表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
四神伝説~散々支配してきたブリキ共に鉄槌を下してやんよ~  作者: 統氏


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

84/96

84話 エピソードタイトルで流石にふざけられない状況にしちゃった...

地球。


動きを止めた四獣王。


そのコックピットが静かに開く。


昇たちが外へ出る。


誰も――何も言わない。


風の音だけが流れる。


昇は振り返る。


そこにあるのは。


もう動かない機体。


共に戦った存在。


……相棒。


視線を逸らす。


焔も。


守も。


剣も。


言葉を失っていた。


博士たちはその空気を察し、距離を取る。


「少し休ませよう」


「今は無理に話すべきではない」


別の場所へ移動していく。


残された四人。


重い沈黙。


その中で。


昇が口を開く。


「……もう、戦えねぇ」


空気が止まる。


「は?」


「昇さん……?」


――バキッ!!


鈍い音が響く。


昇の体が揺れる。


殴られた。


剣だった。


「……何を言っている」


低く、押し殺した声。


「今までのお前はどうした」


昇が顔を上げる。


「……は?」


「ここで止まるつもりか」


「ふざけるな」


その一言で。


昇の中の何かが弾ける。


「……じゃあどうすんだよ!!」


昇が殴り返す。


衝撃。


剣の体が揺れる。


「おい!!」


「やめてください!!」


二人が割って入る。


だが止まらない。


掴み合う。


押し合う。


感情がぶつかる。


昇が叫ぶ。


「ドラゴンウェアを失ったんだぞ!!」


空気が止まる。


昇の声が震える。


「……いや」


「相棒を失ったんだ」


拳が震える。


「次も……」


「また誰か失うかもしれねぇ」


沈黙。


その言葉は。


三人の胸に重く落ちる。


焔は歯を食いしばる。


守は視線を落とす。


剣も。


何も言えない。


ただ拳を握る。


強く。


強く。


感情を押し殺すように。


その場を支配するのは。


喪失。


そして――


拭いきれない不安。


その時。


四獣AIの声が響く。


「――停止してください」


無機質な声。


だが、全員の動きを止めるには十分だった。


「現在の行動は非効率です」


沈黙。


誰も動かない。


「質問します」


「四獣王は、なぜ限界状態で合体を実行したのか」


答えはない。


「追加質問」


「あなた達は四獣王から、何を託されたのか」


空気が凍る。


「四獣王は損壊の可能性を理解していました」


「それでも戦闘を継続しました」


一拍。


「理由を、説明できますか」


誰も答えられない。


逃げられない問い。


「答えを出してください」


「それが理解できない限り」


「次も同じ結果になります」


沈黙。


だが――


その言葉は、確かに届いていた。


――続く。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