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お風呂を作ろう

その日、エリン先生の治療院が終わって家に帰った時のことだった。


季節としては温暖を超えて暑い時期だ。


ジーナとリンダはやはり暑いのが苦手のようで、外にいるときは常に日陰にいた。

俺達も汗だくになって帰ってくるため、濡れた布で体を清める。

が、、、

やっぱり風呂には入りたい。

というわけで、前々から計画していた庭にお風呂を作る案をアスラに話す。


アスラは庭について特にこだわりがあるわけではないようで二つ返事でOKしてくれた。

ララは庭に家庭菜園を行っているところに影響がなければOKということだった。


さっそく夕食後に庭にいくつか【照光シャイン】を付けて灯りを確保。

設置場所は庭の約半分から裏の山手側まで。


まずは大きめの岩に【土球アースボール】を撃ち込んで砕いておく。

土魔法で1メートル程度の板を作り出し、【身体強化魔法ブースト】をがっつりかけて

庭にある邪魔なものを一層する。人力ブルドーザーだ。


よく分からない雑草や小石なんかをまとめて押し出した。


そのあとララの家庭菜園側との区切りのため、ブロック塀を作り上げる。

ジーナとリンダも何事かと見ていたが、整地を手伝ってくれた。


アスラとララは思っていたよりも広い範囲で整地されていくのを目を丸くして見ていた。


続いて、整地した中央の辺りから敷地の外に向けて排水溝を作る。溝の上には穴のあいたコンクリートブロックで蓋をする。

その上に排水溝のところだけは穴をあけて湯船の底を作っていく。

一辺が10メートル位になったところで湯船の壁を作る。


排水溝のところにワインのコルクみたいなので穴をふさぐ。まぁ、サイズはカップ麺ほどにしておいた。

そのまま湯船の底と同じように排水溝を中央に10×3メートルほどの洗い場の床を作り、湯船と同程度の壁を付ける。


湯船と洗い場を隔てる壁の両サイドに、30センチ程の正方形の土板を作り設置するとそのうえに魔法陣を彫り込む。


向かって左側を担当しているユイが作っている魔法陣は水を出すためのもの。

反対側を担当している俺が作っている魔法陣は温めるためのもの。

俺かユイがいれば魔法陣なんて使わずにお湯が出せるが、アスラやララのためにエリン先生にお願いして教わったのだ。


「そろそろ遅い時間になってきた。今日はこのくらいにしないさい」

魔法陣を作り終えたころ、アスラからお声がかかった。

まだ完成してないのにという気持ちもあったが、アスラの言う通り今日はこのくらいにしておくか。


「はい。ではさっそくここで汗を流してから休みませんか?」

といいつつ俺とユイが魔法陣に魔力を込める。

しばらくすると湯船の中は程よい温度のお湯で満たされた。

だって俺達はこの作業をしてて汗だくなんですもの。


その姿を見てアスラも頬が緩んだ。


「では、一番風呂は一家を代表して父さまからどうぞ!」

風呂桶を土魔法で作り出しアスラに渡す


「お、そうか?」

というと服を脱ぎだした。

もちろん俺達もすぐに入れるよう、すっぽんぽんだ!


「仕方ないわねぇ」

といいつつララはみんなの服を集めると家の中に入っていく。


「じゃあさっそく入るぞ」


「かけ湯はちゃんとしてくださいね」


「かけ湯?」


「湯船に入る前にまずは桶で体にお湯をかけて汚れを落とすんですよ」


「おお、そうか。湯船のお湯を汚さないためだな」


「そうです。では、どうぞ」


アスラがかけ湯をして湯船にはいっていく


「おーーーー!これは気持ちいな!お前たちも入っておいで!」


俺達も待ってましたとばかりに頭から桶でお湯を被り、かけ湯をした後飛び込んだ!


露天風呂はいいもんだ!和の心を存分に味わいたいと思ったが、ジーナとリンダがいる。

俺達子供組はお湯の掛け合いで遊ばないはずがない。


すると、みんなの風呂上りのために布をたくさん抱えてララが戻ってきた。


「あらあら、賑やかねぇ。布をここに置いておくから濡らさないようにね」

といいながら、ララも服を脱ぎお風呂に入ってきた。


なんだこのエロ美人は!


