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さしすせそで攻略する異世界 〜ショタな天使族による無自覚な“可愛い”が止まらない〜  作者: ながつき おつ


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最終話

評価やブックマークをしてくれると嬉しいです。お願いします。



 ……これは、僕の夢だろうか?


 何故か僕は今、セカイ様を俯瞰視点で見ていた。


 若返り、傷が治り、細かった肉体に筋肉がつき、髪もフサフサになっている。


「わははははは! 愉快愉快! これで我が子達も安泰じゃ!」


 セカイ様は鏡を見てはニンマリと笑い、様々なポージングをして楽しそうに自分の姿を見ている。


「これから先、世代をまたぐにつれ、我が子の戦闘力はどんどん弱くなっていくじゃろう。強さという尖った武器がなくなり、数千、数万年後にはどんどん凡庸な世界へとなっていく。

 でも、それでいい。それでいいのじゃ」


 セカイ様は笑う。大きく口を開けて、それはもう愉快そうに肩を揺らす。


「この先も未来が続く。ワシも死なず、ワシの子達も理不尽に殺し合うこともない。ワハハ! なんとも爽快じゃ! ワハハハハ!」


 やっぱり、推しが幸せなら、僕も幸せだな。


 

 あれ? 


 俯瞰して見ていた僕の視点が、じわじわと光に包まれていく。もっと見ていたいのに……


「それに、案外我が子は優秀じゃ。まさか一度は廃棄された世界を、もう一度完璧に再生させるとは……そんなこと、ワシにも不可能じゃった。そんな優秀な我が子なら、凡庸とは言わず、あるいは――」


 光で何も見えない。僕の身体が天に登っていくのだろうか、どんどん声が遠くなっていく。

 

 それから。


 ふわふわとしたまどろみの中、僕は目覚めた。


 ……ああ、なるほど、やはり夢だったか。


「にゅふふふ、なかなか楽しい夢だったなあ」


 これは確かに僕の見た夢だ。でも、ただの夢ではない。たしかに現実で起こっていることだ。


 当然確信なんてないが、僕はそう思うことにした。


「おはよー、みんな」


「おはよう、カナタお兄ちゃん!」


((おはよう))


「さあ、今日は何して遊ぶ?」





「【さ】さあやってみよう。【し】死ぬ気でやればできる。【す】すぐにできるようになるよ。【せ】せめてこれくらいは頑張ろう。【そ】そうそう! その調子!!」


 じわじわと他の国の文化が広まっていく創作の国で、僕は今ルナに舞いを教えていた。


 これが僕の「色」だ。みんなが惜しげもなく教えてくれたんだから、僕だって乞われたら教えないとね。


 ……でも、ちょっとやばい。ルナの成長力がとんでもない。


 要領が良いルナは、僕の技術をどんどん吸収していく。このままだと、僕は追いつかれてしまうかもしれない。


 それでも僕は本気で舞いを教える。僕の全てを使って全力で。


 舞いに関してだけは僕は妥協しない。何に負けようが絶対だ。ルナが成長する以上に、僕も成長すればいい。

 

 それに、最悪追いつかれたって構わない。その時はまた追い越せばいいんだから。


「【さ】最強だ!【し】信じられない!【す】崇拝してる!【せ】世界一!【そ】尊敬してるよ!」 


 優秀なルナを、とにかく称える。ルナの調子はどんどん上がっていく。ルナの身体が銀色にきらめき、誰もを魅了するような舞いを繰り広げている。


 やはりさしすせそ魔法は最強だ。


 今のルナは過去最高に輝いてる。僕の極致へ到達するのも、もうすぐだろう。


 でもね。


「僕はもっともっと先を行くよ」


 僕の中で五つの力が合わさった結果、僕の舞いに色が加わった。あっ、この色は色彩という色ね。


 ずっと、うっすら思ってたんだ。


 この世界には色があまりないなあって。乏しいなって。


 警告色とか、黒とか、グレーとか、そういうのばかりで、美しい色が全然ないんだよ。



 でね、ここからは僕の前世でやっていた仕事での価値観の話なんだけど……


『僕の仕事は、みんなにまだ気づいていない色を見せることなんだ。みんな、ピンクの桜の色は綺麗だって言うけどさあ。桜が散った後、しばらくしてからの桜の木の緑の葉っぱ。あれだって実は、見惚れるほど綺麗なんだ』


 そういうみんなが見逃した色の一つ一つを纏い、舞う。世界にはこれほど美しい色があるということを、みんなに知らしめる。


 前世の僕はそれだけで一角の人物になった。



 だから僕は……


「この五つの力を、色彩を自由自在に操れる力に作り変えたんだ。たとえこの世界に存在しない色でも、なんだってね」


 ポテンシャルだけでいえば、この五つの力をまとめれば、もしかしたら全ての世界を征服する戦闘力を得られたかもしれない。


 もったいないって思うかな? でもさ、そんな力より、こっちの方が素敵でしょ?


 僕はこの力で、この世界にどんどん色を与えていくつもりだ。目指せ多幸感カラーに溢れるカラフルな世界!



 ねえ、ルナ? これが新たに生まれ変わった、僕なりの舞いだよ。鮮やかで綺麗でしょ?


 ルナが僕と共に舞いたいのなら、ルナだって独自の舞いを見せてね。


 その日が訪れるのを楽しみにしてるからさ。


「これからも最高に幸せで素敵な世界を創世していこうね! ルナ!」




――さしすせそで攻略する異世界――


       完         




カナタ達の人生を楽しんでくれてありがとうございました。


作者は「TS系」と「貞操逆転系」の作品を交互に書いています。


次回作は『多分非モテ男の妄想世界に転生してしまった 〜【男5:女1】の自分が主人公ではない貞操逆転世界〜』です。

作者の作品↓ 


【長編】

多分非モテ男の妄想世界に転生してしまった 〜【男5:女1】の自分が主人公ではない貞操逆転世界〜

https://ncode.syosetu.com/n0355mk/


今日の16時頃投稿予定。



では次の物語でお会いしましょう。



作者の他作品↓ 


【長編:貞操逆転系】


多分非モテ男の妄想世界に転生してしまった 〜【男5:女1】の自分が主人公ではない貞操逆転世界〜

https://ncode.syosetu.com/n0355mk/ 

笑ってはいけない貞操逆転世界!

https://ncode.syosetu.com/n1984mc/

貞操逆転スペースファンタジースローライフ!?~男女比が1:10の宇宙で男に生まれた俺が、辺境の無人惑星でスローライフする姿を配信する

https://ncode.syosetu.com/n4293kd/

男女比が1:5の男が少ない世界で、小物な彼女を振り回す

https://ncode.syosetu.com/n8582hx/


【長編:TS系】


心に「オジサマ」を飼うお嬢様のマナー~とんでもない名家のお嬢様なのに、気づけばクソボケ扱いされていました~

https://ncode.syosetu.com/n6820lw/


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