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魔王の花嫁  作者: 諒夏
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外伝1:魔王の真の想い

魔王である彼が悠里を想う気持ちです。

そして、悠里を攫ったのも彼なりの思考があるんです

転生しても尚、オレはお前を求め続けている…


記憶に残る…お前の笑顔…

そして、その魂の輝き…


それに惹かれ続けている…

死に際…


『生まれ変わったら…私を…見つけて…』


その言葉を頼りに生きてきた…

お前を再び、この手に抱きしめる事だけを夢見て…


そして、お前の魂の輝きを見つけた。

まだ幼いお前は私を知らないだろうな。

だが、オレは知ってる。

お前という…存在を…


生まれたばかりのお前をこの目で見て、

そしてつけられた名前が同じなのも運命なのかと思った。

「悠里…」

小さく呟いてみればやはり胸は高鳴り、血が高ぶる。


お前を早くこの手に抱き、我が元に戻って来て欲しい。

そう、そして、待ちきれずお前を連れてきた。

私の城に。

なのに…お前が私を見る瞳は冷たい。


家族というものを殺したからだというのは分かっている。

だが、どうすればよかった?

お前が泣く姿など見たくはない。

それだけは真実だ。

だが、してしまった以上お前に何を言っても無駄であろう?


だが、後悔などしていないぞ。

お前は我が花嫁…

生まれる前から決まっていたのだからな。



愛している…

400年生きてきて、恋をしたのはお前だけだ。

外見ではない、魂に惚れたのだ。

だから、どんな外見でもかまわない。


もちろん、無理やりに惚れさせる事など可能だ。

魔界ではその名…真名を呼べばそのモノを束縛する事は可能で、いのままに出来る。。

それをしないのはアイツの心が今はオレの所にないから…

だから…あいつの気持ちがこちらに来た時でもいいと思っている。

その時はどんな手を使ってもあいつを我がモノにする。


こんな事を姉に言えば怒鳴られるだろう事は予想がつくし、殺されかねない。

魔王よりも鋭い力を持つ姉…自分よりよっぽど魔王にふさわしいと思うが、

姉いわく、『面倒』だという事でオレが魔王になったわけだが…

そんな事、今ではどうでもいい事で、アイツに関しては、

魔界の王としてのオレよりもただ一人の男としてのオレが

アイツを…悠里を求めている。


それだけは何人たりとも変える事のできない事実。


愛してる…


もう一度お前の笑顔を見れるなら…

どんな事もしてやろう。


「…悠里…」

誰もいない執務室でただ瞳を閉じて天井を見る。

それが最近の日課になってしまっている。

悠里を想っている魔王。

その気持ちの断片を書いてみました。

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