よく考えたら、ララの裸を見たことはなかったかもしれない。

おっぱいは赤ん坊のころ吸わせていただきましたが!グヘヘ


母親とはいえ、年齢はまだアラサーのはずだ。

俺とユイはじっくりララの裸体を拝ませて頂こうという下心があったが、

そんなことに興味のないジーナとリンダのお湯かけ攻撃により作戦行動不能となった。



しばらくするとジーナとリンダはのぼせ気味になってきた。


「ジーナ、リンダ、ちょっと湯船を出てここに立って?」


「いいけど、どうしたの?」


「だいぶのぼせてきたみたいだから冷ましてあげる」

二人が洗い場に出たところで上から水を浴びせる。


「わーーーーーーーーーーーーーー!」


浴びせる


「冷たくてきもちいい」


浴びせる

「きもちいにゃ~」


浴びせる

「もうい・・・」


浴びせる


「も!もういいにゃ!!!」


浴びせる


あ、もいいか。


「冷ましすぎたなら湯船に入ってあったまって」


「ケンもユイもやりすぎにゃ!」


湯船の淵に上るとそこから俺とユイに向けてそれぞれが飛び込んできた。

キャッキャウフフ展開かと一瞬思いました。


正しく表現するならば、それはフライングラリアットって言います。

腕が首にもろに入りました。後ろに倒れます。

水で勢いが削がれててよかったです。


そんなこんなで俺達ものぼせ気味になってきたので出ることにする。


ジーナとリンダはそのあと少しだけ温まるとすぐに出てきた。

湯船を出るとジーナとリンダはブルブルして水気を吹き飛ばしていた。



まんま、犬と猫やな。



「父さま、母さま、先にあがりますね」


アスラとララは少し離れたところで俺たちのことを見守るようにしていたが、

俺はアスラがたまにララのことをエロい目で見ていることに気づいていた。


こっちは本当にキャッキャウフフ展開なんだろうな。


「それと、露天風呂で景色が見えるのはバッチリなのですが外からも丸見えですので明日にでも壁つくりますね」


外から丸見えなので二人でイチャイチャもできまい。が、アスラのあの目ならし兼ねないので一応釘を刺しておいた。


「そうね、このままだと少し恥ずかしいからお願いね」


「はい」


俺達はララが用意してくれた布で体を拭き新しい下帯を付けると家に入った。

部屋で温風を出して髪を乾かす。ついでにジーナとリンダも乾かす。


そのあと俺とユイは部屋にある【照光シャイン】の魔法陣に向けて魔力をありったけつぎ込む。

魔力切れ直前に土魔法で魔法陣に蓋をして完了だ。

寝るときに灯りは必要ないからね。


寝ているとアスラ達の部屋からギシギシアンアン聞こえてきた。

まぁ、風呂でのあの様子だとそうなるよね。




翌日、朝の日課が終わった頃。

昨日の続きで風呂造りだ。


今日はまず敷地外から丸見え対策で壁を作っていく。

露天風呂の景色は維持したいので人の視線が入ってこない高さで作った。


続いて屋根。

湯船の壁から柱を4本作り出し、その上に屋根を付ける。

これも景色を壊さないように洗い場と湯船半分のサイズ。

残りの半分のスペースは雨にも濡れるが、まぁそれもありじゃない?


続いて昨日作った排水溝だけど、このまま排水を開始するとその圧力で洗い場に流れ込むから

湯船と洗い場はそれぞれ独立した排水溝を作った。


そのあと、家から洗い場まで渡り廊下を作る。

更衣室は家だからね。


とりあえずこれで風呂造りは完了だ!

これから毎日風呂に入れる!


シャンプーやボディーソープが無いのは残念だけど、

それでも前世日本人の俺達としては毎日風呂に入れるのはありがたい。


というか、せめて石鹸とかなら売ってないのかな?

今度探してみよう。


風呂造りが完了すると、ジーナとリンダは日陰でぐったりしていた。


ああ、この二人は暑いの苦手だったっけ。

まだ初夏からこの様子で夏は大丈夫なんだろうか。。。。


夏・・・といえば、、、プール!

昨日のお湯を抜いてない湯船の水を触ってみると、一晩ですっかり冷めていた。

プール代わりにちょうどいいじゃないか。


「ごめんくださーい」


表から声が聞こえてきた。


「はいはい、、あら!ライカちゃん。いらっしゃい」


「ケンちゃんとユイちゃんはいますか?」


「はいはい、こっちよ」


ララがライカを案内して庭までやってきた。


「ライカ、いらっしゃい」


「今日は二人ともいつものところに来てなかったからボク心配になっちゃって来ちゃった」


「ごめんね、これ作ってたんだ」


「これは??」


「お風呂だよ。しかも露天風呂!」

どーよ!?


「ボク、お風呂って初めて見た」

やっぱりこの世界では貴族とかそういうレベルの人じゃないとお風呂に入る習慣はないらしい。


「ライカも入っていく?今はお風呂じゃなくてプール代わりにもなるよ」


「プール?」


「水浴びしていきなよ!俺達も汗かいたし、これから入るところ」

俺とユイは服を脱ぐと湯船に飛び込んだ!


「きっもちいいい!!」


手のひらで水鉄砲を作ってリンダとジーナにかけてやる

ビュッ!

「冷たっ!」



「みんなもおいでよ。冷たくて気持ちいいよ!」


3人は服を脱ぐと湯船の中に飛び込んできた!


ジーナとリンダは見た目通りというか、、、犬かきで泳いでいた。

俺はというと小学生のころスイミングスクールに通わされていたので少しは泳げる。

しかし、ライカは泳げなさそう。というか、水の中に入ることに慣れてないんだろうね。


「ライカ、泳ぎ方教えておあげようか?」


「ほんとに!?ありがとう!」

キャッチフレーズ、守りたい、この笑顔!



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□頭脳派脳筋の異世界転生もよろしくお願いします。
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