・」

あまり詳しくは説明できないので苦笑いで流す


「ああ!事情がおありのところ無理にお聞きしてしまい申し訳ございませんでした。二度とこのようなことが無いようお仕置き頂ければ幸いです」


「いやいや、お仕置きだなんて。気にしないで」


「寛大なお言葉、有難き幸せです」


言葉と裏腹にちょっと残念そうな顔してんじゃねーよぅ。

こいつ、どんだけマゾなんだ。


「それはともかく、これからの見張りはどうするにゃ?」


「幽霊船が出て来たときはジーナとライカが見張りだったよね?だったら、ジーナは休憩に入って、俺とライカの番で再開しようか」


「オーケー」


というわけで、俺とライカは見張り台に残り他の3人は降りて行った。


俺は後方をサーチライトで照らしながら追撃が無いか確認していた。

ライカは前方をサーチライトで照らして魔物が襲って来ないか確認している。


「さっきはああ言ったけど、ホントは幽霊とかちょっと怖いんだ・・・」


ライカが突然呟いた。


「そうだよね。それでも燃やし尽くすなんて強気な発言が出来るあたりライカは強いよ」


「そう・・・なのかな?」


「ジーナなんて怖くないって虚勢を張るのが精いっぱいだったろ?」


「クスッ!あれは見てて嘘だってすぐ分かったよね」


「うんうん。ジーナには物理攻撃はめっぽう強いけど魔法の類はからっきしだからね。俺達だって魔法を使えなかったらもっと怖いと思ったかもしれないよ」


「確かにそうかもね。うん、そうだね。ボクたちには魔法がある!しかも火と光の2つもの属性が有効だと分かっている。だったら怖がっちゃいけないよね!」


「そうだよ!俺達がやれるだけのことをしてそれでもダメだったらみんなで逃げたらいい!」


「フフッそうだね。ケン、ありがとう」


「・・・いいえの」


そんな話をしていてしばらくするとリンダがやってきた


「ライカ、交代するにゃ」


「うん、じゃあよろしくね」


そういうとライカは見張り台から降りて行った。


「リンダは幽霊船とか怖くないの?」


「んー、そうだにゃ・・・別に怖くないにゃ!」


「それはやっぱり武器がそれだから?」


「まぁそれもあるにゃ。でも幽霊船にはお魚がいっぱいあるかもしれないと思ったら怖くないにゃ!」


幽霊船にお魚がいっぱいなんて、聞いたこともない。

けど、好きなものを考えることで不必要に怖がらなくなっているのはいいことか。


「お魚の幽霊だったりして!?」


「幽霊でも食べれるかにゃ?」


「ははは、さすがにそれは食べれないんじゃないかな」


「残念にゃー!」


「じゃあさっさと幽霊船を退治してこの依頼を終わらせて、お魚食べにいかなきゃね」


「さんせーーーいにゃ!」


リンダの行動原理は8割「お魚食べたい」で占められてるんだろうな(笑)

そんな話をしているとあっという間に時間が経ち、ユイがやってきた。


「交代の時間だよー」


「おう、ありがとー。んじゃあとよろしくねー」


俺は見張り台から降りた。


そして寝室に向かい、仮眠するのであった。

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□頭脳派脳筋の異世界転生もよろしくお願いします。
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